青井ノボルです。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019。
2020/1/18、結果発表の表彰式が開催されました。
投信ブロガーが投票して、良いファンドを選ぶイベント。
今回は225名のブロガーが投票、221名分が有効票でした。
ワタシも2回目ですが投票から参加させてもらいました。
投信ブロガーにとっても、大きなイベントのひとつです。
この記事では、Fund of the Year 2019の結果発表を会場から速報でお伝えします。
(ファンド概要は2019/1/17時点の情報に基づき記載します)
第20位~第11位までをまとめて紹介
まずは、第20位から第11位までの結果です。
11位 | たわらノーロード先進国株式 |
12位 | 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね |
13位 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
14位 | ひふみ投信 |
15位 | 結い2101 |
16位 | 楽天VT |
17位 | 野村つみたて外国株投信 |
18位 | eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) |
19位 | 野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 |
20位 | eMAXIS Slim 新興国株式 |
メモを取る時間が限られ、ミスもあるかもしれません。
もし何かあれば、優しくご指摘いただけると幸いです。
第10位:SBI・バンガード・S&P500
第10位は、SBI・バンガード・S&P500です。
SBI・バンガード・S&P500は、2019年に新規設定された米国株式ファンド。
SBIとバンガードの共同ブランドとして誕生し、大きな人気を集めています。
その勢いは凄まじく、新規設定から僅か3ヵ月半で100億円に到達しました。
これは米国株式のインデックスファンドでも、圧倒的な初速だと言えます。
当ファンドの登場で、米国株式の超低コスト化が一気に進みました。
ライバルファンドと切磋琢磨して、投信界隈の盛り上げに期待です。
SBI・バンガード・S&P500
信託報酬年率:約0.09264%(税込)
純資産総額:118.51億円
第9位:VT
第9位は、VTです。
超有名海外ETFであり、時価総額比率の全世界株式に投資ができます。
根強い人気を誇るファンドが、今回も見事ランクインを果たしました。
ファンド規模が大きくなるにつれて、経費率が下がっていくのも特徴。
2019年も経費率の見直しが行われましたが、投資家還元は流石です。
なお、特別賞の最多入賞賞(過去11回10位以内)も受賞しました。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
経費率:年0.09%
純資産総額:19.14 billion USD(2019/12/31時点)
第7位:グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)
第8位と第7位が同ポイント・同投票数のため同率とのこと。
第7位は、グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)です。
2019年に投信界隈で最も注目さたファンドのひとつだと思います。
普通のレバレッジファンドとは一味違い、またイベントが好評に。
純資産総額も凄いことになっていますし、人気ファンドのひとつ。
バックテストでは良好な結果なようですが、果たして継続なるか。
特徴的なファンドが出てきたのは、面白いことだと思います。
投資信託の活性化に貢献しているので、頑張って欲しいです。
グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)
信託報酬年率:約0.484%(税込)
純資産総額:3,871.40億円
第7位:セゾン・バンガード・グローバルバランス
同率の第7位は、セゾン・バンガード・グローバルバランスです。
全世界に分散投資する、アクティブファンドです。
原則として、株式と債券に半分ずつ投資をします。
バンガードのインデックスファンドを通して投資。
ブランド力も高い商品であり、根強い人気ですね。
なお、特別賞の最多入賞賞(過去11回10位以内)も受賞しました。
セゾン・バンガード・グローバルバランス
信託報酬年率:約0.61%(税込)
純資産総額:2,028.86億円
第6位:楽天VTI
第6位は、楽天VTIです。
米国株式に投資ができる、海外ETFのVTIに投資するファンド。
FOY2017では初登場で第3位となり、FOY2018でも第4位でした。
資金流入が順調なのは間違いないですが、最近はライバルも強力。
超低コストなライバルファンドとの競争を、勝ち抜けるかどうか。
米国の中小株式も含めた米国株式へ投資できるのが特徴のひとつ。
米国株投資人気をリードしてきた存在でもあり、期待しています。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
信託報酬年率:約0.162%(税込)
純資産総額:800.48億円
第5位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
第5位は、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) は高い人気を維持しています。
資金流入が安定的に続いている人気のバランスファンドとして有名です。
8資産に12.5%ずつ投資をして、その比率を維持しながら運用できます。
投資初心者の方はもちろん、最終的に選んだという人も多いようです。
余談ですが、バランスファンドはピザのように美しい資産配分です。
一部投信ブロガーの間ではPIZZAとも呼ばれているとかいないとか。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
信託報酬年率:0.154%(税込)
純資産総額:444.76億円
第4位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式
第4位は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式です。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式は、底堅い人気があります。
直近では2年連続の第2位、その前は3年連続で第1位を獲得しています。
日本を除く先進国株式指数のMSCIコクサイに連動した成果を目指す。
インデックスファンドの低コスト化を長年牽引してきたファンドです。
信託報酬が年0.1%未満になるとは、夢にも思っていませんでした。
2019年もやはりニッセイが仕掛けて、超低コスト化が進みました。
ライバルファンド同士の切磋琢磨があってこその、いまの投資環境。
今後もニッセイ外国株式には、いぶし銀の存在であって欲しいです。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式
信託報酬年率:0.10989%(税込)
純資産総額:1,603.32億円
第3位:eMAXIS Slim 先進国株式
第3位は、eMAXIS Slim 先進国株式です。
eMAXIS Slim 先進国株式は、eMAXIS Slim シリーズのNo.1ファンドです。
日本を除く先進国株式指数であるMSCIコクサイに連動した成果を目指します。
eMAXIS Slim シリーズといえば、有名なコンセプトを体現しています。
「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」ですね。
超低コスト化も一定の領域まで進み、本ファンドは年0.1%未満の水準。
さらに2019年からは受益者還元型信託報酬の仕組みも発動しています。
FOY2018で第1位に輝き、さらに魅力を高めた印象のある本ファンド。
ファンドとしての魅力はもちろん、運用会社の姿勢も評価が高いです。
差別化が難しいインデックスファンドだからこそ、情報開示は大切。
また単なる情報ではなく、コミュニケーションが重要だと思います。
商品としてのファンドの良さと掛け算することで、輝きは増します。
eMAXIS Slim シリーズの顔である本ファンドに今後も期待します。
eMAXIS Slim 先進国株式
信託報酬年率:0.10615%(税込)※
純資産総額:803.52億円
※受益者還元型信託報酬を考慮すると約0.10477%(税込)と推測
第2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
第2位は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、eMAXIS Slimの柱です。
米国株投資の人気という後押しもあり、資金流入が加速しています。
米国株式の代表的な株価指数であるS&P500への連動を目指します。
eMAXIS Slim シリーズのなかで、安定した2番目の人気をキープです。
2019年は、信託報酬が一気に引き下げられたのが印象的でした。
対抗引き下げに時間は掛りましたが、期待に応えたのは流石です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
信託報酬年率:0.0968%(税込)
純資産総額:497.15億円
第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
栄えある第1位は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) は象徴的なファンド。
投信ブロガーによる三菱UFJ国際投信への要望で2018年に設定されました。
時価総額比率の全世界株式に、この1本で超低コストに投資できる。
MSCIジャパンのマザーファンドを新設定することで実現しました。
2019年には純資産総額が100億円を突破し、順調に伸びています。
また先日iDeCoでの取扱開始となり、資金流入が加速しそうです。
運用会社の三菱UFJ国際投信が、個人投資家との対話姿勢を築き。
そのなかで汲み取った要望で設定され、要望によりiDeCoへ追加。
個人投資家と運用会社のコミュニケーションの象徴とも感じます。
良いと思われるファンドとは、こういうことなのかもしれません。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カトンリー)
信託報酬年率:0.1144%(税込)
純資産総額:138.47億円
FOY2019の結果をより良い投資環境へ
第13回目となる「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」。
結果も重要ですが、イベントの趣旨が達成されることが更に大切です。
FOY2019の公式HPには、下記の通り記載されています。
投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
(引用元:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019)
投信ブロガーは情報発信をしている、個人投資家に過ぎません。
投資のプロでは無く、投資を仕事にしているわけでも無いです。
細かい順位がどうこうよりも、これによって未来を変えることが大切で。
本当に良いと思えるファンドが躍進することで、投資環境を変えていく。
エンドユーザーの視点で、発信したり要望することで意外と変わります。
過去の歴史を見ても実際に変わっていて、最近でも改善事例は多いです。
ひとりひとりの力は小さくても、発信を続けることで何かが変わる。
有志の皆さんで13回目まで継続している、素晴らしいイベントです。
FOY2019の順位結果を踏まえ、どんなメッセージを発信したいか。
投信ブロガーの想いはどこにあるのか、考察しても面白そうです。
本日は取り急ぎ、順位結果を会場から速報でお伝えしました!
関連記事紹介
FOYの投票は2回目ですが、今回は迷いながら分散して投票しました。
2019年のファンドを代表するに相応しいファンドだと思っています。

FOY2019の順位はどうなるのか、独断と偏見で予想した記事です。
実際の順位と比べて振り返ると、ちょっと面白いかもしれません。

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コメント
18位に3均等分散が入った方が衝撃大きい
需要あるのかというほど純資産がでしたので
コメントありがとうございます。
確かに純資産総額からすると、需要に対して懐疑的になるお気持ちは分かります。
それだけ熱心にファンドを支持しているファンがいるということかもしれません。
マザーの残高に貢献しているのは間違いないと思うので、今後にも緩く期待です。