直販専用ファンド「これぞ、日本株」の資金流入はゼロ!?

投資信託・ETF

青井ノボルです。

三菱UFJ国際投信の直販サービス「mattoco」の開業から3ヵ月弱。
現在までに、サービスが広く普及してきたという話は聞きません。

投資初心者向けに、良心的なファンドを揃えているのは良いとして。
個人投資家の立場で、直販への乗換メリットが皆無という状況です。

そんな中、mattoco限定で販売しているファンド「これぞ、日本株」。
日本株式を対象として、中長期的な値上がり益の獲得を目指します。

ところが当ファンド、資金流入出がとても厳しい状況となっていて。
直販サービスそのものの不振を物語っているのではと推測されます。

この記事では、三菱UFJ国際投信の直販専用ファンド「これぞ、日本株」について書いていきます。

Sponsored Link

直販専用のアクティブファンド

三菱UFJ国際投信の直販サービスであるmattocoは、2019年3月に開始。

直販サービスへの期待は高かったものの、新規顧客向けに構成されて。
既存の個人投資家にとっては、乗り換えるメリットの薄いサービスに。

三菱UFJ国際投信による直販サービスで、eMAXIS Slimシリーズを扱う。
勝手に期待していたので、開始当時には率直な気持ちを記事にしました。

初心者向けサービスに振り切ったmattocoには、ひとつ特徴があります。
mattocoでしか投資することができない、直販専用ファンドの存在です。

「これぞ、日本株」という日本株式のアクティブファンド。
ボトムアップアプローチによるアクティブ運用を行います。

ファンドマネージャーが個別企業の調査・分析をしたうえで。
企業の将来性を判断して、投資先を選別するということです。

交付目論見書を見ても、販売会社は三菱UFJ国際投信のみ。
直販サービスmattoco専用のファンドとなっています。

直販ラインナップの中では異質な存在

直販サービスmattocoでは、厳選されたファンドのみを扱っています。
三菱UFJ国際投信が自信を持ってオススメする商品ラインナップです。

たしかに、eMAXIS Slim シリーズであれば大体間違いがありません。
eMAXIS 最適化バランスも、リスク許容度にあわせた選択ができます。

資産形成に向けた長期分散積立投資に適したインデックスファンド。
良心的な信託報酬の設定で、比較的リスクコントロールもしやすい。

投資初心者にも自信を持ってオススメできる、というのも頷けます。
本数も適度に絞れていて、良心的なラインアップであると感じます。

こうしたなか、「これぞ、日本株」だけは異質な存在とも言えます。
唯一のアクティブファンドですし、信託報酬もずば抜けて高いです。

なぜラインナップに含めているのか、疑問に感じざるを得ません。

ファンドマネージャーは足で情報を稼ぐ

「これぞ、日本株」は、国内株式を対象としたアクティブファンド。
ファンドマネージャーが足で情報を稼ぎ、銘柄を選定しています。

担当ファンドマネージャーの1日密着取材記事は面白かったです。

企業訪問をして、足元業績から中長期の店舗までを経営者にヒアリング。
自分でしか知り得ない情報を、まさに足で稼ぐという仕事をしています。

現場で得た情報と、定量情報を組み合わせて成長が見込める銘柄を選定。
アクティブファンドのマネージャーがやっている仕事は面白そうですね。

手間が掛かりますし、信託報酬が年1.2%(税抜)というのも納得です。
ただし個人投資家の立場では、なかなかオススメは難しいと感じます。

「これぞ、日本株」の資金流入出はゼロ!?

「これぞ、日本株」は、2018/11/16に新規設定されています。
mattocoサービス開始前、純資産総額4億円からスタートです。

そして、ネット直販のmattocoが始まったのが2019/3/1のこと。

「これぞ、日本株」がmattoco専用ファンドなのは前述の通り。
そのため、本ファンドは実質的に3月スタートであると言えます。

3月から資金流入して、現時点の純資産総額はどれくらいだろう。
そう思い純資産総額の推移を調べたら、驚きの実態がありました。


(引用元:これぞ、日本株|三菱UFJ国際投信

純資産総額の推移を見ると、基準価額とほぼ連動していました。
つまり、資金流入出がほぼゼロであると容易に推察ができます。

実際の資金流入出はどうなのか投信まとなびで調べてみます。
調べた結果、2019年3・4月ともに資金流入出は0.00億円

端数を四捨五入していると仮定して、資金流入が月50万円に満たない。
つまり、「これぞ、日本株」への資金流入はほぼゼロだと思われます。

mattocoの将来が心配です

mattoco専用ファンドである「これぞ、日本株」は極めて厳しい状況。
おそらく、mattocoもかなり苦戦しているのではと感じてしまいます。

投資初心者がmattocoを活用するも、「これぞ、日本株」は選ばない。
そのような状況であれば、まだ発展する可能性はあるのだと思います。

ファンドのラインナップは素晴らしいですし、素直に応援したいです。
ただ「これぞ、日本株」と同様にmattocoが広まっていないとすれば。

インターネット上では、広告を積極的に出している様子のmattoco。
ユーザー獲得へのコストだけが嵩み、実績が伴っていないとしたら。

mattocoはスタートに躓いたことになりますし、将来的な広がりも期待薄。
良心的ではあるけれど、ややピントがずれている印象があるので心配です。

「mattocoで待っとこ」という人たちを、どうやって取り込むべきか。
「これぞ、日本株」を扱っている中途半端な路線で良いのでしょうか。

個人投資家の目線で、改めてサービスの見直しが必要なのかもしれません。
ユーザーとの対話姿勢を大切にする三菱UFJ国際投信の今後に期待します。

関連記事紹介

個人投資家が長期投資を継続するためには、途中で止めないことが必要不可欠。
外部環境変化に依らず、自分がコントロールできることに集中するのが得策です。

自分でコントロールできることに集中することが重要だと思う
先日、バンガード主催のブロガー交流会に参加しました。ボーグルが創設したバンガードの投資哲学から学ぶべきことはたくさんあると思いますが、そのうちのひとつ。この記事では、長期投資における「自分でコントロールできることに集中することの重要性」を書いていきます。

個人投資家にとって、アクティブファンドを選ぶことは王道なのか。
王道かどうかに関係なく、自分で選択することが大切だと思います。

アクティブファンドは本当に「運用の王道」なのか!?
アクティブ型は、運用者が情報収集をして指数を上回るパフォーマンスを目指す運用方法です。 一方でインデックス型は、指数と連動したパフォーマンスを目指す運用方法です。 アクティブファンドこそが運用の王道なのか、考えてみました。

 

青井ノボル
青井ノボル

もし良い記事だと感じたらポチっとお願いします

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ

●twitterもやってます●

コメント

  1. くまさん より:

    そもそもネーミングセンスが悪いとこからケチの付け始めだったりして・・・。
    アクティブファンドをたくさん作ってないからセンスが磨けてないのかも知れませんが。

    日本株個別投資をしているうちからすると日本株アクティブ投信の大部分は残念な商品ですね。
    統計からもアクティブ投信が日経225やインデックス投信を上回るものが少ない事は証明されています。そんでもアクティブ投信を作って販売しようとするのは飽くなき探求心なのか、限りないチャレンジ精神なのか!?

     ダウ構成銘柄にダーツを猿に投げさせて銘柄を選ばせてプロ(と呼ばれる)のファンドマネージャーのアクティブ投信と比較させても遜色なかった何てのも聞いた事があるので、ファンドマネージャーの能力に過剰な期待を抱くのは無理があり、この投信に資金流入がない(限りなくゼロに近い)というのは、ネーミングセンスは別として三菱UFJ国際投信を利用してるユーザーは
    アクティブ投信は必要ないとの無言のアピールではないかと思います。

    • 青井ノボル 青井ノボル より:

      コメントありがとうございます。
      アクティブファンドだから選ばれないのか、日本株対象だからなのか、mattocoそのものが人気無いのか、理由は分かりませんね。
      ただ、目論見通りにいっていない可能性がたかそうなので、勝手ながら心配になってしまいます。
      せっかく始めた直販サービスなので、しっかりして欲しいです。

タイトルとURLをコピーしました