普遍的な人生哲学が学べる「私の財産告白」(本多静六著)

書籍

青井ノボルです。

インデックス投資を始めてから、様々な書籍を読むように。
気になった本があれば、できるだけ読むようにしています。

最近は、長期投資仲間がオススメする本を読む機会も多いです。
「私の財産告白」は、非常に多くの人がオススメする本でした。

調べてみると、オリジナル版は60年以上前に書かれていて。
古い書籍ですが、皆さんがオススメするのには意味がある。

期待して読み始めたのですが、時代を超えて通じる話ばかり。

投資をする上で、そしてお金に困らない人生を過ごすために。
そして、幸せな人生を歩んでいくためのヒントがありました。

この記事では、普遍的な人生哲学が学べる「私の財産告白」を読んだ感想を書いていきます。

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現代でも通じる人生哲学

本書は、人生を通じたお金の殖やし方・使い方はもちろん。
対人関係や世渡り術についても書かれた、面白い一冊です。

大学教授として働きながらも、蓄財と投資に勤しんだ本多静六。
「人生即努力、努力即幸福」という人生観で生き抜いた人です。

本書は1950年に出版され、著者は2年後に亡くなったそうです。
80歳代とは思えない、エネルギッシュな内容に驚かされます。

本多静六が本書に記した人生哲学は、今でも十分通用する。
本書を読み終えたとき、ワタシはそのように感じました。

本多式四分の一貯金

序盤に書かれているのが、本多式四分の一貯金という蓄財法。

具体的な方法はシンプルで、天引後月給の1/4を先に貯金。
賞与などの臨時収入は全て貯金、残りで生活をするのです。

貯金利子は通常収入とみなし、1/4だけ貯金するとのこと。
とはいえ、最初はかなり苦しい生活だったと書いています。

それでもやり切っているところが、常人とは違うところ。
やるべき内容はシンプルでも、継続の意志が重要ですね。

貯金の問題は、要するに、方法の如何ではなく、実行の如何である。
(引用元:私の財産告白 P20)

やり抜くことが大切というメッセージは、まさにその通り。
仕組みを作り、あとは慣れるのみというのも合理的ですね。

上手なお金の使い方

独自の蓄財投資法を実践して莫大な財を築いた本多静六。
お金をどう使うかという点にも、哲学があったようです。

ある程度自分がそれに成功した上には、自分も成功しつつさらに人にも成功させるために、その余力を割くことが成功者の社会的責務である。また自分の成功を大成せしむるゆえんでもあることを忘れてはならない。
(引用元:私の財産告白 P82)

有意義な事業に出資すること、微力なものに力を貸してあげること。
世の中で自分だけが良ければ良い、とはいかないということですね。

本多静六は50歳より、収入の1/4を社会有用の事業に投資します。
若い頃の「四分の一貯金」が「四分の一奉仕」に変化したのです。

要するに財産は社会の寄託で、財産を多少でも築き上げた者は、税務署へ納める税以外に、またそれに相当する「社会的財産税」を覚悟すべきことである。
(引用元:私の財産告白 P85)

金銭的な余裕があればこそ、こうした発想に辿り着くのでしょう。
遠い将来、これくらいの考えに至れると良い人生になりそうです。

論語と算盤の渋沢栄一

本書には、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一も登場します。
おそらく埼玉県人会などを通じて、交流があったのでしょうか。

渋沢栄一は、様々な事業の立ち上げに参画したことで有名です。
投資関連で言えば、東京証券取引所の設立にも携わっています。

渋沢栄一といえば著書「論語と算盤」も非常に有名だと思います。
論語による人格形成と資本主義の利益追求の両立を説く内容です。

さて、本多静六は本書で渋沢栄一を「理屈屋」と表現しています。
一方で、理屈から入っても一度決めたらとことん人情で付き合う。

多くの事業企画に関われば、好調な事業も不調な事業もあって。
仮に不調な事業でも、途中で逃げ出さずに誠心誠意に対応する。

理に始め、情で終わられる、めずらしい存在であった。
(引用元:私の財産告白 P126)

本多静六から見て、渋沢栄一のことがそのように映っていた。
以前から渋沢栄一が好きなワタシには、興味深い記述でした。

上長として人を上手く使う方法

本書の終盤は、処世術とも言える内容がメインになってきます。
ここで書かれている内容は、今の時代にも十分通じる話ばかり。

メンバーの名前を正確に覚え、仕事を頼むときも名前で呼ぶ。
その人の地位や力量に対して、少し上の仕事を選んで任せる。
部下の意見や提案は、忙しくても親身になって忍耐強く聴く。
人を叱らなければならないとき、長所を褒めてから注意する。

当たり前のようで、なかなか実践できない人も多い内容です。

本多静六がやっていたことは、決して難しいことではありません。
「当たり前のことを実践する」を徹底された方なのだと思います。

人生に役立つ気付きの多い一冊

本多静六が本書で書いていることは、いたってシンプルです。
複雑さはあまり無いので、おそらく再現性も高いと思います。

ただし、人間というのは惰性で生きていしまう性質があって。
シンプルな行動哲学を貫く、ということが意外と出来ません。

「知っていること」と「できること」は違うということです。

当たり前のことを当たり前にやり続けて、それで成功された。
努力という言葉を、体現された人生だから成せる業なのです。

大切なことは、シンプルな行動哲学を徹底的に継続すること。
それで成功されているという事実が、大きな励みになります。

ワタシの実践しているインデックス投資も、同じだと思います。
理屈ではバイ&ホールドが良いと分かっていても動いてしまう。

心を揺さぶられないように、そしてとにかく継続できるように。
本書で学んだこと、投資や人生に活かしていきたいと思います。

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