「さらば、GG資本主義」(藤野英人著)

書籍

青井ノボルです。

ひふみ投信の運用会社である、レオス社長の藤野英人氏。
本を何冊か書いていて、2018年に発刊したのが本書です。

ファンドマネージャーとして、多くの経営者と対話してきた人物。
多角的な視野を養ってきた藤野氏の主張は、一見の価値ありです。

文庫本で200ページほどの文量なので、スラスラと読めました。
投資家はもちろん、サラリーマンにこそ読んでもらいたいです。

この記事では「さらば、GG資本主義」を読んだ感想を書いていきます。

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経営者の高齢化が進行

先進国の中でも少子高齢化が深刻だと言われる日本社会。
会社経営者についても、少子高齢化の影響が出ています。

民間調査会社である、帝国データバンクの調査によると。
会社経営者の平均年齢は年々上昇傾向で推移しています。


(引用元:全国社長年齢分析(2019年)|帝国データバンク)

背景には、個人保証問題や後継者不足など事業承継の課題もあります。
難しい問題ですが、国として事業承継を進めようとしているのは事実。

他方では、年長者が経営の重要な地位を占めるという慣習もあります。
いわゆる年功序列、という文化が色濃く残っているのも事実でしょう。

会社の経営者が高齢化している傾向は、間違いありません。

GGが牛耳る日本企業

著者の藤野氏は、経営の重要ポストに居座り成長を阻害する存在。
旧来型の価値観を押し付けるジ○イ達を、GGと表現しています。

やはり私が懸念している通り、日本の高齢化問題は「みんなの成長」を邪魔しているみたいです。
上の世代がいつまで経っても重要ポストに居座り、企業をはじめとするあらゆる場所で新陳代謝が起きにくくなっている。その結果、若い人たちが力を発揮する場所が一向に増えず、社会に新しい価値観が根付かない。時代が変化しつつあるのに、旧来型の発想から抜け出せず、成長の芽を摘まれてしまう―――。
(引用元:さらば、GG資本主義 P17-18)

多かれ少なかれ、こうしたことは日本各地で起きていそうです。
時代の変化に順応していかなければ、きっと取り残されるだけ。

若ければ良いとは限りませんが、GGの弊害も分かります。
相対的に発想が凝り固まるリスクが高いとは言えそうです。

過去の経験に基づく判断も必要ですし、貴重なデータです。
ただ、過去に固執しても未来を切り拓くことは出来ません。

イケてるGGになりたい

本書では、GG資本主義の要因や弊害について述べています。

それだけに留まらず、どうしたら世の中を変えることができるか。
未来志向の話も書かれていて、そこに価値があるのだと感じます。

綺麗に年齢を重ねる人も居て、GGにならなない人もいます。
紙一重かもしれませんが、イケてるGGになりたいものです。

実社会でも、Twitterなどネット上でもいろんな人が居ます。
凝り固まった価値観をネガティブにばら撒く人も存在します。

一方、人生経験に基づく示唆に富んだ言葉を使う人もいます。
そこには純粋に学びがあり、前向きで丁寧な言葉が多いです。

どちらを選ぶか、そして目指したいかは人それぞれでしょう。
もしも悪影響を及ぼすGGになりたくなければ、意識が大事。

外部環境に流されると、前者に流れ着く可能性が高そうです。
好奇心を持ち続けて、イケてるGGになりたいなと感じます。

ありがとうが作る優しい社会

一人一人が前向きに生きることができれば、社会は変わる。
藤野氏は、他の著書でも同じようなことを言っていました。

下記は、著者がとても大切にしている想いのようです。

植物に水と肥料をやり続けないと花が咲かないように、人間の成長にだって、社会の成長にだって、投資が欠かせません。ですから、社会が健やかに育っていくためには投資をする人が増える必要があります。そのために、誰でもいますぐに始められることがひとつあるのです。
それは、「ありがとう」と言うことです。
(引用元:さらば、GG資本主義 P114-115)

感情を持つ人間ですから、心が満たされていることは大事。
そう考えると「ありがとう」の言葉が持つ力は大きいです。

ありがとうが言えるということは、自分の心に余裕がある。
プラスの言葉がプラスの効果をもたらす、素敵なことです。

ごちそうさま、ありがとう、助かりました、などなど。
日常的に発する言葉、少し意識するようにしています。

前向き丁寧ポジティブな言葉を使いこなしたいですね。

トラリーマンになれ

新しい成長産業に目を向けず、その場にとどまり続けて大声で吠え続ける。
藤野氏は、ライオン型リーダーが日本の活力を奪っていると書いています。

ライオン型のリーダーに出会ったとき、つい言いなりになってしまう。
そのうち職業人としての誇り、遊び心をなくして社畜になってしまう。

こういう事態を避けるため、「虎になる生き方」を提案しています。
当事者意識を持ち、自分の心の声に従い、自分で人生を切り拓く人。

会社員であっても、トラリーマンを目指す道があるのです。
本書ではトラリーマンを、以下のように定義をしています。

会社員でありながら、組織の意向を慮るよりも自分の意思・良心に従い、会社のリソースを使って、顧客のために働く社員。
(引用元:さらば、GG資本主義 P132)

「上司のために」「前例主義で」といったことを取っ払って働く。
目の前の顧客が喜ぶ仕事をして、感謝してもらうのは嬉しいこと。

自分なりに顧客満足の最大化を考えながら、主体的に働いていく。
こういう働き方ができると、人生は豊かなものになる気がします。

明るい未来を掴み取るためにも、最初の一歩が大事ですね。

サラリーマン必読の一冊です

サラリーマンにとって、働くを前向きに捉えることは大切だと思います。
GG資本主義のもと、社畜意識が高まっているのは健全ではありません。

「顧客よりも自己都合」がまかり通った運用業界も変わり始めています。
つみたてNISAをキッカケに、健全な長期分散積立投資が普及して欲しい。

仮に投資で経済的な余裕が生まれれば、トラリーマン化にも繋がります。
経済的な不安が無ければ、ライスワークからの脱却も容易だと思います。

経済的に自立できれば「いつやめてもいい」と信念を貫くことができる。
本多静六が唱えた職業の道楽化こそ、本物の働き方改革かもしれません。

本書でも本多静六のエピソードが出てきますが、元祖トラリーマンです。
こういう人が一人でも増えると、明るい未来に繋がっていくのでしょう。

本書からは、主体性を持って生きることの大切さを学べます。
長期投資も一緒で、自分で考えて腹に落とすのが大切なこと。

藤野氏の書籍は、面白いなと感じるので相性が良いのかも。
オススメの著書があったら、ぜひコッソリ教えてください。

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