青井ノボルです。
金融庁は2019年2月13日、NISA(ニイサ)の日に資料を発表。
2018年12月末時点で、つみたてNISAが100万口座を突破です。
2018年は、つみたてNISAがスタートした記念すべき年。
制度開始から1年間で、100万口座の大台を超えました。
金融庁の資料を見ると、今後の展開についても書いてありました。
つみたてNISA普及・定着に向けて取り組んでいく姿勢が伺えます。
この記事では、つみたてNISA100万口座突破と金融庁の今後の取り組みについて書いていきます。
つみたてNISA口座の大台突破は喜ばしい
つみたてNISAは、2018年から開始した少額投資非課税制度。
一般NISAとは異なり、非課税期間が20年と長いのが特徴です。
非課税期間が20年間で、20年(回)の非課税枠が用意される。
金額は年40万円までと少額ですが、長期投資に適しています。
口座数は順調に増加しており、若者世代の口座数も増えています。
100万口座突破が目前に迫っていましたが、予想通りに達成です。
緩やかにではありますが、確実に広まっていることを感じますね。
買付額の推移から、積立投資で活用されていることが分かります。
(引用元:つみたてNISA 100万口座突破!資料より一部抜粋)
口座数の推移は緩やかですが、買付額は加速度的に増加しています。
これは積立投資に活用されている証左であり、心強いデータです。
というのも、積立投資を止めた人が多ければこうはいきません。
まだ1年間ではありますが、継続している人が多いということ。
資産形成に資する長期分散積立投資は、着実に広まっています。
まだまだマイナーな制度です
つみたてNISAが徐々に広まっているのは、素直に嬉しいこと。
ただ、100万口座突破で満足して良いかと言うと話は別です。
日本の人口は、現時点で1億2,000万人を超えています。
1億人以上いる日本で、100万口座は1%未満なのです。
悲しい数字ですが、残念ながらこれが現実というもの。
投資による資産形成は、まだまだマイナーな存在です。
つみたてNISAは制度なので、使わなければ意味が無いです。
広まって利用されて、はじめて制度の目的が達成されます。
また、つみたてNISAは投資への第一歩を担える制度。
金融リテラシー向上の契機となる制度だと思います。
(引用元:つみたてNISA 100万口座突破!資料より一部抜粋)
金融庁としては、つみたてNISAをキッカケに資産形成と向き合って欲しい。
長期分散積立投資を広めることで、投資の意義を正しく理解して貰いたい。
そんな想いが込められているからこそ、更なる高みを目指すべきでしょう。
2019/4/20に第3回つみフェス開催決定
公開された金融庁の資料には、今後の展開も書かれていました。
その中で嬉しかったニュースが、つみフェスの開催について。
【#NISAの日 記念発表③🌈】
\#つみフェス2019 開催決定‼️/
つみたてNISAフェスティバル2019の開催が決定しました😄https://t.co/XaL0atRuqx日にちは2019年4月20日(土)🍀
申込方法・プログラムなどはまたお知らせするね✨— つみたてワニーサ (@Wa_nisa_FSA) February 13, 2019
今年の春も、つみたてNISAフェスティバルが開催されます。
開催場所やプログラムは、改めてお知らせがあるとのこと。
つみフェスは、つみたてNISAの普及を目指したイベントのひとつ。
また、金融庁による個人投資家への感謝祭的イベントでもあります。
(引用元:つみたてNISA 100万口座突破!資料より一部抜粋)
参加資格は一応あると思うので、参加予定です。
昨年同様、参加レポートを書きたいと思います。
つみフェス2018では、岡本和久さんの講話が良かったです。
2019年のつみたてNISAフェスティバルにも期待しています。
教えて虫とり先生に続く企画もあるらしい
金融庁HPでは「教えて虫とり先生」という対談企画が連載中です。
対談内のコメントは、参加者の個人的見解に基づいて書かれたもの。
金融庁の見解・意見等を示すものでは無い、という注意書きのもと。
「カモられる」「ボッタクリ」といった過激ワードも飛び交います。
実際の生活まで目線を落とした話が多くて、参考になると思います。
金融庁の資料によると、教えて虫とり先生に続く次の企画がある模様。
「投資ブロガーとの新たな企画を展開予定」との記載がありました。
有名投資ブロガーと書いてあるので、気になるところです。
次回は誰が担当されるのか、密かに楽しみにしています。
SNSを通じたPV展開はもう一工夫必要か
金融庁では、以前より動画による広報PRを実践しています。
約1年前には3本の動画で、資産形成の必要性を説きました。
このときは、砕けた感じではなく真面目な内容でした。
セミナーなどで使用する想定の動画だったと思います。
一方で、今回公開された動画はSNS展開を明記しています。
SNSで拡散され、つみたてNISAの認知度向上が狙いのはず。
(引用元:つみたてNISA 100万口座突破!資料より一部抜粋)
ところが、今のところ拡散されている気配はありません。
「内容が暗い」といったネガティブな感想も目立ちます。
SNS展開に本気で取り組むなら、良い動画を作ればOKではなくて。
拡散されやすく、興味を引きやすい動画を作るべきなのでしょう。
マーケットインの発想でないと、SNSでの拡散は難しいと思います。
ターゲットの若者世代が、あの長い動画をじっくり見るでしょうか。
また、家族に的を絞った演出により投資に興味を持つのでしょうか。
何事もトライアンドエラーだと思いますし、挑戦することが大事。
新たなチャレンジが無ければ、残念ながら衰退していく一方です。
つみたてNISAの100万口座突破は、ひとつの通過点に過ぎません。
今後、金融庁が仕掛ける本気のSNS展開に期待したいと思います。
●twitterもやってます●
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関連記事紹介
つみたてNISAは年40万円の非課税枠があり、しっかり使い切りたいところ。
その意味では、毎日積立の設定はあまりオススメできないと感じています。

長期分散積立投資は、時間を掛けて資産形成するのに適した方法です。
20歳代をはじめ、若者世代における認知度向上こそ大切だと思います。

コメント
制度が浸透してない面もあるんでしょうが100万口座は寂しい限りと思うのは、うちだけでは
ないでしょうね。人口の多いシニア世代はつみたてNISAを運用するのは難しい面もありますね。ちょいと調べてみたら14歳以下12%、15歳~64歳60%、65歳以上28%なんて人口比のデータがありました。4割以上がつみたてNISAが出来ない(訳ではないですが非常に難しい)、15歳~64歳の中で20歳~40歳くらいの割合はどのくらいか分かりませんが30%くらいかな?とするとつみたてNISA口座はMAXでも3000万人分の3000万口座、日本の個人投資家は20%くらいとの推計値を見つけました。そうするとつみたてNISA口座の伸びしろはあと500万口座・・・。
うちもちょいと考察してみました~
コメントありがとうございます。
何歳までなら、つみたてNISAを選択すべきかと考えても答えが色々あって面白いですね。
とはいえ、主な対象が全人口の半分以下なのは明白ですし、きっと3割前後なのでしょう。
未開設者がまだまだ多いので、100万口座で満足せずに普及させたいですね。
ツイッターで日本の人口ピラミッドを出してる方がおられて、20歳~44までの人口比は28.8%でした。