アセットアロケーションを再点検(2018年9月時点)

投資方針

青井ノボルです。

前回の記事では、生活防衛費とリスク許容度を再点検しました。
続いては、アセットアロケーション(資産配分)です。

世の中には「アセットアロケーションはアート」という言葉もあります。
それくらいに、人によって全く異なる答えに行き着くということです。

この記事では、アセットアロケーションについて悩み考えてきた結果を再点検します。

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アセットアロケーションはアート

アセットアロケーション、すなわち資産配分には絶対的な答えがありません。
個人投資家ごとの考え方が反映されるため、アートの世界とも言われます。

インデックス投資は、バイ&ホールドするのが基本です。
すなわち、一度買ったら長期にわたり持ち続けるワケです。

買ったリスク資産を持ち続けるのは、言うは易く行うは難し
どの資産に投資をするのか、という選択は非常に重要となります。

自分の頭で悩み考え抜いた答えを、アセットアロケーションに反映する。
だからこそ、アセットアロケーションはアートになるのだと思います。

投資はストーリー、というたぱぞうさんの名言を借りるなら。
ストーリーを語るのは、自分自身であるべきだと考えます。

全世界株式を選ぶ理由

ワタシは、時価総額比率で全世界株式に投資したいと考えています。

まずは、なぜ全世界株式を選ぶのかについて振り返っていきます。

全世界株式は、先進国株式(除く日本)、新興国株式、国内株式の3つで構成。
全世界の株式市場に上場している株式に、広く分散投資することができます。

上場企業に投資するということ

各国市場に上場している企業は、事業活動を通じて利益を株主に還元するハズ。

企業は事業継続が大前提であり、利益を上げ続けることが求められます。
株式公開して幅広く資本を集める上場企業は、その傾向がより強いと考えます。

ただし、個別企業ごとにみると事業活動に失敗して破綻するリスクもあります。
それ故に、市場平均であるインデックスに連動したファンドへ投資をします。

上場企業の株価で構成される市場平均に連動するファンドに投資をする。
そのことで、リスクを分散しながら投資の恩恵にあずかれると考えます。

期待リターンは期待に過ぎない

市場平均とはいえ、どの国に投資すれば高いリターンを得られるのか。
そう考え始めると、アメリカや新興国への集中投資も選択肢となります。

集中投資と言っても、インデックス投資なら数百社以上への分散投資です。
分散によるリスク低減効果は、十分すぎるほどに得られることでしょう。

それでも全世界株式を選ぶのは、地域を選ぶ必要が無いと考えるからです。

期待リターンは将来のことであり、どう転んでも期待に過ぎません
確実に得られるリターンでは無いので、当たるも八卦当たらぬも八卦。

長期投資の平均回帰性により、プラスの範囲でリターンの収斂が期待できる。
期待リターンへ過度に期待しない、けれどもプラスリターンは期待できそう。

であるならば、あれこれ考えずに全世界株式を選択してしまう。
所詮は投資素人なので、悩むこと自体が無駄だと割り切る。

清濁併せ呑む覚悟で、全世界株式の市場平均を受け入れる選択をします。

なぜ時価総額比率なのか

全世界株式に投資するとして、なぜ時価総額比率を選択するのか。

ほかによく言われるのは、GDP比率、3地域均等型などがあります。
その中で、なぜ時価総額比率を選ぶのかは散々考えてきた話です。

全世界株式の比率はGDPか時価総額か
インデックス投資と言っても、資産配分(アセットアロケーション)は人それぞれ。 ワタシは、現時点で、全世界株式にまるっと投資したいと考えています。 今回は、全世界株式の配分比率に的を絞って、GDP比率と時価総額比率のどちらが良いか考えます。
3地域均等より時価総額比の全世界株式が良いと感じる唯一の理由
先日、ブロガーミーティング内容を活用したeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)のウェブ広告を作成したとの連絡がありました。この記事では、ワタシが3地域均等ではなく時価総額比率の全世界株式に投資したいと考える理由について、改めて書きます。

どちらも、ワタシなりに泥臭く考え抜いた思い入れのある記事です。
もしよければ、この記事とあわせて読んでいただけると嬉しいです。

経済全体には投資できない

GDP比率と3地域均等型の場合、新興国株式の割合が大きくなります。

新興国経済は大きな成長が期待できるからオーバーウェートしたい。
こうした思惑から、GDP比率などを選ぶ個人投資家の方もいます。

新興国経済に投資したくても、残念ながら経済全体には投資できません
新興国株式市場にしか投資できない、というジレンマが付きまといます。

程度こそ違いますが、日本国内や先進国でもまったく同じことが言えます。

日本で考えてみても、全事業所のうち99.7%は中小企業(個人事業主含む)。
経済規模と株式市場規模には乖離があるというのは揺るぎない事実です。

経済成長の恩恵を最大限受けたいけど、現実的に投資できる範囲で妥協するという選択。
全然理論的では無いですが、無理のない範囲で諦めるという潔さがあると考えます。

自分がコントロールできることに集中

話を戻すと、どこかの国に集中投資をするかどうかと判断基準は基本的に一緒です。

投資をする以上、少しでも高いリターンを得たいと考えるのは自然なことでしょう。
ただ、不確実性の高い将来のリターンを追求しても報われない可能性が高いです。

それよりも、自分がコントロールできることに集中する方が良いと考えます。

自分でコントロールできることに集中することが重要だと思う
先日、バンガード主催のブロガー交流会に参加しました。ボーグルが創設したバンガードの投資哲学から学ぶべきことはたくさんあると思いますが、そのうちのひとつ。この記事では、長期投資における「自分でコントロールできることに集中することの重要性」を書いていきます。

以上のことから、全世界株式の市場平均をそのまま受け入れるという選択をしたい。
市場平均は原則として時価総額比率で計算されているから、時価総額比率で良い。

これが、時価総額比率で全世界株式に投資したいと考える現時点の理由です。

個性あるアセットアロケーションは尊重したい

アセットアロケーションは、個人投資家の個性が光る部分だと思います。
その人が持つ投資のストーリーが垣間見えるので、単純に面白いです。

ブログを書き始めたことで、長期投資を志す投資仲間の輪が広がってきました。
周囲には全世界株式に投資している人が多いですが、アセアロは実に様々です。

米国株式に集中投資している人も多いですし、新興国に軸足を置く人も居ます。
それぞれに確固たる投資方針があり、投資のストーリーを語れる人が多いです。

自分とは違った視点というのは学びが多く、とても勉強になっています。
慣れ合いという意味ではなく、ともに刺激し合う関係性が理想ですね。

投資のストーリーを自分の言葉で語れる人は、とても素敵だと感じます。
ワタシも先輩方に近づけるよう、今後も悩み考えていきたいと思います。

 

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青井ノボル
青井ノボル

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コメント

  1. くまさん より:

    うちのアセットアロケーションは現金:日本株:外国株:外貨保険の4つに分けてます。比率は34%:45%:3.5%:14.5%程度です。国内外債券も保有してますが少額なので除外してます。

    付帯事項として現金は〇万円程度持ちたい。日本株は個別現物で優待・配当銘柄。外国株は米国株投信中心に積立。

    日本株に非常に偏ったアセットになってます。投資始めから17年の蓄積がこのような形になりました。日本株も35銘柄に分散投資(と言って格好付けておきます)してあるので、ポートフォリオ内での分散効果はある程度担保してます。現状は日本株への資金追加は抑制しつつ、外国株への資金を入れてます。
    将来的には日本株:外国株=1:1にすべく積立にて調整しております。1:1の根拠は何となく程度で日本株は優待が生活の一部になってるので売るのにバイアスが掛かっており難しいです。積立の外国株は米国株投信中心ですが世界経済の中心は米国ですし、過去のリターンも良いので現時点ではこれしかないと判断しました。

     リスク許容度は年間最大損失額(2標準偏差)を算出してこの金額なら大丈夫(と思る)な額にしております。
    ま、専門家やこの業界に精通してる方にとってはおかしなアセットアロケーションでしょうが、「個人が決める」事なのでこれで良しです。

    • 青井ノボル 青井ノボル より:

      コメントありがとうございます。
      アセットアロケーションには、おかしいも何も無いと思っています。
      まさに「個人が決める」ことであり、腹落ちしているかどうかが大事ですよね。
      自分で考えてきたアセアロで、結果的に相場に居続けて、リターンを得られれば万々歳。
      長い道のりですが、あれこれ考えながら投資を続けていきたいと思います。

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