eMAXIS Slim 先進国株式が純資産総額300億円を突破

投資信託・ETF

青井ノボルです。

苦しい相場環境を乗り越えて、遂にここまでやって来ました。
eMAXIS Slim 先進国株式が、純資産総額300億円を突破です!

先日、結果発表が行われたFOY2018では見事に第1位を獲得。
名実ともにNo.1となったファンドが、着実に伸びています。

個人的にも、以前からコツコツと積立投資をしてきました。
また、このブログでも何度も取り上げてきたファンドです。

2019/1/18、苦しみながらも見事大台を突破しました。
素直な気持ちで「おめでとう」を贈りたいと思います。

この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式の歴史を振り返りながら純資産総額300億円を突破したことについて書いていきます。

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eMAXIS Slim シリーズの絶対的エース

「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」
このコンセプトを貫き、人気を集めたeMAXIS Slim シリーズ。

そのなかで、圧倒的な存在感でシリーズ全体を牽引するファンド。
他でもない、eMAXIS Slim 先進国株式こそが絶対的エースです。

先進国株式クラスは、世界分散投資の花形ともいえる位置付け。
時価総額比率全世界株式で、約8割を占める重要な資産区分です。

日本では従前より、指数はMSCIコクサイがよく使われています。
日本以外の先進国23ヵ国の株式で構成される、有名な指数です。

MSCIコクサイ連動のファンドは、各社のエース級ばかり。
主要な資産区分なので、信託報酬の競争も激しいですね。

厳しい世界のなかで、eMAXIS Slimは超低コストで勝負。
2018年1月に、信託報酬の大幅引き下げを断行しました。

ここから人気に火が付き、今の資金規模に至ったのです。

FOY2018で見事に第1位を獲得

eMAXIS Slim 先進国株式といえば、忘れてはいけない話題があります。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018、遂に第1位を獲得です。

FOYは12回目となる開催で、長年続いているイベントのひとつ。
投信ブロガーがより良い投資信託を選んで広めるのが趣旨です。

三菱UFJ国際投信は、以前よりeMAXISシリーズを扱っています。
ただFOYの第1位を獲得するのは難しく、これまで無冠でした。

2018年、つみたてNISA開始の年にeMAXIS Slimは輝きを増します。
度重なる信託報酬の徹底対抗引き下げ、個人投資家は痺れました。

「eMAXIS Slim の超低コスト戦略はどうやら本気らしい」
「最低水準の信託報酬をキープしてくれるなら任せられる」

コンセプトを愚直に体現することで、多くの支持を獲得しました。
もちろん、それだけではなく投資家との対話姿勢も理由のひとつ。

詳しくは別の機会でじっくり語るとして、多くの支持を集めて。
eMAXIS Slim 先進国株式は、FOY2018で第1位を獲得しました。

2018年を象徴するファンドと言って、差し支えないでしょう。

2018年に運命を切り拓いて快進撃へ

eMAXIS Slim 先進国株式は、2018年運命を変えたファンド。
むしろ、運命を切り拓いたという表現が良いかもしれません。

eMAXIS Slim 先進国株式が人気化したのは、2017/12/29。
他社対抗で信託報酬の異次元引き下げを発表したことです。

第一に、信託報酬の下げ幅が衝撃的な数字だったのは事実。
年率0.189%(税抜)から、一気に年率0.1095%(税抜)へ。

当時、先進国株式クラスの信託報酬は年率0.189%で団子状態に。
その中で、信託報酬を半減するという勇気ある決断をしました。

そしてもう一つ、指数の違うファンドに対抗したのも凄い。
FTSEディべロップに連動するファンドに、何故か対抗です。

同じ先進国株式クラスなら、指数を気にせず徹底対抗する。
個人投資家は指数への拘りは低いので、適切な判断でした。

こうした取り組みが奏功し、個人投資家の間で大きな話題に。

2018年1月からはじまった、つみたてNISAも追い風となって。
eMAXIS Slim 先進国株式の快進撃は、ここから始まりました。

苦しみを乗り越えて300億円に到達

eMAXIS Slim 先進国株式の歴史を紐解いてみます。

2017/02/27 新規設定(信託報酬0.200%)
2017/08/03 純資産総額10億円突破
2017/10/02 信託報酬引き下げ(0.200%→0.190%)
2017/11/10 信託報酬引き下げ(0.190%→0.189%)
2017/12/29 純資産総額30億円突破、信託報酬の大幅引き下げを発表
2018/01/30 信託報酬引き下げ(0.189%→0.1095%)
2018/02/13 純資産総額50億円突破
2018/04/25 純資産総額100億円突破
2018/07/02 純資産総額150億円突破
2018/07/25 信託報酬引き下げ(0.1095%→0.109%)
2018/08/28 純資産総額200億円突破
2018/11/06 純資産総額250億円突破
2019/01/18 純資産総額300億円突破

こうしてみると、順風満帆だったように見えるかもしれません。

たしかに、2018年1月以降は飛ぶ鳥を落とす勢いで規模を拡大。
1年間で230億円前後の純資産総額アップは、スゴい成果です。

ただ、2018年10月以降は下落相場に苦しめられていました。
資金流入が続く人気ファンドも、相場変動には抗えません。

2018年の夏頃は、ワタシも年内300億円達成を予想していました。

ところが、ファンド規模が大きくなると相場の影響も大きくなり。
雲行きが怪しくなってきたのが、2018年11月頃だったと思います。

ただ、下落相場のなかでもコツコツと積立投資を続けていて。
eMAXIS Slim 先進国株式を手放さなかった投資家が大多数。

だからこそ今日、純資産総額300億円を突破できたのでしょう。

新旧交代劇まで残り僅か

純資産総額300億円まで上り詰めると、いよいよです。
旧eMAXISシリーズの先進国株式が、目前に迫ります

純資産総額の推移を見比べると、よく分かります。


(公開データより筆者独自作成)

縦軸が純資産総額で、単位は億円となっています。

eMAXIS Slim 先進国株式が、eMAXIS 先進国株式を追い抜く日。
新旧の世代交代が、本当に意味で行われるXデーはもうすぐです。

eMAXIS Slim 先進国株式の勢いを感じずにはいられませんね。

更なる先には純資産総額500億円

おそらく、eMAXIS 先進国株式を超えるのは時間の問題です。
さらに先の目標としては、500億円という数字がターゲット。

というのも、純資産総額に応じて信託報酬が変動します。
500億円を超える部分から、信託報酬が低くなるのです。


(引用元:eMAXIS Slim 先進国株式 交付目論見書|三菱UFJ国際投信)

赤枠の部分が、純資産総額500億円突破で発動されます。
500億円を超えた部分では、信託報酬が低くなるのです。

2019年内にこの制度が活動になることを祈っています。

300億円達成は、eMAXIS Slim 先進国株式にとっての通過点。
FOY2018の第1位に輝いたいま、更なる飛躍を期待しています。

 

青井ノボル
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コメント

  1. くまさん より:

    インデックス投資が普及しつつあり、つみたてNISAなど法整備も進んできたので証券投資の裾野も広がってきましたね。でも欧米に比べてまだまだ個人の金融資産保有比率は低いと言われています。預貯金に眠っているお金が投資に回れば世の中も良くなるハズなので、そうなれば
    インデックス投資を含めた投信にも勢いがつくでしょう。

    • 青井ノボル 青井ノボル より:

      コメントありがとうございます。
      最新の預貯金データは分かりませんが、まだまだ差はありそうですね。
      家計で眠っているお金が世の中に流れると、色々変わる気がします。
      少しずつ、変わって欲しいですね。

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