青井ノボルです。
ネットに販路を持つeMAXISシリーズの拡大は、今でも続いています。
三菱UFJ国際投信が手掛ける、ノーロードインデックスファンドです。
eMAXISから始まり、SlimやNeoといったシリーズにも派生していって。
主要な資産クラスは網羅されており、多種多様な需要を満たしています。
シリーズ全体としての純資産総額合計は、あと少しで5,000億円へ。
eMAXIS Slim シリーズは、勢いがあると言って問題ないでしょう。
eMAXISシリーズ公式HPで、ひっそり公開されているコンテンツ。
人気や売れ筋を紐解くことができる、eMAXISなんでもランキング。
この記事では、2019年11月のeMAXISなんでもランキングについて考察します。
月次販売額ランキング
まずは、2019年11月の月次販売額ランキングです。
このランキングでは、売れ筋ファンドが分かります。
計算期間は、2019年11月1日~30日です。
(引用元:eMAXISなんでもランキング|三菱UFJ国際投信)
2019年11月のランキングも、eMAXIS Slimが占拠しています。
eMAXIS Slim シリーズは、上位10本中8本という圧倒的な強さ。
第1位となったのは、成長を続けるeMAXIS Slim 先進国株式。
この年末には、6回目の信託報酬の引き下げも決まっています。
受益者還元型の信託報酬も、徐々に存在感を示してきています。
純資産総額が大きくなればなるほど、実質的な信託報酬は下落。
1,000億円を超えると、引き下げ幅が更に大きくなる仕組みです。
勢いを維持して700億円を突破しているので、期待が高まります。
強力なライバル抱えている先進国株式で、実質的な一人勝ち状態。
FOY2019での順位を含めて、良くも悪くも今後が気になるところ。
第2位は、底堅い人気を誇っているeMAXIS 日経225でした。
本ファンドは資金流出入が激しいため、近寄り難いですね。
第3位となったのは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
このところ競争が激化している米国株式のインデックスファンド。
SBIバンガードS&P500が震源地となったのは、間違いありません。
楽天VTIと本ファンドの牙城を崩せるのかどうか、期待が高まります。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も信託報酬は対抗引き下げを実施。
コスト的には遜色ないので、十分に対抗できるのではと思っています。
月次純資産残高ランキング
続いて、2019年11月の月次純資産残高ランキングです。
運用と資金流入による純資産残高の順位が分かります。
対象は、2019/11/29時点の純資産残高となります。
(引用元:eMAXISなんでもランキング|三菱UFJ国際投信)
純資産総額のランキングなので、大きな動きはありません。
それでも順位変動があるのが普通ですが、今月は凄いです。
TOP10に順位変動は一切無し、これは稀なことだと思います。
世代交代が起きたり、何かと順位変動があったのに意外です。
来月には、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がランクアップか。
まだ確定ではありませんが、資金流入ペースは順調そのものです。
ちなみに、ランク外ではオール・カントリーが第17位まで浮上。
あまり目立ちませんが、着実に純資産総額を積み重ねています。
良いファンドが評価されるのならば、それは喜ばしいことです。
eMAXIS Slim シリーズに期待すること
eMAXIS シリーズを牽引しているのは、eMAXIS Slim シリーズ。
インターネット専用のファンドで、最低コストを標榜しています。
「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」
このコンセプトを愚直に貫き、ここまで支持を集めてきました。
ところが信託報酬引き下げ競争にも、そろそろ限界が近そう。
そのときに何が求められていて、個人投資家はなにを選ぶか。
個人投資家と運用会社との間に、認識の違いがあると劣勢に。
逆に、個人投資家目線で考えることができれば有利でしょう。
本当の意味でフィデューシャリー・デューティーを掲げること。
そして顧客本位を実行に移すことが、重要なカギだと思います。
eMAXIS Slim シリーズ、そして運用会社の三菱UFJ国際投信。
個人投資家に寄り添う姿勢を貫いて、飛躍して欲しいですね。
関連記事紹介
少し前に開催されたブロガーミーティングで示された今後の方針。
多くの個人投資家に対し、安心感を与える内容だったと感じます。

eMAXIS Slim シリーズにリートが追加されて、シリーズは完成へ。
ベーシックな資産クラスが揃っていて、シンプルで良いと思います。

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