ワンタップバイのCFD取引は投資ではなく投機です

マネー雑記

青井ノボルです。

米国株などへ少額から投資ができる、ワンタップバイ。
投資初心者向けのサービスとして、定着しつつあります。

そのワンタップバイが先日、CFD取引への対応を開始しました。
10倍のレバレッジで、日本株・米国株の指数先物に投資できます。

ところでCFD取引は、投資ではなくいわゆる投機です。
投資と投機は別物であり、初心者は気を付けたいところ。

この記事では、ワンタップバイのCFD取引は投資ではなく投機であること、投資初心者が注意すべき点について書きます。

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スマホ証券OneTapBUYの魅力

ワンタップバイは「誰でも気軽に始められる株式投資」がキャッチコピー。
はじめてでも、手軽に簡単に投資の世界を楽しめるスマホ専用証券です。

単元単位ではなく金額単位、1,000円から購入可能、有名銘柄限定など。
投資初心者でも手軽に株式投資できる環境を提供している点が魅力です。

実際に公式HPにも「多くが未経験者」と書かれています。

OneTapBUY利用者の約7割が未経験者です。
これから株式投資をはじめられる方にも自信を持ってオススメできます。
※2017年4月末時点ユーザー調査
(引用元:OneTapBUY公式HP

投資未経験者向けに、株式投資への敷居を下げて良質なサービスを提供する。
公式HPを読む限り、上記のようなメッセージを感じ取るのが自然でしょう。

OneTapBUY10倍CFDの概要

スマホ証券は9月10日、CFD取引サービス「OneTapBUY10倍CFD」をスタート。
元手金額(証拠金)1万円で10倍(10万円相当)の取引が可能となりました。

CFDとは、Contract For Difference(差金決済)のこと。
売買差額のみを清算する取引で、少ない元手でも投資できます。

なぜならば、現物株式のように有価証券価格分の資金が必要ありません。
ちなみに、FX取引(外国為替証拠金取引)は差金決済取引の一種です。

利益が出たら利益分を受取り、損失が出たら損失分を支払います。

対象銘柄は、日経225先物とS&P500先物に連動したCFD商品の2種類。
証拠金は10,000円から、レバレッジは10倍で、取引手数料は無し。

特徴は、手元資金の10倍に投資効率を高めた取引が可能なこと。
また「買い→売り」と「売り→買い戻し(売り建て)」の両方が可能です。

投資と投機の言葉の違い

ところで、投資と投機という言葉の違いについて。
似たような言葉ですが、その意味は大きく異なります。

資本に投じるのが投資であり、機会に投じるのが投機です。

投資はプラスサムゲーム

投資とは、企業の将来的な事業拡大や収益向上の後押しをすること。
企業は事業継続が前提であり、収益を上げることが必要不可欠です。

投資家から資本を獲得し、ビジネスで上げた収益を投資家に還元する。
そのことで投資家からの信頼を厚くして、さらなる投資を呼び込む。

企業は事業継続のため、このサイクルを回す必要があると考えます。

投資は、企業の事業活動を活性化する役割を果たします。
時間はかかりますが、リターンを得る可能性は高いです。

短期的にはマイナスを抱える可能性もありますが、長期的にはプラスへ。
平均回帰性により、プラスリターンへの収斂が見込めるというワケです。

そのため、投資はプラスサムゲームであると言われています。

投機はゼロサムゲーム

価格変動の機会にうまく乗じて、短期的に売り買いして利益を得る。
FX取引に代表される差金決済取引は、まさに投機の世界です。

取引には必ず相手方がいるもので、誰かが売れば、裏で誰かが買う。
言い換えれば、誰かが儲かった分、誰かが損をしているということ。

そのため、投機はゼロサムゲームであると言われています。

CFD取引は投資ではなく投機です

前述の説明通り、CFD取引では現物株式に投資をしません。
日経225やS&P500の価格変動に賭けて、売買差額を決済します。

もし売建取引であれば、投資対象が下がると10倍儲かります。
逆に投資対象が上がったら10倍儲かる、という仕組みです。

誰かが儲かれば誰かが損をする、まさにゼロサムゲーム。
そのため、CFD取引は投機であると言うことができます。

日本株式市場および米国株式市場の短期的な価格変動を先読みする。
覚悟を持って挑まなければ、簡単に食い物にされる厳しい世界です。

OneTapBUY10倍CFDの高いリスク

投資では、価格変動により投資元本が半分以下になることがあります。
ただ分散すればゼロにはならないし、もちろんマイナスもありません。

一方でOneTapBUY10倍CFDでは、投資元本以上の損失を被る覚悟が必要です。

短期間で10倍儲けることができる反面、10倍損することがあるのは前述の通り。
ハイリスクハイリターンな取引であり、リスクについて確認しておきたいところ。

公式HPには、リスクについてページ下部の目立たない場所で記載があります。
いくつか抜粋して引用します(太い赤字は筆者加工)。

・当社のCFD取引は、対象とする指数先物の変動、または価格調整額の受払いにより差損を生じ、投資元本を割り込むことがあるだけでなく、投資元本以上の損失を被ることがあります
・取引時間中に取引口座の取引余力の額が必要証拠金の額(証拠金維持率)の80%を割り込んだ場合、お客様に事前に通知することなく、ロスカットの対象となる建玉銘柄の反対売買を行います。その際、相場の急激な変動など、市場環境によってはロスカットの執行に時間を要することがあり、ロスカット価格がロスカット基準適用時の価格から大きく乖離して約定し、損失額が証拠金の額を上回る可能性もあります。
・お取引にあたっては、十分な余裕資金をもった取引であることなど当社からのお客様への確認事項を満たしたうえで取引いただくようご留意ください。
(引用元:OneTapBUY公式HP

相場の急激な変動により、強制退場となる可能性もあるワケです。
特に投資初心者は、リスクについてきちんと認識すべきでしょう。

普通の日本人のための普通の投資が広まって欲しい

投資初心者は、投資に係る知識が少ない状態だと思います。

自分のリスク許容度と向き合わないまま、高いリスクを取る。
絶対に避けたい事態ですし、避けて欲しいと心から思います。

OneTapBUY10倍CFDは、投資の幅を広げるサービスです。
相場を読むのに長けている人には、絶好の機会でしょう。

ただOneTapBUYは、投資初心者向けサービスで始まりました。
それが、上級者向けの新サービスを提供するとは驚きです。

投資初心者が安心して利用できるサービスは儲からないのでしょうか。

世の中を大きく変えるのは、国ではなく民間の力だと思っています。
個人投資家だけでは力不足なので、民間企業の力が必要不可欠です。

普通の日本人のための、普通に続けられる投資法が広まるために。
ワタシも微力ながら、発信を続けていきたいと感じたのでした。

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青井ノボル
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コメント

  1. あっきー より:

    はじめまして、いつも勉強させて貰っています。

    今回の記事についてですが、CFDを『投機』と表現するのは間違いではないでしょうか?
    これが投機なら、TOPIXやS&P500インデックスファンドも投機と言うことになります。

    短期売買がゼロサムゲームになるのは、現物株式でも同様です。
    リスクについては、買付余力の1/10(レバレッジ1倍)程度まで抑えれば、インデックスファンド並みとなります。

    信託報酬がかからないので、インデックスファンドよりむしろ長期投資向けなのではないかと思っています。
    もちろん、初心者向けでないのは同意見です。

    • 青井ノボル 青井ノボル より:

      コメントありがとうございます。

      差金決済取引は、株価指数であれ為替であれ値動きに賭ける取引だと捉えています。
      また、差金決済取引を長期投資で活用する発想が、正直なところありませんでした。

      ちなみに、差金決済取引は現物では行えないものと認識しています。
      先物取引が前提であり、ワンタップバイでも株価指数先物が対象です。

      株価指数先物の売買が、企業の資本へと繋がるイメージが出来ていません。
      大変申し訳ありませんが、ワタシの理解ではCFD取引=投機という認識です。

      株価指数ファンドや現物株式の短期売買は、まさにゼロサムゲームだと思います。
      一瞬だけ企業の資本となりますが、短期売買の場合は投機であると捉えています。

      CFD取引も使い方次第で長期投資向きになるという視点がある、というのは収穫でした。
      一人だけでは偏った見方をする可能性がありますし、今後の参考とさせていただきます。

      改めまして、コメントをいただきありがとうござました。