eMAXIS Slim 先進国株式が信託報酬年0.0999%に引き下げへ

投資信託・ETF

青井ノボルです。

2019/6/3、三菱UFJ国際投信はリリース資料を発表しました。
eMAXIS Slim 先進国株式が、予想通りニッセイに追随します。

信託報酬年率は0.01ポイント減、0.0999%(税抜)になります。
ニッセイ外国株式にあわせて、年率0.1%未満の水準に突入です。

先進国株式のインデックスファンドが、まさかの超低コストへ。
つみたてNISAの開始前から、信託報酬は半減してしまいました。

eMAXIS Slim 先進国株式の信託報酬引き下げは想定の範囲内。
スピーディーな対抗措置は、個人投資家にとって安心できます。

この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式の信託報酬引き下げについて書いていきます。

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歴史的な大幅引き下げから1年半

eMAXIS Slim シリーズは、最低水準の運用コストを目指し続ける。
そのコンセプトが評価されて、個人投資家から支持されています。

その名を轟かせたのは、2017/12/29に発表された異次元の引き下げ。
信託報酬年率を、0.189%から0.1095%まで一気に引き下げたのです。

ライバルファンドへの対抗措置ですが、ベンチマークも異なる投信。
まさか対抗するとは思わず、さらに引き下げ幅も大きかったのです。

eMAXIS Slim シリーズのコンセプトを体現する象徴的な出来事でした。
この話題で人気に火が付き、徐々に人気が定着してきた歴史があります。

あれから約1年半の月日が流れ、いよいよ年率0.1%の壁を突破です。
当時ほどのインパクトはありませんが、歴史的な一歩だと思います。

ブレない姿勢は評価されるべき

eMAXIS Slim シリーズの良さは、ライバルファンドへの徹底対抗です。
ルールに則り、できるだけスピーディーに対抗策を打ち出してくれます。

信託報酬年率はライバルファンドに合わせ、何度でも引き下げ実施。
販売会社とも合意済みであるため、即断即決の姿勢を貫いています。

この対応方針はブレることなく、何度も引き下げを実施していて。
コンセプトが一切ブレることなく、実際に行動してくれるのです。

eMAXIS Slim シリーズを選択すれば、超低コストが維持される。
半ば機械的に対抗してくれるため、個人投資家は安心できます。

インデックス投資において、積立対象のファンドを変えるのは面倒。
ほったらかし投資を完遂するためにも、放置できるのは嬉しいです。

三菱UFJ国際投信は大きな組織ですが、迅速な対応が光っています。
信託報酬に対する拘り、そしてブレない姿勢は評価されるべきです。

ニッセイのパイオニア精神も流石です

ところで、今回の信託報酬引き下げはニッセイ外国株式への対抗措置。
<購入・換金手数料なし>ニッセイシリーズも、コストには拘りあり。

純資産総額1,000億円突破も、超低コストへの挑戦が背景にあります。
年1回、信託報酬の引き下げを継続してきた歴史は素晴らしいですね。

特に先進国株式クラスでは、超低コストNo.1に拘っているようです。
2019年の引き下げでも、ニッセイ外国株式は年0.1%未満にしました。

超低コストへの拘り以外にも、やむを得ない事情があったと推察。
とはいえ、信託報酬年率0.1%の壁をぶち破った功績は大きいです。

超低コストの歴史は自分が作る、というパイオニア精神を感じます。
心意気と言う観点で言えば、ニッセイAMの対応は評価に値します。

eMAXIS Slimに寄せられる大きな期待

eMAXIS Slim シリーズは、個人投資家からの厚い支持に支えられて。
FOY2018において、7本のファンドがトップ20に入って受賞しました。


(引用元:eMAXIS Slim公式ホームページ|三菱UFJ国際投信)

大きな支持を集めているとともに、期待を背負っているとも言えます。
超低コストな運用コストを追求、という基礎的な部分は当然として。

配当込みのベンチマークへの変更や、自社判断による信託報酬引き下げ。
個人投資家が求めているのは、もう一段階上のステップだったりします。

ベンチマークは、配当込みの指数に変更となって利便性が向上しました。
マニアックで細かいアップデートですが、小さな積み重ねが大切ですね。

三菱UFJ国際投信による単独の信託報酬引き下げも、根強い要望のひとつ。
竹川美奈子さんも、理念ある信託報酬引き下げに言及されていました。

もちろん、バンガードのように規模の経済でコスト引下げが理想的です。
現実は先行的に引き下げをして、後からコスト回収するモデルでしょう。

運用会社として何が正しい選択なのか、決めるのは将来であり結果です。
三菱UFJ国際投信が努力を重ねて個人投資家の支持を集めているのは事実。

日本のバンガードを目指すと宣言した三菱UFJ国際投信への期待は大きい。
だからこそ、個人投資家サイドから様々な要求が寄せられるのでしょう。

個人投資家の声に耳を傾けて、三菱UFJ国際投信なら応えてくれるはず。
運用会社と個人投資家の良い関係が、今後も続くことを期待しています。

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