青井ノボルです。
2018/8/28、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの純資産総額が200億円を突破しました!
(引用元:eMAXIS Slim 先進国株式公式HP|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
2017/2/27の設定から約1年半という短期間で200億円達成です。
また一つ、大きな壁を乗り越えました。
おめでとうございます!
この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式の200億円突破までの経緯と今後について書いていきます。
eMAXIS Slim 先進国株式の歴史を振り返る
まずは簡単に、eMAXIS Slim 先進国株式の歴史を振り返ってみましょう。
2017/02/27 新規設定(信託報酬0.200%)
2017/08/03 純資産総額10億円突破
2017/10/02 信託報酬引き下げ(0.200%→0.190%)
2017/11/10 信託報酬引き下げ(0.190%→0.189%)
2017/12/29 純資産総額30億円突破、信託報酬の大幅引き下げを発表
2018/01/30 信託報酬引き下げ(0.189%→0.1095%)
2018/02/13 純資産総額50億円突破
2018/04/25 純資産総額100億円突破
2018/07/02 純資産総額150億円突破
2018/07/25 信託報酬引き下げ(0.1095%→0.109%)
2018/08/28 純資産総額200億円突破
注目すべきは、やはり2017年末に信託報酬の大幅引き下げを発表したこと。
ここから潮目が変わり、資金流入が一気に加速したのは間違いありません。
(引用元:eMAXIS Slim 先進国株式公式HP|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
また2018年に入ってから、つみたてNISAがスタートしました。
これも後押しとなり、純資産の積上げペースが上がっています。
純資産総額150→200億円までの期間を見ると、2ヵ月を切るペースです。
以前は50億円の積上げに2ヵ月超だったので、更に加速していますね。
今の勢いで推移すれば、年内に純資産総額300億円突破も夢ではありません。
eMAXIS Slim シリーズを牽引する存在として、なんとも心強い限りです。
超低コストへの拘りと秘訣
eMAXIS Slim のコンセプトは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」。
コンセプトを信託報酬引き下げの断行で体現している点が、人気の秘訣なのでしょう。
eMAXIS Slim シリーズのHPを見ると、コストへの考え方が記されています。
「長期の資産形成において、コストを重視する方は多く、コスト目線は大切です。」
「多くの方に資産形成ツールとして、よりお役立ていただけるよう、イーマクシス スリムは、業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざします。」
「運用利回りが同じ投資信託の場合、信託報酬が低い(コストを抑えた)ファンドのほうがパフォーマンスは優位になります。」
(引用元:eMAXIS Slim 公式HP|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
ワタシも、インデックスファンドのコストは超重要だと思います。

eMAXIS Slim シリーズの超低コストは、非常に魅力的です。
ただ、そこには持続可能な仕組みが必要不可欠でしょう。
この点については、ブログ記事を書きながら考察を重ねてきました。



eMAXIS Slim シリーズは、以下の点でコスト的に優位と考えます。
- マザーファンドの規模が大きい(他ファンドと共有している)
- 販売会社をネット系に絞っている
- 受託会社(信託銀行)が系列企業
インデックスファンドの運用は、マザーファンドの規模こそが大事です。
規模の経済により、コスト低減が可能なのは周知の事実かと思います。
また、販売会社・受託会社との信託報酬値下げ交渉余地も大事です。
信託報酬競争で負けないように、柔軟な引下げ対応が生命線です。
信託報酬の構造上、販売会社・受託会社の協力は欠かせません。
こうした観点で考えたとき、eMAXIS Slim シリーズはコスト面で優れている。
現時点において他社と比較するならば、そう考えるのが自然だと思っています。
純資産が積み上がるのはコスト的にも有利
マザーファンドの規模が最重要ですが、ファンド自体の規模も大事です。
ファミリーファンド方式なので、マザーファンドの規模にも影響します。
超低コストを謳うファンドシリーズである以上、規模の追求は絶対です。
eMAXIS Slim 先進国株式のライバルは、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式。
ニッセイ外国株式の純資産総額は、もう少しで1,000億円を超えそうな水準です。
eMAXIS Slim 先進国株式のほうが後発なので、規模ではまだ劣っています。
純資産総額の積上げペースを高め、ニッセイ外国株式の規模を目指して欲しい。
そのことが、コスト低減余力の確保に繋がっていくものと考えます。
純資産200億円突破は序の口
eMAXIS Slim 先進国株式の純資産総額は、200億円を突破しました。
これ自体は素晴らしい成果ですが、本当に大事なのはこれからです。
他社対抗で運用コストを徹底的に引下げ、投資家の信頼を獲得しました。
ただニッセイも黙っておらず、果敢に信託報酬引下げを仕掛けています。
ニッセイには低コスト化を牽引してきたという意地があるのでしょう。
eMAXIS Slim シリーズによる超低コスト化に追随していくようです。
両ファンドとも純資産総額を積上げることで、規模の経済で運用コストを引き下げる。
良い循環を作って持続可能な仕組みとして貰えれば、個人投資家としては嬉しいです。
ノーロード型インデックス投信業界をリードしているeMAXIS Slim シリーズ。
その代表格であるeMAXIS Slim 先進国株式を、これからも応援していきます!
(2018/8/28 18:30追記)
同日付で、eMAXISシリーズ全体の純資産総額合計が3,000億円を突破です!
同じ日にこうしておめでたいニュースが続くとは、素晴らしいですね。

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ワタシは時価総額比率による全世界株式への分散投資を実践しています。
8割を占める先進国株式インデックスファンドのコストは、とても重要です。

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