青井ノボルです。
楽天・全米インデックス・ファンド、通称・楽天VTI。
米国株式に分散投資できるインデックスファンドです。
VTIは、世界最大級の運用会社であるバンガード社のETF。
楽天VTIは、VTIを通じて米国株式へ投資する投資信託です。
米国株ブームに乗り、大人気ファンドへと成長していて。
2019/1/17、遂に純資産総額が300億円を突破しました。
この記事では、楽天VTIの概要と純資産総額300億円突破について書いていきます。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの概要
楽天VTIは、2017/9/29に設定された楽天バンガードのファンド。
米国株式に広く分散投資ができる海外ETFのVTIへ投資をします。
ベンチマーク
ベンチマークは、CRSP USトータル・マーケット・インデックス。
円換算ベースの指数に連動する投資成果を目標として運用します。
(引用元:楽天VTI交付目論見書|楽天投信投資顧問)
米国株式の指数と言えば、NYダウやS&P500が有名だと思います。
主要指数と比べると、構成銘柄数が約4,000と多め。
中小株を含んでいるのが特徴であると言えそうです。
ファンドの仕組み
ファンドの仕組みは、マザーファンド形式になるようです。
マザーファンドが海外ETFのVTIに投資をする仕組みです。
(引用元:楽天VTI交付目論見書|楽天投信投資顧問)
実はワタシ、ファンド・オブ・ファンズだと勘違いしていました。
ファンド・オブ・ファンズは、複数の投資信託に投資する仕組み。
楽天VTIにはマザーファンドがあり、単一の投資信託に投資する。
造語で表現するなら、ファンド・オブ・ファンドでしょうか。
ファンドの手数料
楽天VTIは、非常に低コストなファンドです。
信託報酬は、年率0.12%(税抜)となります。
VTIの経費率も、年率0.04%程度という低さ。
合算すると、年率0.1696%程度(税込)。
この数字が実質的な信託報酬となります。
非常に低い水準と言って良いでしょう。
また、実質コストも相対的に低いと思われます。
ファンドのコストは、非常に抑えられている印象です。
バンガードの高いブランドが背景に
バンガードと言えば、世界最大級の超有名な運用会社です。
インデックスファンドを初めて世に送り出したのは、バンガード社。
創業者のジョン・ボーグルには、熱狂的なファンも多いと言います。
(引用元:楽天VTI交付目論見書|楽天投信投資顧問)
楽天バンガードシリーズのうち、楽天VTIは最も人気があるファンド。
その背景では、バンガードの高いブランド力が影響しているでしょう。
バンガードの第2回ブロガー交流会に参加したときの話のなかでも。
米国本社視察を希望する国内証券会社も多い、と仰っていました。
金融業界のなかで、それだけ知名度があるという証左なのでしょう。
もちろん個人投資家のなかでも、バンガードは一目置く存在ですね。
楽天VTIの純資産総額推移
さて、純資産総額300億円を達成した楽天VTI。
怒涛の勢いで純資産総額を伸ばしてきました。
楽天VTIの純資産総額推移を、時系列で確認してみます。
2017/09/29 新規設定
2018/01/18 純資産総額50億円突破
2018/04/24 純資産総額100億円突破
2018/07/13 純資産総額150億円突破
2018/09/10 純資産総額200億円突破
2018/11/01 純資産総額250億円突破
2019/01/17 純資産総額300億円突破
こうして振り返ると、資金流入ペースが凄いですね。
2018年10月以降は相場下落でしたが、着実に前進。
新規設定から1年3ヵ月強で、300億円を突破しました。
驚異的なペースでの大台突破は、流石の一言ですね。
米国株式のライバルファンドは
楽天VTIは、名実ともに米国株投資の代表的な存在です。
米国株インデックスファンドでは、ぶっちぎりのNo.1。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も健闘はしています。
ただ規模が違いますし、トータルコストも微妙な情勢に。
信託報酬が高いiFree S&P500とほぼ一緒のパフォーマンス。
設定から間もないファンドなので、継続して確認しましょう。
ただ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は強力なライバル。
楽天VTIとともに、米国株投資を牽引する存在となるでしょう。
300億円達成の先にあるもの
楽天VTIの快進撃、振り返ってみると本当に凄いです。
2018年10月以降は、相場環境が厳しく伸び悩みました。
それでも相場の不調を乗り越えて、300億円を達成です。
(引用元:楽天・全米株式インデックスファンド|楽天投信投資顧問)
米国株投資家にとって、なんとも嬉しい話題となりました。
相場変動に動揺することなく、資金流入が続くのかどうか。
米国株投資が一過性のブームで終わらないように。
その真価が問われているタイミングとも言えます。
楽天VTIは、米国株投資のシンボル的な存在だと思います。
純資産総額300億円突破は通過点であり、これからが重要。
米国株式への長期投資を、しっかりと根付かせるためにも。
資金流入を続け、純資産総額をさらに伸ばして欲しいです。
低コストで良いファンドなので、今後にも期待しています。
(追記)訃報:ジョン・ボーグル氏逝去
インデックスファンドを生み出したジョン・ボーグル。
2018/1/16(米国時間)、89歳でこの世を去りました。
いまインデックス投資が出来ているのは、ボーグルのお陰。
旧・マネーと常識を読んで、勉強もさせていただきました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
●twitterもやってます●
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関連記事紹介
最大のライバルであるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も好調です。
切磋琢磨しながら、米国株投資を盛り上げていって欲しいと思います。

バンガードによる投資の基本原則は、とても重要なことばかり。
地道な積み重ねこそ、やがて大きな違いとなるのだと思います。

コメント
うちも楽天VTI少しづつ積立投資しています。主力は全世界型(除く日本)ですが。
正直どこを積立していいのか分からなくなる状態(が楽しい感じ)で、つみたてNISAは
全世界型、個人積立は楽天VTIと楽天高配当インデックスを行ってます。
全世界型一本に絞ってないところが人間臭いのかなと・・・。
結局の所、好みの問題なのでちょこっとつまみ食いで違うのを持つ楽しみも必要だと思ってます。
コメントありがとうございます。
楽天VTIの人気は衰えを知りませんね。
ワタシは今後も米国株式クラスに投資することは無いと思いますが、素直にスゴイなと感心しています。
米国株投資が一過性のブームではなく定着するように、良い感じで来ています。
投資のすそ野が広がり、そして多くの人が長期投資を継続できる日が来ると良いですね。