青井ノボルです。
先進国株式に次いで、米国株式も受益者還元の仕組みが始動しました。
eMAXIS Slim 米国株式(SP500)が、純資産総額500億円を突破です。
業界最低水準の運用コストを目指し続けるeMAXIS Slim シリーズ。
2019年は超低コスト化に拍車が掛かり、資金流入も伸びています。
純資産総額が一定以上になると、超過分の信託報酬をダウンする。
規模拡大により、信託報酬負担が軽減される仕組みが存在します。
この仕組みが発動されるのは500億円超で、シリーズで2本目です。
2020/1/20、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は500億円超に。
この記事では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額500億円突破と受益者還元開始について書いていきます。
2本目となる受益者還元開始
eMAXIS Slim シリーズは、ブレないコンセプトが支持されています。
「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」です。
実行力を伴うコンセプトもあり、本ファンドはFOY2019で第2位まで躍進。
楽天VTIなどのライバルファンドを押しのけ、多くの支持を集めています。
eMAXIS Slim シリーズの中でも販売金額が第1位となり、勢いがスゴい。
高人気な米国株式クラスで、多くの人に選ばれている証左だと思います。
すでに信託報酬年0.1%未満の超低コストとなっているのは周知の事実。
受益者還元型の信託報酬により、更に超低コストとなるということです。
純資産総額500億円突破は、それだけ大きな意味を持つ節目となります。
わずか1年半で500億円に到達
さて、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の歴史を紐解いてみます。
2018/07/03 新規設定
2018/07/13 純資産総額3.15億円、全世界株式(3地域均等型)超えを達成
2018/08/01 純資産総額10億円突破
2018/08/16 純資産総額17.83億円、全世界株式(除く日本)超えを達成
2018/10/17 純資産総額50億円突破
2018/11/01 純資産総額62.09億円、iFree S&P500超えを達成
2019/01/18 純資産総額100億円突破
2019/04/03 純資産総額150億円突破
2019/06/14 純資産総額200億円突破、信託報酬引き下げ(年0.16%→0.15%)
2019/08/09 純資産総額250億円突破
2019/09/12 純資産総額300億円突破
2019/11/12 信託報酬引き下げ(年0.15%→年0.088%)
2019/11/13 純資産総額350億円突破
2019/12/13 純資産総額400億円突破
2020/01/08 純資産総額450億円突破
2020/01/20 純資産総額500億円突破、受益者還元型の信託報酬率スタート
純資産総額400億円から500億円突破まで、わずか1ヵ月強です。
圧倒的なスピードで資金流入が加速していることが分かります。
FOY2019で第2位に輝くなど、確固たる地位を築いています。
eMAXIS シリーズの中でも、12月には販売額でトップです。
新規設定から約1年半で500億に到達するとは、正直驚きです。
ここまでの人気ファンドに成長するとは、努力の賜物ですね。
実質引き下げ幅はほんの僅か
eMAXIS Slim シリーズで2本目となる、純資産総額の500億円突破。
受益者還元型の信託報酬率が適用され、更に超低コストとなります。
とはいえ、実質的な引き下げ率は僅かな数字なのが現実。
前回の信託報酬大幅引き下げの際に、圧縮されています。
(引用元:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)約款変更のお知らせ)
受益者還元型信託報酬率は、おまけ程度に考えた方が良さそう。
それでも、ファンド規模に応じた運用コスト削減は嬉しいこと。
信託報酬はライバルと同率にして、最低水準を着実に確保しつつ。
受益者還元型の信託報酬率の適用で、単独最低コストに躍り出る。
運用コストが同率のSBI・バンガード・S&P500との競争もあります。
実質的な引き下げ幅はほんの僅かですが、意外と侮れない数字です。
ブームから脱却して定着へ
今回の受益者還元型の信託報酬率ですが、以前からある仕組みです。
eMAXIS シリーズ全体に対して、2016年6月に導入がされています。
ファンドの規模が大きくなれば、更なる超低コストが待っている。
資金流入が更に加速すれば、ファンドの持続可能性が高まります。
運用コストを低く維持しれくれれば、安心して長期投資できます。
資金流入が安定することは、運用会社の収益面にも大きなプラス。
良い循環がまわりはじめれば、まさに三方よしの世界になります。
ここまで持ってくることができれば、運用会社としては安心です。
米国株式への投資は、ブームから脱却して日本に定着するのか。
eMAXIS Slim 米国株式(SP500)にとっても重要な課題です。
相場環境に依らず、長期投資を続ける仲間が増えますように。
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