ニッセイ外国株式が信託報酬を年率0.1%未満にせざるを得ない理由

投資信託・ETF

青井ノボルです。

日経新聞によると、ニッセイアセットマネジメントが信託報酬引き下げへ。
2019年6月にもインデックス投信6本を引き下げ、業界最低水準になる模様。

そしてなんと、ニッセイ外国株式は年0.1%未満まで引き下げとの報道です。

つみたてNISAがスタートして、一気に超低コスト時代がやって来ました。
個人投資家にとって安心して長期投資ができる環境となりつつあります。

先進国株式インデックスファンドの信託報酬が、年0.1%未満になるとは。
超低コスト化への流れは、もう止められないところまで来ているようです。

この記事では、ニッセイ外国株式が信託報酬を0.1%未満にする理由について推測します。

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Twitterで知りました

2019/5/22、就寝前にTwitterを確認してみたら。
インパクトのあるニュースが飛び込んできました。

「えっ、本当に!?」というのが、率直な感想でした。

いずれ信託報酬が年0.1%を切るだろうとは思いつつも。
こんなに早いタイミングで、ニッセイが仕掛けるとは。

ニッセイによる信託報酬引き下げ、前回は約1年前のこと。
2018/6/29の信託報酬引き下げから、もう少しで1年です。

日経新聞の記事には、6月に信託報酬引き下げ予定と書いてあります。
1年が経つタイミングで、思い切った引き下げを決断したのでしょう。

ニッセイは信託報酬引き下げで人気化

ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズといえば。
信託報酬を段階的に引き下げて、人気を集めてきました。

特に、先進国株式クラスのニッセイ外国株式は大人気に。
純資産総額が1,000億円を超えているのは、凄いことです。

先進国株式クラスの低コスト化を牽引してた貴重な存在でもあります。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」でも高評価を得ています。

2014年には初登場で第1位を獲得し、2016年まで破竹の3連覇を達成。
2017年以降は第2位に甘んじていますが、それでも第2位は凄いです。

定期的に信託報酬引き下げを行う姿勢が、評価されているのでしょう。
ニッセイ外国株式を愛する「チームニッセイ」の結束は固いようです。

これまでの純資産総額の推移

ニッセイ外国株式の純資産総額の推移を振り返ってみます。

2013/12/10 新規設定
2015/05/01 純資産総額100億円突破
2015/12/24 純資産総額200億円突破
2016/09/02 純資産総額300億円突破
2017/01/24 純資産総額400億円突破
2017/09/13 純資産総額600億円突破
2018/01/18 純資産総額800億円突破
2018/08/19 純資産総額1,000億円突破
2019/04/15 純資産総額1,200億円突破

ファンド規模が大きくなると、相場変動の影響が大きいです。
単純比較はできませんが、直近の資金流入は苦戦しています。

2018年にはつみたてNISAが始まり、インデックスファンドには追い風に。
それでも資金流入が苦戦気味であるのは、ちょっと不思議な気もします。

ニッセイ外国株式の資金流入が苦戦している理由

ニッセイ外国株式が苦戦している理由、おそらく色々あると思います。

ライバルファンドであるeMAXIS Slim 先進国株式の影響もあるでしょう。
そう考えて、2つのファンドの資金流入を比較してみることとしました。

SBI証券では、各ファンドの月次資金流出入額を調べることができます。

各ファンドの月次資金流入額をグラフにすると、下記の通りです。
なお、金額の単位は百万円となっています。


(SBI証券のデータをもとに筆者作成)

ニッセイとeMAXIS Slimの差は、2018年末にほぼ無くなり。
2019年2月から明暗がハッキリと分かれてしまっています。

この時期に何が起きたかといえば、FOY2018の結果発表です。

eMAXIS Slim 先進国株式が、念願の第1位を獲得しました。
ニッセイ外国株式も健闘はしていて、第2位に輝いています。

それでも、この時期から潮目が大きく変わったのでしょう。
ニッセイ外国株式の資金流入額が、大きく減少しています。

察するに、ニッセイ外国株式を積立する人が少しずつ減少。
それと同時進行で、一括売却する人も徐々に増えていって。

結果的に資金流入額が大きく落ち込んだものと思われます。

ニッセイ外国株式は崖っぷちで決断

資金流入額が落ち込み、資金流出となる懸念すらある状況。
これを打開するには、サプライズが必要であると判断して。

崖っぷちまで追い込まれた結果、信託報酬を年0.1%未満に決定。
そして、日経新聞に情報提供することで早めに話題作りをした。

eMAIXS Slim 先進国株式の信託報酬を意識するだけであれば。
年0.109%であるところを、例えば年0.108%に引き下げもアリ。

にもかかわらず、年0.0999%(税抜)まで引き下げた理由とは。
素直に考えるならば、話題性を求めて決断をしたのでしょう。

そして公式なリリース発表まで待てず、日経新聞にリークした。
追い詰められた状況で、苦渋の決断だったものだと推察します。

超低コストファンドの競争は続く

ニッセイ外国株式の信託報酬引き下げに伴い次のステージへ。
信託報酬年0.1%未満の超低コストファンドが凌ぎを削ります。

今後の展開ですが、eMAXIS Slim 先進国株式は確実に追随へ。
信託報酬年0.0999%(税抜)に合わせてくるのは既定路線です。

サプライズがあるならば、ニッセイ外国株式を超える引き下げ。
同率に揃えるのではなく、更に低い信託報酬にすることですね。

eMAXIS Slim シリーズは販売会社ともタッグを組んでいます。
契約の関係上、同率以上に下げるのは厳しいのかもしれません。

また、eMAXIS Slim 先進国株式は500億円突破が間近に迫ります。
500億円を超えると、信託報酬が少し下がるシステムが発動です。

業界最低水準の運用コストを巡る戦いは、まだまだ続きそうです。

世界分散投資の要である先進国株式クラスで、超低コストな戦い。
今後も健全な競争が続いて、より良い投資環境になりますように。

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ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズより優位だと考えるからです。

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