青井ノボルです。
ワタシは5人家族の30代サラリーマン、投資は人生のオマケ的存在です。
投資素人なので、残念ながら相場の変化を先読みするスキルがありません。
「安く買って高く売る」という投資セオリーは再現性が低いと考えています。
この考え方には、リーマン・ショック前後の実体験が大きく影響しています。
その一つが「2013年9月に全リスク資産を売却した」という苦い経験です。
この記事では、2013年にリスク資産を全て売ってしまった理由とそこから得た教訓について書いていきます。
景気変動は循環する
経済に興味を持ち始めたのは、就職活動がキッカケだったと思います。
大学3年生の10月に就活がスタート、日経新聞や東洋経済を読むように。
そこで学んだのは、好景気と不景気は繰り返し循環するということです。
好景気のあとは景気後退期がやってくるし、不景気のあとは景気が回復する。
数年単位で見ていくと、大体そのような傾向にあると思います。
(引用元:2017年度全国企業倒産状況|東京商工リサーチ)
倒産件数は、景気動向の影響を大きく受けると言われています。
景気が良くなれば倒産件数は減り、景気が悪くなれば増えていきます。
景気と一致した動きというよりは、景気に対して遅効性があるとも言われます。
ITバブルの直後やリーマン・ショックは、いわゆる景気悪化局面です。
その頃の倒産件数をみると、やはり件数が増えていることが分かります。
大事なのはその後で、一度増えた倒産件数は徐々に減っていきます。
つまり、不景気の後には景気回復期がやってくるということです。
(引用元:日経平均株価チャート|Kabutan)
日経平均株価の20年チャートを見ても、数年毎の浮き沈みが確認できます。
景気=株価ではありませんが、おおよそ似たような動きをします。
株価が上がる局面と下がる局面を繰り返していることが分かります。
景気の良いときがずっと続くことは無いし、逆に悪くなり続けることもない。
少なくとも、過去の歴史を紐解くと景気は循環しているようです。
リーマン・ショックの頃から積立投資
忘れもしない、リーマン・ショックが起きたのは2008年9月の3連休。
ちょどその頃に、ワタシは投資信託の積立投資をスタートしました。
さきほどの日経平均チャートを見てを分かる通り、2009年に株価は底打ち。
国や地域によって値動きは異なりますが、その後は回復局面となりました。
そこから少し時間が経った、2013年9月のこと。
東日本大震災を乗り越え、株価は未だ上昇傾向です。
リーマン・ショック前に一括投資して失敗した分も含めて、評価額は若干プラス。
ワタシは結婚して子供が生まれて、少し生活も落ち着いていた時期でした。
今は景気が良いけど景気後退も時間の問題だし、再び評価損を抱えるのは嫌だ。
好景気ないまのうちに、リスク資産はすべて売ってしまおう!
そう考えて、2013年9月に全てのリスク資産を売却したのでした。
結果的には大失敗
ワタシがリスク資産を手放した後の景気動向は、皆さんご存知の通り。
結果論ではありますが、あのときリスク資産を売却したのは大失敗でした。
ただ残念なことに、過去を変えることはできません。
大切なのは、失敗を活かして未来を変えることです。
大前提として、景気が循環するという歴史的事実は間違いありません。
将来のことは分かりませんが、ワタシは歴史は繰り返すと考えます。
ただ、いつ景気が上向くか、あるいは下振れするかを予測するのは無理でした。
投資素人で経済学者でもないワタシには、到底不可能ということです。
素人の相場観は役に立たない
リスク資産の売却時、景気後退期が近いうちにくると思っていました。
株価の上昇についても何年も続くワケがないという感覚です。
ただ今日現在まで、意外と調子の良い状態が続いているのが実態。
投資素人であるワタシの相場観は何の役にも立たなかったのです。
「安く買って高く売る」が無理だと悟ったのは、この失敗経験があったからでしょう。
当時のワタシにとって、投資のイメージはコレでした。
- 下落相場になってきたら積立投資をはじめる
- いずれ底を打って上昇局面へ転ずる
- 含み益が大きくなっていく
- 相場に過熱感が出てきたら売却
- 下落相場を待つ(以下ループ)
ただこれ、相場変動トレンドを正確に読めてこその投資戦略です。
ワタシは2013年にリスク資産を売却して、機会損失という大失敗をしました。
相場を読むのは難しいと実感できたことだけは、怪我の功名かもしれません。
相場を読まずに全てを受け入れる
相場を読むのが難しい、それでも投資でリターンを期待したい。
どうしたら良いのかと考え始めたのが、2018年はじめのこと。
積立投資経験者だったので、つみたてNISAの存在だけは知っていました。
つみたてNISAを利用しながら、でも何に投資すべきか悩んでいたのです。
ネット検索中に迷い込んだのが、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー。
そして、厳選ブログリンク集にあるインデックス投資ブログの数々です。
ここでバイ&ホールドの概念を知り、きっとコレなんだと思いました。
相場を攻略しようとせず、全てをそのまま受け入れれば良いのだなと。
その後、水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」を読みました。
チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」も読みました。
いろいろ勉強した結果、相場を受け入れるバイ&ホールドが良いという結論に。
そしていま、こうしてインデックス投資を続けながらブログを書いています。
相場を全てを受け入れる、インデックスファンドのバイ&ホールドという投資戦略。
相場は読めないという失敗経験があったからこそ、腹落ちしたのかもしれません。
失敗経験は決して良い思い出ではありませんが、しっかりと未来に活かす。
苦い経験も糧にしながら、ワタシはインデックス投資を続けていきます。
関連記事紹介
リーマン・ショック前に投資を始めたワタシは、数多くの失敗をしてきました。
あまり思い出したくない黒歴史ですが、この経験を活かすも殺すも自分自身です。
リーマン・ショックの実体験と教訓を綴った、全4本のシリーズ記事になります。




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