たわらノーロード先進国株式とバランス(8資産均等型)が衝撃の信託報酬引き下げへ

投資信託・ETF

青井ノボルです。

たわらノーロード先進国株式とバランス(8資産均等型)がやりました。
まさかまさか、無理だろうと思っていたことをやり遂げてしまいました。

たわらノーロード先進国株式といえば、以前は人気ファンドだった。
楽天証券iDeCoでは、先進国株式クラスで貴重な低コストファンド。

保有している人も意外と多いと思いますが、ようやく報われました。
もう信託報酬の引き下げは困難だと思っていたので、とても衝撃的。

アセットマネジメントOne、今回の信託報酬引き下げはアッパレです。

この記事では、たわらノーロード先進国株式とバランス(8資産均等型)が衝撃の信託報酬引き下げを行うことについて書いていきます。

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たわらは過去人気だった

低コストファンドとして誕生した、たわらノーロードシリーズ。
2016年頃、設定から間もない時期には人気を博していました。

事実、たわら先進国株式はFOY2016で第2位に輝いています。
信託報酬が年0.2%(税抜)であり、当時は最低クラスでした。

しかしながら、たわらはその後の引き下げ競争には参加せず。
つみたてNISAがはじまる2018年前後も、静観していました。

そのため、設定当初は高かった人気にも徐々に低下していきます。
ただ当初の低コストが奏功し、純資産総額を積み重ねてきました。

シリーズとして純資産総額1,000億円越えは、素晴らしい成果です。
超低コストへの競争をしなくても、ある程度は成功していたのです。

最低水準の運用コストへ

低コストなファンドとして、一定の成功を収めていたたわらシリーズ。
超低コスト化とは一線を画し、このまま静観を続けると思われました。

2019/9/13、先進国株式とバランス(8資産均等型)を超低コストへ。
2ファンドで信託報酬を業界最低水準に合わせるとリリースしました。

「たわらノーロード」一部ファンドの信託報酬率を引き下げ

信託報酬引き下げの詳細は、下記の通りです。

ファンド名 変更前信託報酬 変更後信託報酬
たわらノーロード先進国株式 0.2%(税抜) 0.0999%(税抜)
たわらノーロードバランス(8資産均等型) 0.22%(税抜) 0.14%(税抜)

このニュースに「まさか」と感じた投信ブロガーは多かったでしょう。
少なくともワタシにとっては、とても衝撃的なニュースとなりました。

たわらの信託報酬引き下げが快挙である理由

今回のたわらノーロードの信託報酬引き下げは、衝撃的であり快挙でした。
アセットマネジメントOneには、想像を絶する苦労があったと推察します。

最大の要因は、ファンドを取り扱っている販売会社数の多さです。

例えば、たらわノーロード先進国株式の販売会社をカウントしてみます。
証券会社が20社、銀行・信用金庫などが144社、合計164社となります。

このうち、信用金庫が104庫と圧倒的な数を占めているのがポイント。
ネットではなく実店舗型、しかも相対的に規模の小さい信用金庫です。

運用中に発生するコストの信託報酬は、販売会社にも支払われます。
運用会社と販売会社、そして信託銀行の3者で配分されるコストです。

運用期間中は信託財産から間接的に「信託報酬」が差し引かれます。これは運用にかかる費用、運用報告書の作成費や発送費、資産の保管のための費用などをまかなうもので、運用会社・販売会社・信託銀行の3者で配分されます。
投資信託のコスト|投資信託協会

つまり、信託報酬を引き下げると販売会社の収入も減少してしまいます。
運用会社が信託報酬を変える場合、販社の了承を得る必要があるのです。

さらに全ての販売会社から同意を得ると考えると、かなりの難易度です。
全販売会社を説得する、相応のコストを要する作業であったと思います。

だからこそ、最低水準への信託報酬引き下げは快挙であったと感じます。

実質コスト=トータルコストではない

たわらノーロードシリーズの信託報酬引き下げは、素晴らしいの一言。

賞賛すべき英断だと思いますが、たらわノーロードを選ぶべきか否か。
個人投資家の視点で考えると、積極的に選択する理由は見出せません。

前述の通り、販売会社が多すぎるため機動的な信託報酬引き下げは困難。
今後も他社の信託報酬引き下げに対抗できるかどうか、疑問が残ります。

また、たわらノーロードはマザーファンドが大きく運用の品質が高い。
それがメリットであると主張していますが、果たして事実でしょうか。

マザーファンドが大きいのは事実ですが、突出しているとは言えません。
また実質コストが優秀と言われますが、隠れコストがある可能性も高い。

運用報告書から読み取れる実質コスト=トータルコストではありません。
実際にかかっているコストは、基準価額の推移でした読み取れないです。

総合的に考えて、たらわノーロードを積極的に選択する必要は無い。
いまのところ、合理的に考えてそのように感じているのが実態です。

とはいえ、繰り返しになりますが今回の引き下げは素晴らしい快挙
販売会社を説得してここまで来たこと、敬意を表したいと思います。

健全な競争が起こることで、超低コスト化が進むのは大歓迎です。

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