証券会社が81歳高齢者に投資信託を押し売り!?への対策を考える

マネー雑記

青井ノボルです。

一昨日の夜、ネットで衝撃的なニュース記事を発見してしまいました。

某証券会社、脳梗塞の81歳高齢者に投資信託押し売り→3千万円損失させる
 地方に住むCさん(81)は、口座を持っている地方銀行Dから貯蓄型の生命保険を勧められた。金融商品も組み込まれた比較的リスクもあるような商品だったため、それを知…

某証券会社が、脳梗塞を患う81歳の高齢者にノックイン型投資信託を押し売りとの内容。
ノックイン型投資信託は、リスク性向が高くて手数料が割高な金融商品の一種です。

この手の記事はどこまで本当なのか、読み手が知る由はありません。
ただ、似たような出来事が現実に起きているのではないでしょうか。

この記事では、証券会社が高齢者に押し売りしたという内容と、対策について考えます。

Sponsored Link

記事書かれていた内容を整理

冒頭に紹介した記事に書かれていた内容、要約すると下記の通りです。

・証券会社が81歳高齢者にノックイン型投資信託(ハイリスクな金融商品)を勧めて販売
・81歳高齢者は投資勧誘を受ける1ヵ月前に脳梗塞で倒れ、当日夜にも再び脳梗塞で倒れて入院
・投資信託の注文日時は入院後となっていた
・証券会社が押し売りした理由は、手数料が高くて利益が取れる投資商品だから
・客を丸め込んで短期間に無意味な売買を繰り返させる営業担当者もいる
・認知症で判断力の低下した高齢者に投資信託を勧める事例もある
(引用元:某証券会社、脳梗塞の81歳高齢者に投資信託押し売り→3千万円損失させる

率直に申し上げて、酷い話のオンパレードですね。

証券会社の窓口販売では酷い営業実態があると噂で聞いたことがあります。
ただ、ここまで酷いエピソードがあるとは知りませんでした。

判断力が鈍った高齢者にトンデモ商品を押し付ける、あってはなりません。
金融機関に強く求められている、顧客本位とは一体何なのでしょうか。

これは酷いという反応が大多数

この記事について、Twitterで呟いたところ多くの反応がありました。

コメントやリツイートでは「流石にこれは酷い」という反応が大半。
確かにそう感じてしまいますよね。

Twitterで絡んでいる皆さんは、総じて金融リテラシーの高い人ばかり。
普段から、お金のことを自分で調べて自分で判断している人たちです。

お金に関する詐欺的な行為に対して、アレルギー反応が強く出るのは当然のこと。
金融機関の営業に対する悪い印象が、より強くなったという方も多そうです。

証券会社が抱える闇は深い

証券会社ではこれが常識なのか、それとも一部担当者の暴走なのか。

前者であれば、証券会社のビジネスモデルは終焉が近いのかもしれません。
少なからず、リテール部門が崩壊するのは時間の問題ではないでしょうか。

情報の非対称性によるモラル・ハザードが長続きするとは思えません。

もし一部担当者の暴走だとすれば、現場が疲弊している懸念があります。
よくあるパターンは、本社から課せられた過剰なノルマでしょうか。

不適正な営業に一度手を染めると、そこからの脱却は難しいと思います。
また組織的に黙認しはじめると、地獄の底まで堕ちるのは早いでしょう。

感覚的には、とても根が深い問題のように感じます。

金融機関はどう変わるべきか

証券会社をはじめ、金融機関でこのような行為が横行しているなら問題です。
歪んでしまった現状があるとすれば、時間を掛けてでも是正すべきでしょう。

金融庁を監督省庁として、金融機関は規制の下で事業を行っています。
専門家ではないので、このあたりの詳しい状況は正直分かりません。

規制業種であるが故に、自由に商売ができるワケではありません。
何かを変えるというのは、とても難しい問題なのだと推測されます。

それでもあえて挙げるなら、手数料の在り方かもしれません。

ヒントとなる考え変え方は、世の中にいくつかあります。
例えば、吊られた男さんが書かれた記事にあったアットコストの考え方。

世界最強の運用会社・バンガード社の投資信託の秘密を解説! バンガード社のインデックスファンドの強みとそれを実現する「アットコストの原則」とは?
インデックス投資家や米国株投資家の間では以前から知られていた米国の投資運用会社・バンガード社。昨年は、日本でも「楽天・バンガード・ファンドシリーズ」の登場で大きく話題となった。今回の吊られた男さんは、「なぜバンガード社のファンドは評価が高いのか?」「バンガード社のファンドは、どうしてコストが安いのか?」など、バンガード...

吊ら男さんは吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)を10年以上続けているブロガー。
ライブドアブログで書かれていて、ランキングでは常に上位の人気ブロガーさんです。

さて、この記事で触れているアットコストですが、とても透明性が高いと思います。

手数料に様々なコストが内包されることなく、サービスに対する適正な対価を支払う。
無料サービスで取り込んで、後から高利益の商品販売で回収するモデルとは対極です。

金融サービスが提供する便益が「お金を増やす」だとすると、コストは足枷です。
だからこそ、透明性の高いコスト構造が求められるのは当然の流れだと考えます。

また、投資信託協会のこちらの調査報告も参考になりそうです。

「資産運用業に係る海外動向等の調査部会」中間報告書(要旨)及び「投資信託のガバナンス(中間報告)」の公表について - 投資信託協会

諸外国の投資信託を取り巻く環境について、ざっくり理解できる良い資料です。
手数料やコスト以外の話も載っていて、とても勉強になりました。

諸外国と無理に合わせる必要は無いですが、参考にはなりそうです。

最後に、アクティブ運用であれば成果報酬型の手数料(報酬)も良さそうです。

GPIFがアクティブ運用で新しい実績連動報酬を導入
GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人のこと。今回、GPIFはアクティブ運用の手数料の在り方について一石を投じました。この記事では、GPIFがアクティブ運用で導入した実績連動報酬体系について、またその背景や運用会社の今後について考察します。

GPIFが実際に始めていますが、他の機関投資家にも普及するかどうか。
そして、個人投資家レベルまでこの考え方が適用できるのかどうか。

今後の動きに注目したいところです。

高齢者側はどう対策すべきか

さて、金融機関がこれからも同様の不適正営業をくり返すと仮定して。
高齢者はどう自衛し、被害に遭わないような対策をすべきでしょうか。

ひとつは、実店舗を有する金融機関との関係を極力築かないことです。
悲しい選択肢ですが、窓口で対面しなければ不適正営業を回避できます。

親切にしてくれる人を、片っ端から信用するのは極めて危険です。
平成も残り僅か、昭和の古き良き時代の感覚はリスクになります。

あとは、判断力が鈍る前に「止める勇気」が必要なのかもしれません。
運転免許と同様に、投資も事故が起きてからでは時すでに遅しです。

加齢に伴って、少なからず運動機能は衰えるし、判断力も低下します。
そうなったとき、勇気をもって早めに止める決断ができるかどうか。

これは正常性バイアスに抗う行為なので、実際には難しいこと。
「自分は大丈夫」「今まで問題なかった」と考えがちです。

ただ何か起きてからでは遅いし、加齢とともにリスクは高まります。
引き算をする選択、勇気ある撤退を視野に入れておきたいところです。

あとがき

冒頭に紹介した記事の内容ですが、数年前に実際に発生した事案のようです。

Twitterにて、コメント付きリツイートで教えていただきました。

たしかに、荒井哲朗弁護士が代表を務めるあおい法律事務所HPに載っていました。

裁判例:証券取引・金融デリバティブ取引 | あおい法律事務所

本件に係る具体的内容ですが、このブログでは敢えて記載しません。
ただ、とても残念で悲しい限りですが、これが現実というものです。

世の中で変えられるものは、残念ながら「自分」と「未来」だけ
この2点に集中して、ワタシはインデックス投資を続けていきます。

 

関連記事紹介

中小企業経営者は金融機関よりも相対的に立場が弱い存在です。
優越的地位を濫用したトンデモ営業は、絶対に許せません。

中小企業経営者にトンデモ商品を押し付ける金融機関に失望しました
前向きに頑張る中小企業を資金面から応援するのが、金融機関のあるべき姿。ところが、立場の弱い中小企業経営者に対してトンデモ商品を押し付ける金融機関もあるようです。この記事では、中小企業経営者から直接聞いた、金融機関の酷すぎる営業の実態について書いていきます。

郵便局は庶民にとって身近な存在ですが、一部で保険の不適正営業があるそうです。
本部からの過剰なノルマに疲弊した現場は、こうなってしまうのだと思います。

郵便局で保険の押し売りが常態化!?その背景にある課題とは
郵便局員によるかんぽ生命保険商品の不適正営業問題のテレビ番組を見ました。保険も投資も、一般市民からすると仕組みが分かりづらい金融商品という意味では、大枠は一緒です。金融商品の販売現場で何が起きているのか、不適正営業に走る要因と課題について考えてみます。

 

青井ノボル
青井ノボル

1日1回の応援が励みになります

にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ

●twitterもやってます●

コメント