eMAXIS Slim 新興国株式の実質コストを推測

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青井ノボルです。

eMAXIS Slim 新興国株式は、2018/4/25に初回決算を迎えました。

通常であれば、決算から約2ヵ月後には運用報告書が公開されます。
おそらく6月下旬には、公式HPで公開されるものと思われます。

eMAXIS Slim シリーズの運用報告書公開は6月下旬か
eMAXSI Slim シリーズの多くは2018/4/25に初回の決算日を迎えました。投資信託では決算後、実質コストなどが記載された運用報告書が公開されます。この記事では、公開間近のeMAXSI Slim シリーズの運用報告書公開時期を予想します。

運用報告書には、信託報酬を含めた実質コストが記されています。

この記事では、eMAXIS 新興国株式の実質コスト(2018/1/26決算)を参考に、eMAXIS Slim 新興国株式の実質コストを推測します。

eMAXIS Slim 新興国株式は突き抜けた存在か

eMAXIS Slim 進行株式は、新興国株式インデックスを対象としたファンドです。
MSCIエマージング・マーケットをベンチマークとし、連動した値動きを目指しています。

MSCIエマージング・マーケットは新興国24ヵ国の市場を対象として、浮動株調整時価総額加重平均により算出される指数です。

ところで、eMAXIS Slim シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとして掲げています。
eMAXIS Slim シリーズ公式HPでもトップページで掲出されている、他社には無いユニークなメッセージです。

新興国株式においてインパクトが大きかったのは、2017年11月に思い切った信託報酬引き下げを発表したこと。
言葉よりも図で見たほうが分かりやすいので、こちらのグラフをご確認ください。


(引用元:eMAXIS Slim 公式HPより一部抜粋)

濃い緑が新興国株式となっていて、信託報酬の変遷を示しています。
2017/12/13より、新興国株式の信託報酬が一気に引き下げられていることが分かります。

また、2018/1/30には兄弟ファンドである先進国株式の信託報酬も引き下げが断行されました。

この2つの信託報酬引き下げを契機として、eMAXIS slim シリーズのコンセプトが浸透。
個人投資家からの信頼を勝ち得るとともに、人気に火が付いたという経緯があります。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | eMAXIS
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なお、現時点における信託報酬は年率0.19%(税抜)です。

MSCIエマージング・マーケットをベンチマークとしたファンドの中では圧倒的な低コストとなっています。

今回もアウターガイさんによる低コストインデックス投信一覧記事を参照します。

低コストインデックスファンドの一覧(2018年6月11日時点)
2018年6月11日時点において、課税口座やNISA口座で投資可能か、またはその予定の低コストインデックスファンドについて、信託報酬率の低い順に10件程度を一覧にしました。この一覧には、確定拠出年金(iDeCo)やラップ口座専用などで一般販売されていない商品を除き、今後販売予定の商品を含みます。

新興国株式(MSCIエマージング・マーケット)のなかでは、当ファンドの次点がi-SMT 新興国株式の信託報酬年0.33%(税抜)。
年0.34%(税抜)あたりで団子状態となってる他社ファンドを寄せ付けない、圧倒的な超低コストです。

ちなみに、ベンチマークが異なりますがEXE-i つみたて 新興国株式というファンドがあります。
FTSE エマージング・インデックスをベンチマークとして、連動した投資成果を目指しています。

こちらのファンドは、信託報酬0.06%(税抜)と投資対象ETFの経費率0.13%(税込)程度です。
2つを合計すると、実質的負担は0.19%(税抜)程度であると推測されます。

eMAXIS Slim 新興国株式の信託報酬は0.19%(税抜)なので、ほぼ同じコスト水準ですね。

ファンドの基本構造はeMAXIS 新興国株式と同じ

eMAXIS Slim シリーズが設定される以前から、Slimではない方のeMAXISシリーズがあります。

eMAXIS Slim シリーズは販売会社をネット系に絞り込み、超低コスト化を実現しました。
一方のeMAXISシリーズは、実店舗を構える金融機関で広く扱われているのが特徴です。

前述の違いはあれど、eMAXIS 新興国株式とeMAXIS Slim 新興国株式の仕組みは大体一緒。
というのも、どちらもファミリーファンド方式であり、マザーファンドが共通しています。


(引用元:eMAXIS 新興国株式 交付目論見書より一部抜粋)


(引用元:eMAXIS Slim 新興国株式 交付目論見書より一部抜粋)

2つの図を見れば一目瞭然ですが、マザーファンドが共通していることが分かります。

決算日も3ヵ月ズレでほぼ同じ。コストに大差は無いと推測されます。

eMAXIS Slim 新興国株式の実質コストを推測してみる

実質コストについて、信託報酬以外はeMAXIS 新興国株式(2018/1/26決算)と同じであると仮定します。
信託報酬は、eMAXIS Slim 新興国株式の交付目論見書に記載されている数字を用います。

この場合、eMAXIS Slim 新興国株式の実質コストは、下記の通り推測されます。

eMAXIS Slim 新興国株式の実質コスト(推測値)は、年率0.350%(税抜)です。

超低コストながら新興国株式は相対的に割高傾向

eMAXIS Slim 新興国株式の実質コストは、年率0.350%(税抜)であると推測しました。

実質コスト(推測値)の中身をeMAXIS Slim 先進国と比較すると、株式保管費用(カストディフィー)が約3倍。
売買委託手数料も約3倍となっていて、新興国株式の場合は割高になる傾向が読み取れます。

ここからも推測を含みますが、新興国株式は新興国24ヵ国を対象とした指数に連動しています。
先進国株式は日本を除く22ヵ国が対象で、国数は同じくらいですが、時価総額を比べると大差があります。
成熟していない市場で、かつ市場規模が小さいとなると、コストが割高となるのも頷けます。

新興国株式へのインデックス投資を行う際に、これらのコストを許容すべきかどうか。
議論の余地はあると思いますが、ワタシは無視して良いレベルだと割り切っています。

実質コストから信託報酬を除いたコストを、数字で確認します。
参考にしたeMAXIS 先進国株式と新興国株式のコスト差は約0.1ポイント

この差をどう捉えるのか、個人の感覚の問題ですね。

新興国株式に超低コストで投資できるのは嬉しい

世界分散投資の一翼を担う、重要な位置付けである新興国株式インデックスファンド。
新興国株式は、一般的に成長余力があるとされる魅力的な国の市場を含んでいます。

当然、将来のことは分かりませんが、分からないからこそ投資しておく。
時価総額比率の全世界株式に分散投資すれば、新興国株式市場の成長も取り込める余地があります。

新興国株式はコストが割高ですが、それでもeMAXIS Slim 新興国株式の実質コスト(推測値)である年0.350%(税抜)は超低コストだと思います。
他社の新興国株式ファンドと比較すれば明らかで、信託報酬だけで同程度のコスト水準に達するファンドが多いです。

eMAXIS Slim 新興国株式の超低コストっぷりには、本当に感謝ですね。

後日、運用報告書で正式に発表される実質コストがどうなるのか、気になるところ。
eMAXIS Slim 新興国株式の実質コストが判明次第、改めてお伝えしたいと思います。

 

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