eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)がeMAXIS超えを達成

投資信託・ETF

青井ノボルです。

eMAXIS Slim シリーズの中で、順調に純資産総額を伸ばしている。
やや地味なファンドですが、全世界株式(除く日本)がやりました。

全世界株式のうち、国内株式を除いた先進国と新興国の株式を対象。
2019/9/18、同じ資産クラスのeMAXIS 全世界株式超えを達成です。

全世界株式のなかでも、ファンドにはいくつかの種類がありまして。
除く日本というジャンルは、日本ならではの環境で生まれています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、2018年3月に設定されて。
約1年半の月日を経て、ついにeMAXISとの世代交代を果たしました。

この記事では、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)がeMAXIS超えを達成したことについて書いていきます。

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eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の概要

まずはじめに、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の基本情報を整理します。

ベンチマーク

ベンチマークは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)。
配当込み・円換算ベースの指数に連動した投資成果を目指して運用されています。

MSCI ACWI(除く日本)は、MSCIコクサイとMSCIエマージングを足したもの。
日本を除いた先進国株式と新興国株式を組み合わせ、全世界株式(除く日本)。

ちなみに、ベンチマークは途中で配当込みに変わったという経緯があります。

こうした細かい努力を惜しまない姿勢が、人気の秘訣なのだと思います。

為替ヘッジ

原則として為替ヘッジは行いません。為替相場変動の影響を受けます。

ファンドの仕組み

ファミリーファンド方式となっています。


(引用元:交付目論見書|三菱UFJ国際投信)

外国株式インデックスマザーファンドは、MSCIコクサイに連動します。
新興国株式インデックスマザーファンドは、MSCIエマージングですね。

この2つのマザーファンド、どちらも相対的に規模が大きいのが特徴です。
そのため、本ファンドの運用も安定的に推移する可能性が高いと思います。

ファンドの費用(コスト)

eMAXIS Slim シリーズですから、運用コストは極めて低い水準です。

購入時手数料は無し(ノーロード)、信託財産留保額も無しです。
肝心の信託報酬は、年率0.120%(税抜)となっています。

なお、信託報酬の合計および配分は、純資産総額に応じて下記の通り変動します。


(引用元:交付目論見書|三菱UFJ国際投信)

純資産総額が増えると信託報酬が下がる仕組み、早く発動して欲しいですね。

設定日

遡ること約1年半前、2018/3/19に設定されました。
同時に設定されたのが、全世界株式(3地域均等型)。

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、猛プッシュしたものの。
なかなか芽が出ず、eMAXIS Slim シリーズの純資産総額では最下位

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、一定の成果を上げています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の歴史

次に、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の歴史を振り返ります。

2018/03/19 新規設定(信託報酬0.142%)
2018/06/12 純資産総額10億円突破
2018/11/28 純資産総額30億円突破
2019/04/03 純資産総額50億円突破
2019/08/09 信託報酬引き下げ(0.142%→0.120%)
2019/09/18 純資産総額84.59億円、eMAXIS 全世界株式超えを達成

振り返ってみると、信託報酬の引き下げは1回だけでした。
ライバルファンドが限られて、競争が緩やかだと言えます。

ただ先日、全世界株式クラスでも大きな動きがありました。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のライバルです。
ただこれまでのパターンでは、除く日本も対抗引き下げをするはず。

今のところ、信託報酬引き下げの知らせが無いという悲しい状況。
1ヵ月以上の沈黙が続いていますが、今後どうなるかは注目です。

猛烈な勢いでeMAXIS超えを達成

eMAXIS 全世界株式が設定されたのは、約9年前の2010/7/20。
シリーズが産声を上げてから間もない時期に、設定されました。

全世界株式と銘打っていますが、除く日本というのが実際のところ。
ちょっと不思議に感じるものの、当時の状況では妥当な判断でした。

MSCIコクサイとMSCIエマージング、それぞれのマザーが存在して。
MSCIジャパンのマザーファンドは存在しなかったため、除く日本。

当時はまだ、インデックス投資が今よりも更にマイナーな時代です。
MSCI ACWIへの連動という需要は、限定的だったのかもしれません。

さて、約9年間もの歴史を刻んできたeMAXIS 全世界株式を超えて。
100億円に手が届きそうな、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)。

両者の純資産総額推移を比較すると、勢いの差は歴然としています。


(公開データより独自作成)

青い線がeMAXIS 全世界株式、赤い線がeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)です。

eMAXIS Slim シリーズ全体の評価も加わり、この差になったと思われます。
超低コストを維持し続けるというコンセプトは、やっぱり偉大なものです。

除く日本の良さもある

ワタシは時価総額比率の全世界株式に投資をしたいと考えています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が良い感じです。

国内株式に対しては悲観的な見方も強いですが、ありのままこそ良い。
何かを加えること無く、そして引くことも無い全世界株式が好きです。

そう考えると、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は不要です。
ただし、この資産クラスを必要とする人も案外多いかもしれません。

国内株式へ既に投資している人で、国内株式はもう不要と考えたら。
投資済み株式を含め、本ファンドもバイ&ホールドすると丁度良い。

もちろん、国内株式不要論を唱える人にも選ばれるファンドでしょう。
メジャーではないかもしれませんが、痒いところに手が届く感じです。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、特徴的なファンドです。
これからもその良さを活かして、純資産総額を積み上げてください。

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