青井ノボルです。
資本主義の下で生活している普通の日本人にとって。
お金は生涯付き合わなければならないものでしょう。
だからこそ、マネーリテラシーの向上が必要です。
お金に振り回されるのではなく、上手に活用する。
数値化できるお金は、多いほど幸せだと思われがちです。
実際には、お金があっても不幸な人生を送る人もいます。
お金持ち=幸せ、とはいかないのが人生の面白さですね。
この記事では、お金と幸福感の関係は価値観で決まるという考え方について書いていきます。
岡本和久さんに学んだ概念
人生の目的は「お金持ち」になることではなく「しあわせ持ち」。
この言葉に出会ったとき、心のモヤモヤが晴れた気がしました。
岡本和久さんによる、つみフェス2018の講演で初めて聞きました。
講演を聞いたときに感じたことは、いまでも鮮明に覚えています。
人生における幸せとは何だろうか、いろんな答えがあるでしょう。
人によって考え方は違いますが、お金の上位概念かなと感じます。
これに関連して、ワタシが大好きな幸福感の考え方があります。
岡本和久のI-OWA日記にて、2011/1/3に書かれた記事です。
この記事では、お金と幸福感の関係性について書かれています。
その考え方が非常にシンプルで分かりやすいので、ご紹介です。
少し長めになりますが、引用させていただきます。
内側の富というのは、心のなかのしあわせ感、満足感です。人生はこの内側の富を最大化するためにあります。外側の富とはモノやおカネです。基本的には外側の富はほとんどおカネに換算することができます。もちろん、内側の富と外側の富はイコールではありません。
内側の富とおカネに換算した外側の富を結び付けるのが「価値観」です。言い換えると、1円がもたらす幸福感です。1円当たりの幸福感が高まるほど、外側の富が同じでも内側の富は増えていきます。逆に、いくら外側の富が増えても、1円当たりの幸福感が下がっていくと、内側の富はちっとも増えません。
(引用元:「しあわせ持ち」の方程式|I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社)
内側の富と外側の富、まさにその通りだなと感じました。
外側の富の最大化も大事ですが、価値観こそが重要です。
大金を手にしてから不幸になることも
ワタシの手元には慎ましいお金しか無いので、想像に過ぎませんが。
お金持ちだとしても、しあわせ持ちになれるとは限らないようです。
たとえば、宝くじで高額当選して億万長者になったとします。
普通に生活するだけでは、決して手に入らない大金を得る。
素直に羨ましいことですし、幸せになれそうな気もします。
ただ、突然お金持ちになるのも結構大変なことなようです。
急に金遣いが荒くなる、周囲の態度が一変する、などなど。
多くは当選前よりも不幸になったという研究結果もあるとのこと。
高額当選が周囲に漏れれば、投資商品のセールスも凄いでしょう。
遠い親戚が金銭を目的として急接近してくるような話も聞きます。
また、いざ大金を手にすると金銭感覚が崩れてしまう人もいます。
生活レベルを一気に上げた場合、もとに戻すのは難しいでしょう。
お金が沢山あれば幸せになれる、と一概には言えないと考えます。
しあわせ持ちの方程式で考える
岡本和久さんが提唱する、しあわせ持ちの方程式。
具体的には、以下の方程式となります。
内側の富は「インサイド・ウェルス」ですから「I」、外側の富は「アウトサイド・ウェルス」ですから「O」、1円当たりの幸福感は価値観ですから、バリューの「V]とすると、以下のような方程式がなりたちます。
I = O × V
(引用元:「しあわせ持ち」の方程式|I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社)
原則として外側の富は、モノやカネでお金に換算できるもの。
お金(O)と価値観(V)によって、幸福感(I)は変わる。
そう考えると、お金も大事ですが価値観を磨くことも大事です。
価値観は人それぞれですが「足るを知る」の世界だと思います。
つまり、自分自身が満足できる水準を見極めるということです。
答えに辿り着くには、自分に問いかけて考えるしかありません。
若い頃には価値観の磨き上げも大切
岡本和久さんは、人生100年を3つのステージに分類しています。
このうち、30歳前半までの第1ステージが「学びの時代」です。
学問を学び、ビジネスを学び、人間としての基礎を学んでいく。
学習や経験を通じて、様々なことを学ぶ時期だと捉えています。
お金との付き合い方も、この時期から学んだほうが良いでしょう。
本来であれば、幼少期から徐々に学んで慣れておきたいところ。
内側の富と外側の富を繋ぐ価値観も、徐々に磨く必要があって。
おそらく、短期間で一気に磨き上げるのは不可能だと感じます。
どうお金を使うと幸福感を得られるか、試行錯誤も大事です。
成功と失敗を繰り返しながら、自分らしさを探るのでしょう。
ワタシも、新社会人や若手サラリーマンにiDeCoを薦めるのは、少し勇気が要るような気がします。
つみたてNISAで少額から始めてみましょう、くらいで良いのかなーと。
若いうちは投資よりも、自己投資にお金を使った方が人生楽しいかも。
旅行や合コン、趣味、資格勉強とか経験にお金を使いましょ! https://t.co/6dzaeRao8g— 青井ノボル (@sindanindex) February 2, 2019
ワタシは、学びの時代にこそ経験が重要だと思います。
投資も経験の一つとして重要ですが、少額でも問題は無くて。
若い時期にこそ経験に、お金と時間を割くべきだと思います。
もちろん、自己投資と言いながら収支マイナスで浪費するのは本末転倒。
節度ある消費行動、収支プラスに導くマネーリテラシーは必須でしょう。
ただ「やりたいことが無いから貯蓄・投資」は寂しい気がします。
失敗を恐れずに、むしろ大失敗することも含めて経験は貴重です。
いま意味が無いと感じても、数年後に経験が活きることもあります。
もし思わぬ結果になったとしても、将来的にプラスへ転じることも。
青春18切符を使った貧乏旅行など、お金を掛けない工夫もアリです。
一方で、お金を使わないことを最優先にしない方が良い気がします。
長い人生、何がどう影響するかはやってみないと分からないハズ。
賢くない浪費も含めて、破綻しない程度に経験したいところです。
コミュニケーションを大切に
人間であれば、幸福感を構成する要素に対人関係は必ず入ると思います。
家族や友人など、他人とのコミュニケーションは必要不可欠となります。
学びの時代に経験すべきこと、コミュニケーションも一要素です。
ネットが発達したいまでも、向こう側には感情を持つ人間がいます。
ビジネスを円滑に進めるためにも、コミュニケーションは必須です。
自分にとって、そして相手にとって心地よい距離感はどこなのか。
コミュニケーションの経験が乏しいと、掴み切れない気がします。
ワタシはこのあたりが苦手で、大学時代から少しずつ矯正へ。
ただ苦手意識は消えませんし、抜本的な解決には程遠いです。
他人とのコミュニケーションは、価値観の磨き上げにも繋がります。
自分とは違う価値観に触れることで、学ぶべきことも多いでしょう。
実はワタシもギリギリ30歳代前半なので、まだ学びの時代です。
公私ともに人との交流を通じて、価値観を磨き上げていきます。
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関連記事紹介
岡本和久さん講師の勉強会に参加させてもらったときに書いた記事です。
じっくりお話を聞けて、懇親会でも会話ができて有意義な時間でした。

長い人生は、その時々でベストと思える選択の繰り返しです。
金融リテラシーを養いながら、可能な範囲で投資を続けます。

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