三菱UFJ国際投信の運用現場見学付きブロガーミーティングに参加

投資イベント

青井ノボルです。

2019/6/27に開催された、三菱UFJ国際投信主催のブロガーミーティングに参加しました。
4月に開催されたブロガーミーティングは止む無く断念したので、久し振りの参加です。

今回の目玉は、何と言っても運用現場見学会が実施された点でしょう。
第2回ブロガーミーティングにて、カンさんの発言がキッカケです。

運用現場見学には以前から期待していて、とても楽しみにしていて。
当初参加できない予定でしたが、強い想いがあれば叶うものですね。

この記事では、運用現場見学付きブロガーミーティングの参加レポートをお伝えします。

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ブロガーミーティングの内容

まずはじめに、今回の開催概要とプログラムを簡単に紹介します。


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

開催概要

日時:2019/6/27(木)19:00~20:30
場所:三菱UFJ国際投信 会議室
※ミーティング後に21:30まで無料懇親会

プログラム

1. 初めの挨拶(代田常務取締役)
2. 運用報告書の変更について
3. カン・チュンド様と弊社FMが語るインデックス運用のあれこれ
4. 意見交換、Q&A
5. 運用現場見学(インデックス運用、トレーディング)

前述の通り、プログラムの目玉は運用現場見学でしょう。
ここまでオープンにしてくれる運用会社はありません。

個人投資家との対話を大切にする三菱UFJ国際投信は流石です。
今回の開催案内ページからも、その姿勢を感じさせられます。

三菱UFJ国際投信(以下、MUKAM)では、投資信託などの金融商品の知識を有するブロガーなどのみなさまから弊社の商品や運用、販売などに関するご意見・ご質問を頂戴し、今後の弊社の運営に反映することを目的に、MUKAMブロガー・ミーティング(2019年6月27日)を開催いたします。
ミーティング当日は、対話型のプログラムのほか運用現場見学も予定しておりますので、みなさまの積極的な参加をおまちしております。
(引用元:ブロガーミーティング~2019年6月27日~|三菱UFJ国際投信)

以前、代田常務が語っていた「ストレスフリーな投資環境」の実現に向けて。
個人投資家の声を細かく拾って、改善を繰り返していくのも一つの方法です。

いまのところ、それが上手くワークしているのではと感じています。

ファンド工場見学がついに実現

今回のブロガーミーティングも、代田常務の挨拶からスタート。

運用会社は、ある意味でファンドのメーカーでもあって。
カンさんから工場見学の提案を受け、今回実現しました。

1年前のブロガーミーティングでのカンさん発言を契機に。
今日という日に企画を実現すべく、調整してきたそうです。

キラキラしたオフィスをイメージするかもしれないけれど。
実際は普通のオフィスであり、仲通りではかなり古いビル。

それ故に相場家賃よりも安く、平米単価で比べてみると。
他の運用会社より安いという自虐ネタも飛び出しました。

ただ、情報機器はしっかりと最新のものを使っていて。
その点は現場見学でも確認できて、安心できそうです。

今回は運用報告書の話題もあるが、運用会社には様々な役割があり。
運用報告書を読んでもらうため、苦労されている社員さんもいる。

いろんな人が運用会社の業務を支えていることを知って欲しい。

そんな感じの挨拶から、ブロガーミーティングが始まりました。

運用報告書を多くの人に読んでもらいたい

2番目のプログラムは「運用報告書の変更について」。
商品ディスクロージャー部の方が話をしていました。

MUFGフィデューシャリー・デューティー基本方針に基づいて。
顧客本位の取り組みとして、運用報告書の表記を変更した模様。

フィデューシャリー・デューティーの取り組みとして
交付運用報告書のフォント・サイズ・行間や、
グラフ・表組みの見やすさを工夫し、
ユニバーサルデザインに基づき新デザインを作成しました。
(引用元:ブロガーミーティング資料)

いわゆるユニバーサルデザインを採用して、誰でも読みやすくする。
細部に至るまで工夫されていて、4月決算分から変更したそうです。

主な改良ポイントは、下記の通りです。

■書体
ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)で統一
文化言語年齢などの違いを問わず利用しやすいデザイン

■見出しと文章
1. 見出し(白抜き文字)と文章(黒文字)のメリハリをつけ
2. 行間をユニバーサルデザイン推奨の文字サイズの1.5倍以上に設定
3. 余白を活かしすっきりとした印象に

■表紙
ピクトグラムとフロー図を使用して文章量を削減
文章をできるだけ図表化したイメージです

■ページ構成
1ページから見開き・2ページ構成にすることでグラフを大きく

■グラフ
1. 判読性を良くするため境界線を設けた
2. 有効な線を加減して太さや濃度のメリハリ
3. 凡例の配置を調整(凡例を折れ線の近くに配置)

■表組
罫線や色線のメリハリをつけて見やすく


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

運用報告書の見本を見ると、確かに違うことが分かります。
時代の変化に合わせて、小さな改善を積み重ねていますね。

運用報告書といえば、我々のような投信ブロガーはよく読んでいるものの。
一般の個人投資家には、なかなか読まれていないのが実情であるようです。

より多くの人に読んでもらいたい、という想いで変更をしたのだとか。
投資信託が広く普及するためには、必要な改善なのだなと感じました。

インデックスの運用現場は奥深い

3番目のプログラムは、「インデックス運用のあれこれ」。

お馴染みのカン・チュンドさんが、ゲストとして登場。
三菱UFJ国際投信のファンドマネージャーと対談です。


(今回対談したカンさん(左)とFMさん(右))

インデックス投資の運用は、指数に連動させるだけで簡単。
そうイメージする人も多いと思いますが、実際は違います。

ワタシも最初は勘違いしていましたが、ブロガーミーティングへの参加を重ねる中で。
徐々にその複雑さというか、一筋縄ではいかない部分を理解してきたつもりでした。

今回の話を聞いたことで、細切れだった知識が整理されたというか。
インデックスの運用について、より深く理解することができました。

対談のなかで聞くことができた話を、ざっくりと紹介します。

登壇したFMさんについて


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

三菱国際投信には、9年ほど前に中途入社。
以前はトヨタ系金融機関でFPをやっていた。

幅広い株式・債券の運用をやるので、人数は多い。
運用部門だけで、約200名体制となっている。

インデックス運用部のなかで、国内株式のチームリーダー。
国内株式がメイン担当だが、サブ担当で別の資産も見る。

国内株式の運用残高がとても多い(約5兆2,000億円)。
インデックス運用残高は、この4年間で倍増している。

インデックス運用のFMも、残高に合わせ倍増している。
ファンドマネージャーでも、人手不足が起きている。

スケジュールについて


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

基準価額の算出に使う時価と、同じタイミングで取引する。
株式の終値で決まるので、そこをターゲットに取引している。

国内株式であれば、時価評価のタイミングは市場が閉まる15時。
15時前だと、現物を買うか先物にするかといったことを考える。

例えば午前中を目指して早く買ってしまうと、時間のずれが発生。
時価評価のタイミング(15時)と合わせることが、大切である。

一息つくタイミングは、一通り作業が終わる15時半過ぎ。
16時半になると、先物の夜間取引ができるようになる。

海外株式は、申込日の株価を取り、翌日の為替を取り、約定。
申込みに応じた現物のポジションを取るのが、17時半のこと。

午前中は10時の為替を取るために、9時から為替発注をする。

繁忙期となるタイミングは、3・6・9・12月。
指数のリバランスが集中しやすい時期である。

先物の満期到来で入れ替え(ロール)する作業もある。
6月は各社(機関投資家)からのインタビューも多い。

ベンチマークに連動するための苦労


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

ベンチマークと連動させるため、運用モデルを使い分けている。

完全法は、ベンチマーク採用銘柄を構成比で採用する。
最適化法は、銘柄のキャラクターを見ながら構成する。

最適化法は、ファクター構成がややこしい。

時間が経ては銘柄のキャラクターは変わる。
今日と同じことが明日通用するとは限らない。

その時点での最適化法を実現するために、
独特な面倒を見なければいけないことも。
ある意味ではアートの領域かもしれない。

この銘柄・この国を入れたくない、といった制限を加えながら運用できる。
国の除外は稀。国というキャラクターは強いので、PFの歪みが大きくなる。
(※PF=ポートフォリオ)

なるべく制約を加えながら(=コストが抑えられるかもしれない)。
とはいえ、ベンチマークとは連動させたい(=TEリスクが高まる)。

完全法はコスト高だが、TE(トラッキングエラー)リスクは低い。
(※銘柄を全部持つ→流動性低く取引コストが高い銘柄も売買必要)

先物を活用する理由


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

先物を使う理由は、使わないと連動しにくいから。
指数との連動を高めるのが、最大のミッション

手元にある資金(現金)だけでなく、未入金分も純資産として計上。
先物はわずかな証拠金で、株式を持っていたような効果が得られる。

未入金の配当金が発生するタイミングは毎月。
時期的には、決算期が重なる3・9月が多い。

先物については、懇親会でも別途質問してみました。

決算時点で配当金の権利が確定し、純資産に計上され。
実際にキャッシュが入るのは、だいたい2~3ヵ月後

つまり、キャッシュが手元にないけど投資をしないと。
ベンチマークとの乖離がどんどん大きくなってしまう。

数日ならまだしも、数ヶ月単位で考える必要があるとは。
個別株に詳しくないワタシでも、イメージができました。

運用報告書に開示できないコストも


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

運用における株式売買の手数料について。

日本株の世界は、かなり踏み込んだ状況。
コストがマイナスということすらある。

個人では、売買の際に手数料を取られるのが普通。
売買発注毎に、色んな証券会社にコンペを掛ける。

各社、死に物狂いで発注を取りに来ることも。
場合によっては、コスト要らないこともある。

証券会社が実質的なコストを負担しても良いということがある。

海外株式のほうが、売買委託手数料が高くなりやすい傾向。
やった分だけちゃんとください、という文化が根付いている。

バスケット発注、証券会社としては大きな金額なら手数料下げられることも。
複数ファンドを束ねて、トレーディング部にメールでお願いすることもある。

取引税を抑えるために、現物の売買を抑えて先物を活用することも。
連動性をある程度維持できるなら、現物を無理に持たなくても良いという判断も。

約定価格に外付けで手数料が付く場合と、約定価格に手数料が含まれる場合がある。
両者を比較したとき、手数料について運用報告書への出方が違ってくる。

内枠として手数料が含まれる場合、実質コストの中に数字が出てこない。
特に日本株のバスケット取引は、内枠でのコスト提示になることが多い。

運用報告書に開示できていないコストもあるということ。
MUKAMとしては、内枠のコストも開示できる準備はある。

表に出ている売買手数料が低いから、低コストとは限らない。
運用会社各社、どこも開示ができていない状況が続いている。

実際の運用コストは、基準価額の推移で見てもらうしかない。

コストとリターンの関係


(ブロガーミーティング資料)

「信託報酬」と「対ベンチマーク騰落差異」は関連性が高い。
「信託報酬以外の費用」と「騰落差異」だと、関連性が低い。

貸株で収益獲得


(ブロガーミーティング資料)

コストを埋め合わせるために、貸株を利用している。
日本株式ファンドで、半分ほど貸株にまわすことも。

年間0.03~0.1%の収益を得られる。基本的は1年契約。
エクスクルーシブでは、枠に対して手数料を取る。
貸出先は、枠内で自由に借りることができる。

需要に応じたオンデマンドもある。銘柄ごとに都度契約する。
オンデマンドは収益率が高い。年0.08~30%になることも。

需要が高いときは、貸出料率が一気に跳ね上がる。
エクスクルーシブは安定収入、オンデマンドはプラスα。

ベースとしているのは、エクスクルーシブのほう。

インデックスFMが充実感を味わう時


(三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング資料)

インデックス運用は、やればやるほど成果が出る。
アクティブ運用は企業調査頑張っても、株価騰がるとは限らない。

コスト削減を頑張っているので成果が出やすい。数字で成果が分かる。
僅かかもしれないが、受益者に目に見える形で届けることが出来る。

最近「バンガードを超える」ことを個人的に目標としている。

信託報酬がどんどん下がるなか、コストを上回るパフォーマンスができれば。
もしかしたら、ベンチマークを確実に上回る運用ができる時代が来るかも。

インデックス運用は消極法であり、アクティブが運用成果良いか分からないから。
パフォーマンスがずっと良いファンドがあれば、それに越したことはない。

手元で掛っているコストを更に上回る収益を上げていく。
インデックス運用のひとつの理想なカタチかもしれない。

ちなみに、売買委託手数料の計上や運用報告書の記載について。
協会ルールが決まっているため、コスト開示は縛りもある模様。

あっさりな質疑応答

続いてのプログラムは、質疑応答でした。
ブロガーミーティングの本来的な役割のひとつです。

とはいえ、今回は運用現場見学がメインイベント。
今までに比べて、あっさりした質疑応答でした。

Q.マザーファンドの売買コストは、どうやってベビーファンドに配賦するのか。
A.ベビーファンドの純資産総額比率で負担する。頻繁に売買されるファンドであっても、マザーとベビーの間で信託財産留保額を取っているため、売買コスト増加分はカバーできる。一部投資家の投資行動により、パフォーマンスが落ちないようにしている。

Q.国内株を買うと株主優待があるが、どうやって処理しているか。
A.現金化できるものは現金にして、ファンドに繰り入れる。

ここまで見せる!?運用現場見学

最後のプログラムは、今回の目玉である運用現場見学です。

運用会社の現場の方と、個人投資家が交わる機会は本当に貴重なこと。
情報の非対称性がある関係なので、ギャップを埋める良い機会でした。

写真は撮れませんでしたが、その中はよくあるオフィスの風景でした。
デスクトップパソコンが置かれ、袖机が付いた長机が並んでいました。

インデックス運用部の国内株式・海外株式の担当者からそれぞれ説明。
また、トレーディング運用部の方からも説明を聞くことができました。

詳細は別記事で書きますが、実際に使っているパソコンの画面で解説。
ここまで見ても良いの!?と思ってしまうくらい、超オープンでした。

基幹システムと連動し、マクロを組んでいそうなExcelファイルを使い。
どの数字を見ながら、実際の売買を考えるのかも教えてもらいました。

インデックス運用は自動化できそう、という印象は吹き飛びましたね。
だいぶシステム化が進んだようですが、アート的な領域は絶対にある。

運用現場には意外と人間臭い部分がある、と感じたのは収穫でした。

運用会社との相互理解が深まった

ミーティング終了後には、会場内で無料の懇親会です。
アルコールなどの飲み物を片手に、談笑してきました。

代田常務には、運用現場見学の実現について感謝をお伝えしました。
FMも受益者と接する機会が無く、本企画には前向きだったとのこと。

たしかに、ホームページで「FMの1日」みたいなコンテンツよりも。
実際の現場を見せてもらって、マニアックな部分まで語ってもらう。

インデックス運用について、リアルに感じられる良い機会でした。
FMの皆さんにとっても、個人投資家の実像を眺めてみる契機です。

懇親会も含め、個人投資家と運用会社の相互理解が深まったでしょう。
数値化できない要素ではありますが、確実に前進していると思います。

その他、インデックス投資ナイト登壇でお世話になるカンさんとお話したり。
個人投資家の皆さんとも、いろいろとお話をして交流することができました。

こうした交流の場は、本当に貴重ですし大切にしたいですね。
素晴らしいブロガーミーティングをありがとうございました。

インデックス投資ナイトで登壇します

ブロガーミーティングは、とても勉強になる良い機会でした。
そして懇親会は、個人投資家同士も含めて交流ができました。

個人投資家の交流の場と言えば、インデックス投資ナイト。
インデックス投資家が集まる、夏祭り的な大イベントです。

いままで書き忘れていましたが、来週のインデックス投資ナイト。
ワタシも、第2部の投資ブロガー座談会で登壇させていただきます。

カン・チュンドさんが司会なので、安心している面もあります。
懇親会の中でも、カンさんと座談会についてお話ができました。

拙いトークになると思いますが、温かく見守って下さい。
ワタシなりに、お伝えしたいことを喋りたいと思います。

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