青井ノボルです。
人手不足は未だに深刻で、働き方改革という言葉も定着しました。
2020年4月からは同一労働同一賃金の動きも本格化していきます。
労働を取り巻く環境は目まぐるしく変化しているのが最近の動向。
従来の感覚でいると、社会から取り残される時代かもしれません。
働き方改革ありきで、とにかく労働時間を減らすのは論外として。
業務改善をして、残業を減らし有休取得を推進するのは当然です。
効率を高めるという考え方は、サラリーマンにも不可欠でしょう。
効率性を図るうえで、時間効率はひとつの指標となり得るものに。
この記事では、サラリーマンとしてのワタシの2019年給与を時給換算したうえで、働き方について考察します。
時間効率という切り口
サラリーマンという生き方は、組織に属して仕事を通じて給料を得る。
組織で働く以上は、裁量があっても完全自由に働けるとは限りません。
組織によって文化が違い、もちろん給与体系や業務内容も異なります。
全てを一括りにはできないですが、労働市場は劇的に変化しています。
従前と比較すると、転職は当たり前といっても過言ではありません。
ダイバーシティの考えが広がり、ハラスメントも明確になってきた。
外部環境が動くなかで、サラリーマンにも変化が求められています。
そのひとつが働き方改革への対応であり、いわゆる生産性向上です。
残業時間を減らし、有給休暇を取得することが奨励されています。
限られた時間で成果を上げる、ハードルの高い要求でもあります。
サラリーマンも、時間効率という考え方は避けては通れません。
今の職場で求められていなくても、労働市場では求められます。
いつリストラさせるか、あるいは職場が無くなるか分からない。
転職市場で市場価値がある人でいるために、必要だと思います。
総労働時間は約200時間増
ここから、ワタシのサラリーマン給与を時給換算してみます。
2017年分から記録しているので、今回で3回目となります。
まずは職場の勤怠管理データを参照して、総労働時間を調べます。
今回は、2019年1~12月の1年間について計算することにします。
総労働時間の定義ですが、所定労働時間+残業時間のこと。
始業前や定時後(残業後)の職場滞在時間は含まれません。
有給休暇を取得したら、所定労働時間が減ることになります。
ちなみに、有給以外に夏季休暇などの特別休暇も存在します。
出勤・退勤時間の記録から、実際に職場に居た時間も算出可能です。
勤怠管理のデータから引っ張り、この総勤務時間も参考値とします。
ワタシの2019年実績は、総労働時間が約1,780時間(月平均約148時間)。
一方で総勤務時間は、約1,850時間(月平均約154時間)となりました。
2019年は4月に部署異動となった結果、前部署より忙しくなりました。
残業が増えたのはもちろん、有給休暇取得もやや減ってしまいました。
その結果、総労働時間および総勤務時間は200時間以上増えています。
1年分の積み重ねとはいえ、数字にしてみるとインパクトが大きいです。
それでも休みは結構取得できましたし、残業も抑制に努めました。
不慣れながらも、業務を効率的に進める意識は持てたのでしょう。
2019年の年収は約810万円
続いて、ワタシのサラリーマンとしての年収額を調べます。
サラリーマン生活も10年以上が経ち、徐々に増えています。
ワタシの場合は、月給+賞与という古き良き給与体系です。
ここでいう年収は、月給と賞与の支給総額を指しています。
基本給をベースに、残業手当を含めた各種手当・慶弔金等の支給金額を含みます。
ただし通勤手当は除外して、源泉徴収票の「支払金額」欄の金額と合致させます。
手元にある給与・賞与明細で確認して、2019年の年収は約810万円でした。
ここから、社会保険料・所得税・住民税を差し引くと手取り年収となります。
2018年の手取り年収を計算したところ、約660万円となりました。
上記には年末調整分を含んでいますが、確定申告分は未算入です。
還付金は数千円程度なので、ほぼ誤算の範囲内と言えるでしょう。
2019年給与の時給換算は微減
年収と勤務時間のデータが揃えば、時給換算です。
ここでは、総労働時間で計算した場合を名目時給。
総勤務時間で計算した場合は、実質時給とします。
時給換算の計算は、時間・年収ともに丸める前の実数を使います。
2018年の名目時給は約4,600円(前年比▲50円)です。
手取りの名目時給は約3,750円(前年比▲100円)でした。
2018年の実質時給は約4,450円(前年比増減なし)です。
手取りの実質時給は約3,600円(前年比▲50円)でした。
時給換算結果が世間一般と比べてもあまり意味は無いです。
前年と比べてどうだったかが最も重要であり、微減でした。
時給換算の計算は、年間の給与収入÷勤務時間という単純な割り算。
時給アップの方策は、分子を増やすか分母を減らすしかありません。
ワタシの場合、2019年は昇給と残業代増加により収入が増えました。
一方で勤務時間が増加してしまった結果、マイナスが勝ったのです。
特に残業代は曲者で、賞与がある場合はマイナス要因になり得ます。
2019年はまさに、残業代の罠により時給換算が微減に留まりました。
やるべきことは明確なので、細かい改善によって効率化に努めます。
トラリーマンに憧れて
生活費を得るためだけのサラリーマン生活では味気ないものです。
そこにプラスアルファの意味を求めて、やりがいを感じたいもの。
目の前にいるお客様に喜んでもらうこと、これは分かりやすくて。
組織の力を活用しつつ、自分のやりたいように仕事を進めていく。
組織としてやるべきとこをやりつつ、やりがいも追及してしまう。
ひふみ投信・藤野社長の言葉でいうと、理想はトラリーマンです。
ワタシはまだここまでの境地には達していませんが、目指したい。
現時点で今の仕事にはやりがいを感じていて、方向性は良い感じ。
「自分自身に命令しない者は、いつになっても下僕にとどまる」。
ゲーテの言葉通り、主体性を持つことが大切なのだと思います。
世間的に求められる生産性向上をこなしつつ、やりがいを追求。
バランス感覚が求められますが、トライを続けたいと思います。
関連記事紹介
残業代を記録することで、業務改善の意識を強めたいと考えています。
一朝一夕に解決できる課題ではないですが、少しずつ前進したいです。

一般的なサラリーマンは、つみたてNISAとの相性が良いと思います。
少額投資非課税制度を上手く活用して、投資を続けるのが得策です。

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