青井ノボルです。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018。
2018/1/13、結果発表の表彰式が開催されました。
投信ブロガーが投票して、良いファンドを選ぶイベント。
今回は、過去最大の241名のブロガーが投票しました。
ワタシも今年から、投票から参加させてもらいました。
投信ブロガーにとって、大きなイベントのひとつです。
この記事では、Fund of the Year 2018の結果発表を会場から速報でお伝えします。
(ファンド概要は2018/1/13時点の情報に基づき記載します)
第20位~第11位までをまとめて紹介
まずは、第20位から第11位までの結果です。
11位 | ひふみ投信 |
12位 | 野村つみたて外国株投信 |
13位 | eMAXIS Slim 新興国株式 |
14位 | VTI |
15位 | 結い2101 |
16位 | VYM |
17位 | iFree S&P500 |
18位 | eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) |
19位 | 農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選 |
20位 | コモンズ30 |
20位 | 雪だるま(全世界株式) |
メモを取る時間が限られ、ミスもあるかもしれません。
もし何かあれば、優しくご指摘いただけると幸いです。
第10位:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
第10位は、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)です。
eMAXIS Slim 全世界株式( 除く日本 ) は、全世界株式ファンドの変則型。
三菱UFJ国際投信が、楽天VTに対抗すべく設定したファンドのひとつです。
時価総額比率の全世界株式から、国内株式だけを除いたファンドです。
MSCIジャパンのマザーファンドが無かったため、設定されました。
個別株で国内株式の投資は十分、という人にも愛用されています。
隠れたニーズを引き出したという意味で、秀逸なファンドですね。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
信託報酬年率:0.15336%(税込)
純資産総額:34.85億円
第9位:楽天VT
第9位は、楽天VTです。
全世界株式に広く分散投資ができる、海外ETFのVTに投資するファンド。
バンガードブランドの後押しもあり、FOY2017では第1位に輝きました。
2018年は第1期運用報告書が公表され、実質コストで大きな話題に。
のちに追加説明資料が発表されるなど、丁寧な対応も印象的でした。
時価総額比率の全世界株式に、1本のファンドで投資ができる。
また、2018年から始まったつみたてNISAの対象商品でもある。
これからも良いファンドとなるように、期待しています。
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)
信託報酬年率:約0.2296%(税込)
純資産総額:161.16億円
第8位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
第8位は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) は、サプライズ的な新規設定に。
米国株投資が人気となる中、時流に乗った新規設定でもありました。
米国株式の代表的な株価指数であるS&P500への連動を目指します。
eMAXIS Slim シリーズのなかで、いまや2番目の販売額を誇ります。
楽天VTIよりも後に設定されたファンドですが、健闘しています。
ライバルと切磋琢磨して、米国株投資を盛り上げて欲しいです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
信託報酬年率:0.1728%(税込)
純資産総額:95.62億円
第7位:VT
第7位は、VTです。
超有名海外ETFであり、全世界株式に投資ができます。
根強い人気を誇るファンドが、今回もランクインです。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
経費率:年約0.1%
純資産総額:16.95 billion USD
第6位:セゾン・バンガード・グローバルバランス
第6位は、セゾン・バンガード・グローバルバランスです。
1本で全世界に分散投資ができる、老舗ファンドです。
原則として、株式と債券に半分ずつ投資をします。
バンガードのインデックスを通して投資するファンド。
ブランド力も高い商品であり、根強い人気ですね。
なお、第6位~第10位の投票コメント抜粋はこちらです。
セゾン・バンガード・グローバルバランス
信託報酬年率:約0.6%(税込)
純資産総額:1,619.95億円
第5位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
第5位は、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) は、底堅い人気を誇ります。
資金流入が安定的に続いていて、コツコツ投資向きのファンドですね。
8資産に12.5%ずつ投資をして、その比率を維持しながら運用できます。
ほったらかし投資の終着地点として、愛用する個人投資家も多いとか。
余談ですが、バランスファンドは8等分にカットしたピザのよう。
形が似ていて、一部投信ブロガーの間ではPIZZAとも呼ばれます。
なお、投信ブロガーの投票コメント抜粋はこちらになります。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
信託報酬年率:0.17172%(税込)
純資産総額:194.75億円
第4位:楽天VTI
第4位は、楽天VTIです。
全米株式に投資ができる、海外ETFのVTIに投資をするファンド。
FOY2017では初登場で第3位となり、大きな話題となりました。
その後、2018年に入ってからの快進撃は皆さんご存知の通り。
米国株投資ブームもあり、低コストな本ファンドは大人気に。
米国の中小株式も含め、広く分散投資ができるファンドです。
米国株投資の人気を定着させるべく、頑張って欲しいですね。
なお、投信ブロガーの投票コメント抜粋はこちらになります。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
信託報酬年率:約0.1696%(税込)
純資産総額:295.20億円
第3位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
第3位は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) は、待望のファンド。
投信ブロガーによる三菱UFJ国際投信への要望が実り、設定されました。
時価総額比率の全世界株式に、たった1本で超低コストに投資できる。
MSCIジャパンのマザーファンドを新たに作り実現したファンドです。
時価総額比率の全世界株式に投資をしたいというニーズは根強いです。
これからの運用実績で見極めが必要ですが、大いに期待したいですね。
なお、投信ブロガーの投票コメント抜粋はこちらになります。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カトンリー)
信託報酬年率:0.15336%(税込)
純資産総額:8.70億円
第2位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式
第2位は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式です。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式は、底堅い人気を誇ります。
FOY2017では第2位、それまでは3年連続で第1位を獲得し続けています。
日本を除く先進国株式指数のMSCIコクサイに連動した成果を目指します。
インデックスファンドの低コスト化を長年牽引する、稀有な存在ですね。
これだけ信託報酬を引き下げ続けているのは、並大抵ではありません。
厳しい交渉があったようですが、個人投資家のために頑張っています。
これからも超低コスト化を牽引する存在であって欲しいと思います。
なお、投信ブロガーの投票コメント抜粋はこちらになります。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式
信託報酬年率:0.11772%(税込)
純資産総額:1,005.74億円
第1位:eMAXIS Slim 先進国株式
栄えある第1位は、eMAXIS Slim 先進国株式です。
eMAXIS Slim 先進国株式は、eMAXIS Slim シリーズを代表するファンドです。
日本を除く先進国株式指数であるMSCIコクサイに連動した成果を目指します。
eMAXIS Slim シリーズは、超低コストな信託報酬を目指し続けるのが特徴。
「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」がコンセプト。
2018年1月には、驚異的な信託報酬引き下げを断行して話題となりました。
運用会社の三菱UFJ国際投信は、個人投資家との対話にも積極的。
ストレスフリーな投資環境の提供を、引き続き期待しています。
ワタシも全5票を投じたファンドなので、純粋に嬉しい結果です。
なお、投信ブロガーの投票コメント抜粋はこちらになります。
eMAXIS Slim 先進国株式
信託報酬年率:0.11772%(税込)
純資産総額:291.18億円
順位結果を未来に繋ぐ
第12回目となる「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」。
結果発表が終わりましたが、イベントの趣旨を忘れてはいけません。
FOY2018の公式HPには、下記の通り記載されています。
投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼らが支持する投資信託はどれか?
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
(引用元:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018)
投信ブロガーは、投資のプロではなく普通の個人ばかりです。
個人目線で良いと思えるファンドを選び、投資環境を変える。
順位はもちろん大事ですが、未来への種まきこそが大事です。
何故その順位になったのか、個人投資家がファンドに求めていること。
積極的に発信して、必要があれば直接要望を伝えることで。
将来のより良い投資環境に繋げることが、イベントの趣旨。
順位結果を踏まえて、どんなメッセージを発信すべきか。
じっくり考えて、この順位を振り返りたいと思います。
今日は取り急ぎ、順位結果を速報でお伝えしました!
(2019/2/20追記)
eMAXIS Slim 先進国株式がFOY2018でなぜ第1位を獲得できたのか。
改めて振り返ってみましたが、本当に良いファンドだと思います。

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関連記事紹介
初めてFOYの投票に参加して、ワタシはあのファンドに全5票を投じました。
2018年のファンドを代表するに相応しいと思い、迷いなく投票できました。

FOY2018の順位は、どのファンドが上位に食い込んでくるのか。
独断と偏見で予想しましたが、実際の結果と比べてどうでしょう。

コメント
1位は大方の予想通りって感じでしょうか?うちも先進国が入るような気がしてました。
でも楽天VTが9位ってのは驚きましたね。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が10位に食い込んだのは正直嬉しかったですね。
うちみたいに個別株を持ってればオールカントリーはリスク分散にならないんで、一定の需要はありそうなので40代以降の世代で個別株持ってる方には意外に合ってる商品だと思いますね。
コメントありがとうございます。
1位はニッセイ外国株式だと思っていたので、これは意外でした。
昨年の覇者がここまで落ちるとは、これも意外なことでしたね。
除く日本とオール・カントリーは、外野から見ればほぼ一緒だと思います。
それでも、それぞれにニーズがあることが今回改めて分かりましたね。