青井ノボルです。
ブログを書き始めた2018年2月、同時に投資準備を進めていて。
生活防衛費にはじまり、インデックス投資について考えました。
そのなかで、非課税制度をフル活用すると決めていたワタシ。
iDeCo口座をどの証券会社で開設するかは、結構考えました。
悩んだ結果、マネックス証券を選択して現在に至ります。
あれから月日が流れ、2018年も終わろうとしているいま。
iDeCo口座を開設する証券会社は、どう選ぶべきなのか。
この記事では、iDeCo口座における証券会社の選び方について書いていきます。
質問コメントをいただきました
先日ですが、読者の方からコメントをいただきました。
はじめまして
私も来年からidecoも始めようとしています。
idecoを開設した証券口座は何を基準に選ばれましたか。
ちなみに、つみたてNISAは楽天証券で開設しました。idecoでもslimシリーズを取り扱っていただければ一番良いのですが、そのような動きがありません。
ぜひ口座選びの参考にしたいので、よろしくお願いいたします。
(引用元:つみたてNISA・iDeCoの運用実績公開(2018年11月)コメント欄)
コメントによると、来年からiDeCoを始められるとのこと。
つみたてNISAはすでに始めているようで、良いことですね。
非課税制度をフル活用するのは、資産形成の王道だと思います。
iDeCo口座の運用商品35本規制
2018年5月に、確定拠出年金法等の一部を改正する法律が施行。
改正内容のひとつが、運用商品数を上限35本とする規制です。
運用商品が増加傾向にあり、選択肢が多すぎると選択が難しい。
そのため、運用商品数の抑制を目的として改正されました。
この35本規制により、SBI証券は商品数削減を余儀なくされました。
そのため、セレクトプランを新設して2プラン体制となっています。
良し悪しは別問題として、運用商品35本規制は重要な要素です。
iDeCo口座の証券会社を選ぶ上で、念頭に置いておきましょう。
証券会社を選ぶポイントは取扱商品
iDeCoへの加入は、運営管理機関の金融機関選びから始まります。
金融機関は1社しか選べないので、慎重に選びたいところです。
質問者さんは、つみたてNISAを楽天証券で始めているとのこと。
実店舗のサポートは不要だと思うので、手数料の低さを優先です。
つみたてNISAと同じく、ネット証券から選ぶと良いと思います。
となると、証券会社選びのポイントは取扱商品が最優先でしょう。
つみたてNISAと違い、iDeCoは証券会社ごとに取扱商品が異なります。
また上限35本という規制もあり、投資したい商品の有無は重要です。
質問内容から察するに、eMAXIS Slim シリーズをご希望でしょうか。
SBI証券(セレクトプラン)・マネックス証券・松井証券は取扱い有。
繰り返しますが、投資したい商品から証券会社を選ぶ。
iDeCo口座の場合は、この順番がベターだと考えます。
ネット証券のiDeCo商品数
取扱商品で選ぶのが大原則ですが、もうひとつの重要な視点があります。
魅力的な商品が新規設定された場合に、商品枠が残っているかどうか。
運用商品の上限35本規制を考慮して、考えておきたい新たな視点です。
現時点で、ネット証券のiDeCo取扱商品数は下記の通りです。
証券会社 | 商品数 |
SBI証券(オリジナルプラン) | 35本 |
SBI証券(セレクトプラン) | 34本 |
楽天証券 | 30本 |
マネックス証券 | 25本 |
松井証券 | 12本 |
SBI証券は、新しい商品を加える余地がほぼありません。
楽天証券も、あまり余裕が無いと考えて良いでしょう。
マネックス証券はやや余裕あり、松井証券は余裕あり。
松井証券は、12本に絞っている点が極めて優秀ですね。
(引用元:松井証券iDeCo)
各資産区分ごとに信託報酬最安のファンドのみを扱う。
シンプルな商品ラインナップであり、好感が持てます。
4社の中でiDeCo参入が最も遅かったのが松井証券です。
後発だからこそ、戦略的に商品数を絞っているのかも。
取扱商品数の現状をみれば、松井証券が最も余裕があり。
ただ、商品数を増やさない方針である可能性も高いです。
となると、比較的余裕のあるマネックス証券も良さそうですね。
直近では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を追加しています。
現状の商品数と各社の戦略を想像しながら考えると、面白いです。
気になるあのファンドの行方は
先日設定された、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。
iDeCoではまだどこも扱っていませんが、今後どうなるのでしょうか。
SBI証券は、セレクトプランで追加する可能性を秘めています。
ただ、雪だるま(全世界株式)があるので微妙かもしれません。
楽天証券は、楽天VTを扱っているので恐らく無理だと思います。
楽天VTに対抗しているライバルファンドの追加は困難でしょう。
マネックス証券は、全世界株式のファンドがまだありません。
新たに追加される可能性、4社の中では一番高い気がします。
松井証券も、全世界株式のファンドはまだ扱っていません。
商品数の絞り込みと天秤にかけつつ、可能性はありそうです。
あくまで推測の域を超えませんが、今後どうなるか楽しみです。
取扱商品が多ければ良いとは言えない
iDeCo口座の取扱商品数は、本数規制ではなく選択肢が多い方が良いのではないか。
SBI証券×三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングで、その考え方に触れました。
一方で、資産形成に資するファンドが本当に35本以上あるのかは疑問です。
松井証券は12本まで絞り込んでいますが、必要十分な商品が揃っています。
少なくとも、改正DC法のもとでは運用商品の上限35本規制があります。
その中で個人投資家が選ぶべきは、投資したい商品を扱う証券会社。
将来的な商品追加の可能性も残したいなら、商品数の余裕も考慮に。
ただ、原則は取扱商品の一覧を見ながら決めるのが良いと思います。
自分が投資したい商品さえあれば、取扱い商品数など無関係です。
考え方は人それぞれだと思いますが、ワタシはこの様に考えます。
ちなみに、iDeCo口座開設にあたっては証券口座開設は不要です。
口座を持たない証券会社で、iDeCo口座だけを開設することが可能です。
そのため、手持ちの口座の中から選ぶという考えは要りません。
投資商品を悩み考えて、自分に最適な証券会社を選びましょう。
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関連記事紹介
iDeCo口座の開設には、想像以上に時間が掛かります。
余裕をもって手続きを進めていくことが大切ですね。

ワタシがインデックス投資を始めるときに、iDeCo口座を考えた記事です。
当時、eMAXIS Slim シリーズを扱っているのはマネックス証券だけでした。

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