外国株式へのインデックス投資が広まってきた

マネー雑記

青井ノボルです。

三菱UFJ国際投信の第2回ブロガーミーティングで、面白い資料がありました。
それは、ノーロードインデックスファンドの資金流入状況を示す資料です。

投資といえば、日経平均株価指数や国内個別株を思い浮かべる人が大多数。
ニュースでも見ますし、自国の株式市場に関心があるのは自然なことです。

こうした中、インデックス投資を通じて外国株式への投資が増えている。
国内株式だけでなく、外国株式にも目が向きつつあるというデータです。

この記事では、外国株式へのインデックス投資が広まってきたことについて書いていきます。

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外国が身近になってきた

インターネットが発達し、LCCでは気軽に海外旅行ができる現代社会。
外国にアクセスしやすい環境が整備され、身近になったのでしょうか。

日本国内でも、訪日外国人の数が年々増えているとも言われています。
2018年は8月末時点で2,000万人を超えたそうです(日本政府観光局調査)。

海外旅行に数回行ったことのある程度ですが、異文化は面白いですね。
中学1年生レベルの英単語しか喋れなくても、意外と何とかなります。

また、外国人観光客から道案内を頼まれることもたまにあります。
そんな時も、英単語とボディーランゲージで何とかなっています。

英語は喋れませんが、外国との心理的な距離は近くなっている。
世代によって感覚が違うかもですが、そんな気がしています。

外国株式インデックスの割合は年々増加

技術革新により、外国株式にも投資しやすい環境が整備されたのか。
また、投資家側の考え方も少しずつ変わっているのかもしれません。

ノーロードインデックスファンドの資産別流入額推移をみると。
先進国株式など、外国株式の割合が年々増加しているのです。


(引用元:第2回ブロガーミーティング資料|三菱UFJ国際投信)

ノーロードインデックスファンドに限った話ですが、外国株式が増えています。
おそらく、MSCIコクサイなど外国株価指数に連動した商品が増えたのでしょう。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式の設定日が、2013/12/10です。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2014」で、第1位に輝きます。

低コストな外国株式インデックスファンドが登場し、徐々に外国株式へシフト。
日経225やTOPIXだけでなく、外国株式も含めた世界分散投資が広まってきた。

色々な要素が絡み、徐々に外国株式のインデックスファンドが伸びたのでしょう。

2018年には外国株式が多数派に

さきほどの図でも分かるように、徐々に外国株式の割合が増えてきました。
資金流入額はアップダウンしていますが、割合は着実に増えているのです。

2018年における、ノーロードインデックスファンドの割合を見てみます。


(引用元:第2回ブロガーミーティング資料|三菱UFJ国際投信)

2018年には、およそ半分が先進国株式(米国株式・全世界株式を含む)です。
インデックス投資の中でも、世界分散投資や米国株投資が人気なのでしょう。

2018年はつみたてNISAがスタートして、良い意味で競争が生まれました。
国内株式よりも相対的にコスト高だった外国株式も、超低コスト時代へ。

いまは国内株式よりも先進国株式の信託報酬が低いというから不思議です。
参考までに、超低コストファンドのeMAXIS Slim シリーズで確認します。


(引用元:eMAXIS Slim シリーズ公式HP|三菱UFJ国際投信)

先進国株式の超低コストっぷりが、一目でよく分かると思います。
超低コスト化は、間違いなく外国株式への投資を後押ししたことでしょう。

シリーズ毎に傾向が異なる

複数のノーロードインデックスファンドシリーズを手掛ける三菱UFJ国際投信。
同社が扱っているシリーズで比較すると、資金流入額の傾向が異なっています。

つみたてNISA適格ファンドのシリーズごとの資金流入額割合をみてみます。


(引用元:第2回ブロガーミーティング資料|三菱UFJ国際投信)

左上のシリーズごとの資金流入額をみると、eMAXIS Slimが大きく伸びています。
eMAXISが苦戦していますが、つみたてんとうシリーズは地味に伸びています。

eMAXIS Slim シリーズは、ネットに販路を絞っているのが特徴のひとつ。
ネット経由でつみたてNISAを活用する層がメインターゲットとなります。

図表右上にあるeMAXIS Slim シリーズの資金流入額内訳をみてみます。
すると、先進国株式や新興国株式などの外国株式が約7割を占めています。

一方で、地方銀行などの窓口販売を主体とするeMAXISとつみたてんとう。
資金流入額内訳をみると、日経225やTOPIXなど国内株式が大多数です。

窓口販売とネット販売の違い

推測ですが、窓口販売では国内株式の方が説明しやすいのかもしれません。
日経平均株価やTOPIXは、知っている人が多い指数ですし安心ですよね。

ネット販路限定のeMAXIS Slim シリーズは、ネットに慣れた人が対象です。
ネットでは、米国株投資や全世界株式への投資がスタンダードになりつつある。

つみたてNISAをする場合、はじめる前にネット検索すると思います。
検索する中で、世界分散投資や米国株投資に出会うのかもしれません。

細かい理由は分かりませんが、ネット経由では外国株式の割合が多い。
国内個別株投資だけが投資ではないし、幅の広がりは大事だと思います。

インデックス投資なら外国株式の検討を

インデックス投資の魅力は、パッシブ投資の一種であること。
つまり、多くの銘柄に広く分散して投資することができます。

投資対象の国や地域を広げると、分散効果はさらに高まります。
その分だけコストは少し掛かりますが、年率0.2%前後の話です。

外国株式が日本株式よりもリターンが高いかどうかは分かりません。
ただ、分からないからこそ広く分散する意味があるのだと思います。

ワタシは投資素人なので、時価総額比率の全世界株式に投資をしています。
人によっては米国株式が良いかもしれませんし、価値観は人それぞれです。

ただインデックス投資であれば、外国株式も選択肢として考えてみて欲しい。
超低コストで外国株式に投資できる恵まれた時代だからこそ、強く感じます。

国内株式派の方には抵抗があるかもしれませんが、一度検討してみてください。

 

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