優しさ溢れる「世界一ラクなお金の増やし方」(NightWalker著)

書籍

青井ノボルです。

インデックス投資界隈で「仙人さま」という名称で親しまれている、NightWalkerさん。

個人的には、三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングで一度お会いしました。
このときは名刺交換程度でしたが、優しい笑顔が印象的な方です。

さて、NightWalkerさんの本というコトで、発売前から楽しみにしていました。

この記事では、「世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました」を読んだ感想と考えたことを書いていきます。

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老舗投資ブログのひとつ

著者のNightWalkerさんによる「NightWalker’s Investment Blog」は、10年以上続く老舗投資ブログ
ありがたいことに、当ブログにも相互リンクしていただいています。

NightWalker's Investment Blog
長期投資の旅は長い。お話していないと退屈です。私の話を聞いてやってください。

当ブログの相互・厳選RSSからもアクセスできるので、最新記事はそちらからもどうぞ。
毎日0:01に更新されているので、NightWalkerさんの記事を読んでから寝ることも多いです。

優しく語りかけるようなブログ記事に、投資や生き方のヒントが詰まっていて。
読んでいて勉強になりますし、考えるキッカケを与えてくれる記事も多いです。

インデックス投資黎明期から続けている大先輩の存在、本当にありがたいですね。

丁寧な言葉選びで読みやすい

2018/6/1に発売された本書ですが、ワタシは2018/6/4に入手しました。

購入した書店は、普段はあまり行かない八重洲ブックセンターです。

本書が平積みされているのは勿論、他の投資本も充実していて。
本を眺めるだけでも楽しめる、なかなか素敵な書店でした。

さて、200ページほどの本書ですが、意外なほどにスラスラと読めます

インデックス投資に関する知識が付いてきた、という面もあるかもしれません。

ただそれ以上に、読者に寄り添う文章構成、ひとつひとつの丁寧な言葉選び

難しい概念でも、かみ砕いて分かりやすく説明してくれます。
そして何より、優しくて素敵な表現が多かった印象があります。

例えばこれです。

インデックス投資という選択は、空いた時間の使い方こそが、本当の投資の部分なのです。
(引用元:「世界一ラクなお金の増やし方」P180)

この内容は、インデックス投資界隈ではよく言われていること。
ただ、「本当の投資の部分」という言葉のチョイスが光っています。

個人的な好みの問題かもしれませんが、ワタシは凄く好きです。

インデックス投資を実践中であっても、気付きの多い書籍でした。

本書の特徴は心に響くフレーズの数々

NightWalkerさんは、早期退職制度を利用してアーリーリタイアを実現しています。
第6章ではその点に触れていて、ココが本書の特徴と言われることも多いです。

もちろん、第6章の内容は未知の世界を学べるので素晴らしいと思います。

例えば「年金は長生きへのリスクヘッジ」という考え方についての説明。
この概念、何となく分かるけど腹落ちしていなかったんですよね。

実際には前後の文章を含めてですが、このフレーズでスッと落ちました

年金のおかげで、長さの分からない長生きリスクの問題が、有限のお金の問題に置換されたわけです。
(引用元:「世界一ラクなお金の増やし方」P168)

さて、本書の特徴ですが、正直なところ沢山ありすぎて選べません

付箋を使いまくっても足りないくらい、心に響くフレーズが盛り沢山でした。

教科書的な内容ではなく、体験談を交えたリアルな情報であることを前提として。
また、NightWalkerさんの金融リテラシーと表現力の高さが、そこに重なって。

人間的な魅力が詰まった優しい言葉だからこそ、心に響くのかもしれません。

インデックス投資の基本を理解できる良書

本書は、インデックス投資をはじめるための基礎知識が理解できるように構成されています。
NightWalkerさんの優しく語りかけるような文章で、初心者でも知識が身に付くでしょう。

ユルくてラクそうな雰囲気でありながら、インデックス投資の基本をおさえている。
また、素敵な表現に溢れる本書は、初心者でなくても気付きの多い良書だと思います。

「世界一”ラク”なお金の増やし方」というタイトルに込められた想い。
一番最後に登場するのですが、ここが本書の肝なのかもしれません。

本書を通じて学んだ視点や考え方を参考に、今後もインデックス投資と向き合っていく。
興味を持ったことを学び、自分の頭で考えて、ブログで発信しながら金融リテラシーを養う。

金融リテラシーとは、「金融に関する知識や情報を正しく理解し自らが主体的に判断することのできる能力」のこと。
(参考:日本証券業協会の金融・証券用語集

これからも自分らしいやり方で、正しい理解を深めていきたいと思います。

 

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「平均への回帰」「稲妻が輝く瞬間」など、知っておくべき概念が盛り沢山。
充実しな内容ながら意外と読みやすいので、2冊目におススメです。

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青井ノボル
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