eMAXIS Slim 先進国株式が「たわら超え」を達成しました

投資信託・ETF

青井ノボルです。

全世界株式のうち、時価総額比率で約8割を占める先進国株式。
世界分散投資の花形とも言える、資産クラスとなっています。

超低コスト時代となったいま、トップを走るeMAXIS Slim 先進国株式。
2015年12月に新規設定され、人気だったたわらノーロード先進国株式。

2018/12/25、eMAXIS Slim 先進国株式の純資産総額が逆転しました。
先進国株式ファンドの時代が変わった、ひとつの象徴的な出来事です。

この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式がたわらノーロード先進国株式を超えたことについて書いていきます。

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先進国株式クラスの歴史

超低コスト時代を切り拓き、今でもトップを走り続けているファンド。
eMAXIS Slim 先進国株式が、たわら先進国株式を超えを達成しました。

MSCIコクサイに連動する運用成果を目指すファンドが多いなか。
数少ない差別化要因である信託報酬は、徐々に下がっています。

今から4年前の2014年は、年0.4%前後の信託報酬が最低値でした。
2015年12月、たわら先進国株式は信託報酬年0.225%で新規設定。

当時最低水準の信託報酬と、巨大な既存マザーファンドによる運用。
低コストかつ安心感のある運用体制で、大きな人気となりました。

たわらノーロード先進国株式は、新たな時代を作ったファンドです。
長い歴史の中で、たわらが果たした役割は大きかったと思います。

たわらの設定から2年が経ち、つみたてNISA開始直前の2017年12月。
eMAXIS Slim 先進国株式が、年0.1095%へ信託報酬引き下げを発表。

異次元ともいえる信託報酬引き下げに、大きな注目が集まりました。
「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」も浸透。

いまでは年0.109%という驚異的な超低コスト時代となっています。
超低コスト時代を牽引しているのが、eMAXIS Slim 先進国株式です。

厳しい相場環境の中で逆転

2018年も終盤となるいま、厳しい相場環境となっています。
MSCIコクサイに連動するETFのチャートを確認してみます。


(引用元:Google Finance)

上場インデックスファンド海外先進国株式(1680)のチャートです。
現時点での経費率が年0.25%となっていますので、あくまで参考値。

2018年10月からの下落相場で、10%超の大幅下落となっています。
長期投資を継続する上で、心理的には苦しい局面と言えるでしょう。

厳しい相場環境ですが、eMAXIS Slim 先進国株式への流入は続いている。
結果として、2018年初にあった純資産総額160億円の差をひっくり返した。

調整相場とも言われる状況において、たわらノーロードを超えたこと。
eMAXIS Slim 先進国株式の力強さを感じますし、素晴らしい結果です。

先進国株式の純資産総額上位

さて、先進国株式ファンドの純資産総額について。
上位のファンドを確認すると、下記の通りでした。

ファンド名 純資産総額(億円) 信託報酬(税抜)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式 919.75 0.109%
SMTグローバル株式 564.16 0.5%
eMAXIS 先進国株式 309.27 0.6%
emMAXIS Slim 先進国株式 253.87 0.109%
たわらノーロード先進国株式 252.64 0.2%
【参考】三井住友・DC外国株式(DC専用) 434.05 0.16%

(2018/12/25時点、公開データより筆者独自作成)

たらわノーロード先進国株式をeMAXIS Slim 先進国株式が上回りました。
前述の通り、主な要因は信託報酬の差にあると考えられます。

たわらノーロード先進国株式は、コスト競争から離脱しています。
一方で、eMAXIS Slim 先進国株式は超低コスト筆頭として人気化。

まだ僅差とはいえ、2018年初に約160億円差があったところを大逆転
ニッセイ外国株式の背中は遥か遠くですが、一つの転換期だと思います。

eMAXIS Slim 先進国株式としては、次の目標はeMAXIS 先進国株式。
皮肉なことに、三菱UFJ国際投信の旧来型ファンド超えを目指します。

旧時代のコスト水準であるファンドに別れを告げ、超低コスト時代へ。
新時代への襷渡しの瞬間は、2019年早々にも訪れるかもしれません。

先進国株式ファンドの明暗

先進国株式のインデックスファンドは、いまも多数存在します。
ただし、純資産総額推移をみると明暗がくっきりと分かれます。

純資産総額は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式がトップ。
断トツの人気で、一時期は純資産総額が1,000億円を超えたことも。

いまは下落相場に伴って、900億円近くまで減ってしまいました。
それでも資金純流入は続いている様子で、大人気のファンドです。

ニッセイ外国株式は、これまで信託報酬の低さで人気を集めました。
信託報酬を年1回のペースで繰り返し引き下げて、現在に至ります。

超低コスト時代に突入しても、最低水準まで引き下げていきました。
こうした姿勢が評価され、根強い人気を誇っていると推測されます。

一方で、残念ながら純資産総額が伸び並んでいるファンドもあります。
eMAXIS 先進国株式など、超低コスト競争から外れたファンドです。


(引用元:eMAXIS 先進国株式|三菱UFJ国際投信

2018年1月からの純資産総額と基準価額の推移です。
よくみると、ほぼ連動していることが分かります。

これは、資金純流入出が限定的であることが要因。
純流入が止まったのは、コスト競争力が無いから。

そのように考えるのが、自然では無いでしょうか。

SMTグローバル株式も、似たような傾向にあります。
今後、純資産総額を大きく伸ばすのは難しそうです。

2018年は超低コスト元年でした

2018年は、つみたてNISAが始まった記念すべき年でした。

この影響でファンド間の競争が起こり、超低コスト時代へ。
0.2%前後の信託報酬が、一気に半分程度まで下がりました。

異次元引き下げで話題を呼んだeMAXIS Slim 先進国株式。
数ヵ月遅れの引き下げで追随してきた、ニッセイ外国株式。

超低コスト時代となり、2強が断トツの資金純流入を誇ります。
たわらノーロード先進国株式は、大きく後退している印象です。

2強による超低コスト化は、シェアを取りに行く戦略だと思います。

つまり、超低コスト化により資金流入を増やしながらシェアを獲得。
結果的に純資産総額を積み上げて、信託報酬を得るということです。

ノーロードの先進国株式インデックスファンドは多数あります。
この中で勝ち残るのは、片手に収まる程度のファンドでしょう。

2018年は超低コスト化が一気に進み、年末には大逆転劇も発生。
2019年も健全な競争のなか、新たな展開が起こるのでしょうか。

個人投資家にとって、インデックスファンドのコストは超重要です。
これからもファンド間競争の中で、より良い投資環境となるように。

サンタクロースへ密かにお願いしながら、来年も見守っていきます。

 

青井ノボル
青井ノボル

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