働くことの意味を考えさせられる「ゼロ(堀江貴文著)」

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青井ノボルです。

堀江貴文さんというと、いまでは実業家というイメージでしょうか。
あるいは、SNSをフルに駆使している意識高い系の代表でしょうか。

ワタシの世代だと、証券取引法違反で逮捕されたという印象が強いです。
また、ニッポン放送などの買収劇を仕掛けたのも印象的でしたね。

「カネの亡者」のイメージが強い、という人も多いかと思います。

本書では、堀江貴文さんの幼少期や獄中の話など、ホリエモンらしくない一面も曝け出しています。
そして、収監されて仮釈放されるまでの1年9ヵ月のなかで「働きたい」と強く感じたそうです。

この記事では、本書を読んだ感想と働くことの意味について考えたことを書いていきます。

過去を曝け出してでも伝えたかったメッセージ

堀江貴文さんといえば、イケてるビジネスマンというイメージでした。

ビジネスセンスに長け、お金持ちで、女性にモテまくっている。
キラキラした人生を送ってきた人なんだろうなと思ってました。

ただ、本書で語られているホリエモン像は、良い意味でイメージとは違うもの。
学生時代は女性と話すことさえできず、挙動不審になっていたと言います。

30代中盤になってようやく、女性と普通に話ができるようになったそうです。

これ原因を自己分析して、彼は「自信」の問題であったと振り返っています。
「自信」を形成するための「経験」が圧倒的に不足していたことが主因です。

そして、経験とは時間が与えてくれるものでは無いと言います。

だらだらと無駄な時間を過ごしたところで、なんの経験も得られない。何かを待つのではなく、自らが小さな勇気を振り絞り、自らの意思で一歩前に踏み出すこと。経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていくのである。
(引用元:「ゼロ」P95)

堀江貴文さんの場合は、大学時代のヒッチハイク経験で自分の殻を破ったようです。
友達から誘われて「何となく楽しそうだから」というノリで始めたら、人生が変わったと。

できない理由を考えるのではなく、まずはやってみること。
やらないで後悔するよりも、やってみて後悔する方がマシ。

これって単純なことのようで結構難しい、だけど大切なことだと思います。

何のために働くのか

Twitterを眺めていると、投資クラスタにも様々な考えの人がいます。

労働者は搾取されるだけだから、早くサラリーマンを卒業した方が良い。
こんな主張を目にすることも、意外なほど多いように感じます。

サラリーマンほど楽しい仕事って、他には無いと思うんですけどね。

本書では、全編を通じて「働くとは何か」というテーマで書かれています。
印象に残った部分を引用しながら、何のために働くのかを考えてみましょう。

人生の中で、仕事はもっとも多くの時間を投じるもののひとつだ。そこを我慢の時間にしてしまうのは、どう考えても間違っている。(引用元:「ゼロ」P119)

これは本当にその通りだと思います。
前向きに楽しく働くことができないとしたら、苦々しい時間の過ごし方です。

その昔、パン工場の深夜バイトをやったことがあります。
何故やったかというと、単発で稼げるバイトだからです。

実際にやってみると、ベルトコンベアーの前で同じ作業をくり返すだけ。
バイト代のことしか考えていなかったワタシには、苦痛そのものでした。

目の前の作業を頑張って、「1時間くらい経ったかな」と時計を見たんです。
そうしたら、まさかの10分しか進んでいなかったという。

あのときは絶望的な気分になりました。

(多くのビジネスマンが仕事を嫌だと思う理由は)自らの「労働」をお金に換えているのではなく、そこに費やす「時間」をお金に換えているのだ。(引用元:「ゼロ」P120)

健康管理上、仕事を時間で区切る考え方も大事だと思います。
ただ、「仕事=時間の切り売り」にするのは避けたいですね。

やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」ものだ。そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことはできるのだ。(引用元:「ゼロ」P123)

サラリーマンは搾取されるだけ、みたいな考え方の人には是非知ってもらいたい概念です。
どんな仕事にもやりがいはあると思うし、イキイキと過ごせる要素はあると思います。

どうしてもやりがいを見出せない仕事であれば、サラリーマンの特権である転職をすれば良いだけの話です。

仕事で多くの時間を費やすのであれば、そこにやりがいを見出したほうが楽しいに決まってます。
やりがいの無い仕事を何十年も続けるとしたら、地獄のような日々だと思います。

仮説を立て、実践し、試行錯誤をくり返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わっていくのだ。(引用元:「ゼロ」P126)

これも良い言葉ですね。

堀江貴文さんは、刑務所で紙袋折りの単純作業をする機会があったとのこと。

どうしたら効率よく多くの紙袋を折れるのかと考えて、手順をゼロベースで見直して。
自分なりに創意工夫を凝らすことで、数日後には折れる個数が1.5倍になったそうです。

このことは単純に楽しく、そして嬉しかったと言います。

たしかにマニュアル通りだけでは、「与えられた仕事」を脱することはできません。
「業務効率の改善」という視点で考えれば、自分で「仕事をつくる」ことも容易です。

これは職場環境の問題ではなく、意識の問題なのだと思います。

能動的に取り組むプロセス自体が「仕事をつくる」ことなのだ、全ては仕事に対する取り組み方の問題であり、やりがいをつくるのも自分なら、やりがいを見失うのも自分だ。どんな仕事も楽しくできるのである。(引用元:「ゼロ」P127)

仕事の愚痴ばかりこぼす人に知ってもらいたい概念です。

前向きに取り組めば、大したことのない仕事でも結構楽しめるものです。
考え方ひとつで楽しめるのであれば、ポジティブシンキングがお得です。

能動的にPDCAをぐるぐる回していると、実際のところ結構楽しいです。
「仕事をつくる」という意識は大切にしたいですね。

ゼロの自分にイチを足す

逮捕されて全てを失った、著者の堀江貴文さん。

再びゼロに戻り、そこからイチを足してリスタートをして。
すでに5年の月日が流れていますが、第一線に復活しています。

本書を読めば分かりますが、本当に努力の人なんだと思います。

もちろん、堀江貴文さんのような華々しい人生を謳歌するためには、相応の努力が必要です。
本人の努力した結果とはいえ、知名度も抜群ですし、一般人には到底真似できない仕事であり人生です。

でも、本書は田舎育ちの冴えない少年が、ゼロからイチを足して自信をつけて、羽ばたいた話でもあります。

自分を信じて、一歩踏み出してゼロからイチを足す。
そして自分の人生を、自らの手で動かしていく。

「働く」がメインテーマではありますが、人生の糧になる良書だと思います。

 
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