青井ノボルです。
2018/8/6、eMAXISシリーズに新しいブランドが追加されました。
シリーズの名称は、eMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)。
AIを駆使して、革新的なテーマに投資するファンドシリーズです。
「宇宙開発」「ロボット」「遺伝子工学」の3テーマがあります。
キャッチコピーは「子どものころ想い描いた未来を、ワクワクする投資で。」。
他にも「最先端のテクノロジーをその手に」といった謳い文句もあります。
この記事では革新的なファンドシリーズ、eMAXIS Neoについて書いていきます。
革新的技術のテーマ型ファンド
世の中の技術革新は、知らない間に進んでいるものです。
最近では、AI(人工知能)が大きな注目を集めるようになりました。
深層学習の技術により、高度なパターン認識ができる点が特徴です。
それ以外にも、発展途上の革新的技術には様々な種類があります。
eMAXIS Neoでは3つに焦点を合わせて、ファンドを揃えました。
「宇宙開発」「ロボット」「遺伝子工学」の3つです。
(引用元:eMAXIS Neo 公式HP|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
3つの技術分野に共通しているのは、技術が確立されていないこと。
まだまだ未成熟な分野であり、成長余力があると見込まれるのでしょう。
AIが自動で銘柄を選ぶ指数がベンチマーク
当ファンド最大の特徴は、AIが銘柄を選ぶ指数に連動するという点です。
指数を開発したのは、米国のAI企業「Kenshoテクノロジーズ」。
米国の大手指数提供会社S&P Global Inc.の100%子会社です。
有価証券報告書など、企業の開示資料をAI(人工知能)が読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に選定します(年1回)。また、時価総額・売買代金の基準による銘柄の絞込みも行われ、極端に時価総額の小さい銘柄や売買の活発でない銘柄は除外されます。
銘柄選定の際、AIが、テーマに関連するビジネスが主要事業である「コア銘柄」と、そうでない「ノンコア銘柄」に分類しており、それぞれの分類において均等比率で構成されます。
S&P500株価指数など、時価総額に応じた構成を行う時価総額加重型とは異なります。
(引用元:eMAXIS Neo 説明資料|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
指数をベンチマークとしたファンドなので、インデックスファンドの一種です。
ただし市場平均に投資するワケではないので、その点には注意しましょう。
過去5年間のパフォーマンス
eMAXIS Neoの説明資料によると、過去5年間のパフォーマンスは良好です。
2013年6月来の各指数のパフォーマンスを見ると、
1.宇宙開発は、米国株式、先進国株式を上回って堅調に推移しました。
2.ロボットは2016年末ごろまで軟調でしたが、2017年以降では堅調に推移しています。
3.遺伝子工学は米国株式、先進国株式を上回っていますが、急落した場面もありました。
(引用元:eMAXIS Neo 説明資料|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
過去5年間のリターンは、確かに素晴らしいようです。
人気沸騰の米国株式よりも高いリターンはスゴいですね。
バンドワゴン効果に注意
過去5年間のリターンが素晴らしいことは、よく分かりました。
直近のリターンも目を見張るものがあり、ファンド毎に記載がありました。
(引用元:eMAXIS Neo 公式HP|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
この過去リターンは、確かにスゴイ事だと思います。
ほんの数年で、資産の時価が増加したのは事実です。
ただ、この数字だけで投資を決断するのは極めて危険だと考えます。
行動ファイナンス理論に、バンドワゴン効果というものがあります。
「勝ち馬に乗る」「トレンドに乗り遅れたくない」といった心理です。
直近のリターンが高いのであれば、そこに投資したいと考えがちです。
ただ悲しいことに、過去リターンは所詮過去リターンに過ぎません。
eMAXIS Neoは、過去数年のリターンを強調しているように感じます。
だからこそ、バンドワゴン効果には注意しておきたいところです。
過去リターンに関係なく、本当に投資すべきかどうか冷静に考える。
それでも投資すべきと判断するならば、投資すれば良いのでしょう。
eMAXIS Neoに投資すべきか考える
eMAXIS Neoですが、とても面白いファンドシリーズだと思います。
最近流行りのAIを取り入れた、新時代のインデックスファンドです。
それでもワタシは、eMAXIS Neoに投資することは無いでしょう。
まず、信託報酬が年率0.72%(税抜)となっています。
コストはリターンを確実に削る要素なので気になります。
ワタシは、相場変動を予想する能力が皆無な投資素人です。
今後伸びるであろう業界を予測する能力などありません。
そのため、こういったテーマ型ファンドは投資対象外です。
残念ながら、バイ&ホールドし続ける自信が持てません。
過去リターンに関わらず、投資し続けられるファンドかどうか。
投資判断をするとき、そこが一番大事なのではないでしょうか。
関連記事紹介
長期投資において、投資対象を信じることができるかどうかは重要です。
他人が何と言おうと、自分自身が納得できる投資先を選びたいですね。

ブログを書き始めた頃、インデックス投資を選んだ理由を書いた記事です。
投資素人であるワタシには、ちょうど良い投資法だと感じています。

●twitterもやってます●
Follow @sindanindex
コメント