つみたてNISA認知度が高い首都圏と低い九州の地域格差

マネー雑記

青井ノボルです。

1ヵ月以上前ですが、三菱UFJ国際投信の第2回ブロガーミーティングに参加しました。

このとき配布された資料で、興味深いデータが幾つかありました。
そのうちのひとつが、つみたてNISA認知度の地域格差データです。

金融庁のある方から、地域格差について話を聞いたことはありました。
ただし、具体的な都道府県名などは触れていなかった記憶があります。

三菱UFJ国際投信の「つみたてNISA 1万人認知度調査」についての資料。
2018年8月調査の結果、こちらには都道府県名も明記されていたのです。

この記事では、つみたてNISA認知度が高い首都圏と低い九州の意識格差について考察します。

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つみたてNISA認知度の地域格差は最大2倍

つみたてNISAの認知度、ここまで大きく地域差が出るとは意外でした。

「つみたてNISA 1万人認知度調査」は、毎月実施の調査。
三菱UFJ国際投信がコストを掛けて実施している調査です。

前述のブロガーミーティングでは、2018年8月調査の資料が配られました。
そのなかで最も驚いたのは、つみたてNISA認知度の地域格差データです。


(引用元:三菱UFJ国際投信第2回ブロガーミーティング資料)

最も認知が進んでいたのは、予想通りで東京都の31.3%です。
トップの東京都に続く神奈川県、千葉県はともに首都圏です。

一方で、つみたてNISA認知度が最下位なのは宮崎県の16.4%
ワースト2位は沖縄県であり、九州勢の低迷が目立ちます。

トップの東京都とワーストの宮崎県、認知度は倍近い差です。

つみたてNISAは、資産形成のツールとして個人活用が期待される制度。
金融庁として普及に力を入れており、全国行脚で広報PRをしています。

首都圏はイベント開催も多く、相対的に認知度が高いのも頷けます。
一方で、九州の認知度が低い理由には何が考えられるのでしょうか。

有価証券保有の地域格差を探る

つみたてNISA認知度の地域格差、投資に馴染みが無いと認知しない気がします。
そこで、有価証券保有の地域格差について統計データから確認してみました。

今回参考としたのは、平成26年全国消費実態調査のデータ。
地域別1世帯当たり貯蓄・負債の現在高と保有率」です。

ここでは、1世帯あたりの有価証券データを確認します。


平成26年全国消費実態調査のデータより筆者作成)

左軸が有価証券残高(千円)、右軸が有価証券保有率(%)です。

有価証券の残高・保有率ともに沖縄が最も低いことが分かります。
北海道と東北も相対的に低い数値であり、九州がその次に低いです。

有価証券保有率を都道府県別にみると、少しだけ景色が変わります。

最下位は沖縄県7.5%、46位は鹿児島県9.1%、45位は宮崎県12.5%。
つみたてNISAの認知度ワースト組と、似たような顔ぶれとなります。

株式や投資信託等の有価証券に馴染みが無い=つみたてNISAを知らない。
完全なイコールではありませんが、正の相関関係であると推測されます。

興味が無いと印象に残らない

「投資」「投資信託」「資産形成」といった、つみたてNISA関連の言葉。
これらに興味関心が無いと、つみたてNISAを認知するのは難しいでしょう。

というのも、同じ内容の情報を得たとしても感じ方は人それぞれです。

例えば、自分が乗っている車種は街中でも目に付きやすいと思います。
その車種が街中に多いというより、関心があるから目に留まるのです。

三菱UFJ国際投信の調査では、つみたてNISAを認知したキッカケも調べています。


(引用元:三菱UFJ国際投信第2回ブロガーミーティング資料)

つみたてNISAを知っている人は、様々な媒体がキッカケだったようです。
アナログ媒体とデジタル媒体、どちらにもバランスよく分散しています。

ただし、上位の選択肢は「投資」「資産形成」に興味が無いと取れない情報です。
つまり情報量の多い少ないではなく、情報を受け取る側の意識の問題となります。

新聞雑誌などの紙媒体でも、つみたてNISAが載るかどうかは媒体によります。
ウェブは検索しないと情報に辿り着けず、ウェブ広告も検索連動が主流です。

金融機関からの勧誘は象徴的で、金融機関と接点があるかどうかで決まります。

投資や資産形成に興味が湧かない人たちに、どのように興味を持ってもらうのか。
とても根が深い問題ですが、認知度向上のためには克服すべき課題なのでしょう。

金融意識の地域格差を埋めるために

資本主義の世の中において、お金は切っても切り離せない存在。
お金が人生の全てでは無いですが、有効活用したいツールです。

つみたてNISAを活用した資産形成など、人生に必要な金融リテラシー。
人生の選択肢が広がるいま、個人でしっかり身に付けておきたいところ。

つみたてNISAの認知度はひとつの要素ですが、地方格差は確実にある。
できるだけ、積極的に是正していきたい地域格差であると考えます。

おそらく、従来とは違った角度から攻める必要があるのでしょう。
金融リテラシーの重要性について、どうやって気付いてもらうか。

金融庁が地域格差解消の課題にどうやって取り組むのか、注目です。
と同時に、個人として何ができるのかも考えていきたいと思います。

 

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ワタシの場合は、水瀬ケンイチさんの書籍を読んで人生が大きく変わりました。

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同じく、三菱UFJ国際投信の「つみたてNISA 1万人認知度調査」のデータです。
つみたてNISAの認知度が上がり、多くの人が活用する制度になって欲しいです。

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コメント

  1. きしやん より:

    いつも拝見しております。
    九州地区のつみたてNISAの認知度が低いのは、悲しい限りですね。

    私は現在熊本に住んでおりますが非常に田畑が多く、相続する資産も先祖代々の田畑が多いのでしょうね。

    東北地方も有価証券の保有比率が低い事ことから、同じ傾向かもしれません。

    私なんぞが日本の金融業界に貢献できることと言えば、コツコツ熊本と、来月開催してもらえる つみっぷ熊本の継続開催ぐらいでしょうかね・・・

    これからの日本の財政状況を鑑みると つみたてNISAは絶対に普及させる必要があると思いますので、今後も地道な活動を続けていこうと思います。

    新たな行動意欲を掻き立てられる記事を作成していただき、ありがとうございます

    • 青井ノボル 青井ノボル より:

      コメントありがとうございます。
      認知度が低いというデータ、金融リテラシーの高い方からすると、もどかしさもあるかと察します。
      田畑などの土地相続が多い、というのも確かに影響あるかもしれませんね。
      世の中の流れ的には金融リテラシーが大事になると思っているので、そのキッカケとなり得るつみたてNISAは広く普及して欲しいものです。
      コツコツの開催など、精力的に活動されているのは素晴らしいことだと思います。
      ワタシも投信ブロガーの端くれとして、何かできることを模索していきます。