青井ノボルです。
つみたてNISAがスタートしてから、早いもので7ヵ月が経ちました。
指定されている対象商品の多くは、低コストなインデックスファンドです。
さて、ノーロードインデックスファンドの最大手といえば三菱UFJ国際投信。
eMAXISシリーズとネット専門のeMAXIS Slim シリーズを展開しています。
eMAXISシリーズの公式HPには、「スペシャルコンテンツ」というページがあります。
そのなかでこっそり公開されているのが、eMAXISなんでもランキングです。
この記事では、2018年7月のeMAXISなんでもランキングについて考察します。
月次販売額ランキング
まずは、2018年7月の月次販売額ランキングです。
このランキングでは、いま売れ筋のファンドが分かります。
計算期間は、2018年7月1日~31日です。
(引用元:eMAXISなんでもランキングより一部抜粋)
eMAXIS 日経225は、不動の第1位ですね。
従来からのeMAXISシリーズなので、窓販で人気なのでしょうか。
日経平均が根強い人気なのは、他のデータからも明らかです。

第2位は、eMAXIS Slim 先進国株式です。
ネット専売のeMAXIS Slim シリーズの代表格。
2018/7/25には信託報酬の引き下げも実施されました。
全世界株式への投資において、中核的な資産クラスでもあります。
今後も上位にランクインしてくるものと思われます。
第3位は、まさかのeMAXIS 国内債券です。
前月の第13位から、一気にジャンプアップしています。
特殊要因がありそうなので、ファンドのチャートを確認します。
(引用元:eMAXIS 国内債券 公式HPより一部抜粋)
2018/7/11~12にかけて、純資産総額が急増しているのが分かります。
たった1日で、純資産総額が10.48億円も増えています。
実は同じような極端な資金流入が、他のファンドでも発生していました。
第4位のeMAXIS 先進国株式、ランク外ですが第12位のeMAXIS 新興国債券です。
(引用元:eMAXIS 先進国株式 公式HPより一部抜粋)
(引用元:eMAXIS 新興国債券 公式HPより一部抜粋)
どちらのファンドも、2018/7/12~13にかけて純資産総額が急増しています。
eMAXIS 先進国株式が約15億円、eMAXIS 新興国債券が約4億円の増加です。
海外資産の場合は国内資産よりも1営業日遅れで約定となります。
そのため、どのファンドも同日の申し込みであると推測されます。
一方、第8位のeMAXIS TOPIXは前回3位から大きく順位を落としています。
ファンドのチャートを確認すると、驚きの事実がありました。
(引用元:eMAXIS TOPIX 公式HPより一部抜粋)
2018/7/10~11にかけて、純資産総額が激減しているのが分かります。
たった1日で、純資産総額が13.31億円も減っています。
第16位のeMAXIS JPX日経400、第18位のeMAXIS 先進国債券も同様です。
(引用元:eMAXIS JPX日経400 公式HPより一部抜粋)
(引用元:eMAXIS 先進国債券 公式HPより一部抜粋)
MAXIS JPX日経400は、2018/7/10~11にかけて約10億円。
eMAXIS 先進国債券は、2018/7/11~12にかけて約15億円。
それぞれ、純資産総額が一気に減少しています。
大きな資金流出があった直後に、他の資産クラスで大きな資金流入があった。
同一人物によるトレードかどうかは不明ですが、これは紛れもない事実です。
ランキングを通じてこんなことが分かるとは、なんとも面白いですね。
月次純資産残高ランキング
続いて、2018年7月の月次純資産残高ランキングです。
運用と資金流入で積み上がった純資産残高の順位が分かります。
対象は、2018/7/31時点の純資産残高です。
(引用元:eMAXISなんでもランキングより一部抜粋)
このランキングは、設定からの年月が長い従来のeMAXISシリーズが有利です。
販売額ランキングとは違い、eMAXIS Slim シリーズは2本だけランクイン。
特筆すべきは、さきほども触れた第9位のeMAXIS 先進国債券です。
たった1日で約15億円が流出した影響で、大きく順位を落としました。
第6位のeMAXIS Slim 先進国株式、第8位のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は順調に伸びています。
第7位のeMAXIS 国内債券は、さきほども触れた約10億円の資金流入という幸運によりランクアップです。
eMAXIS Slim シリーズへの資金流入は、今後も続くことが想定されます。
年月を掛けながら、更に上位へと食い込んでくると考えられます。
月次WEB閲覧数ランキング
最後に、2018年7月の月次WEB閲覧数ランキングです。
このランキングでは、いま注目のファンドが分かります。
計算期間は、2018年7月1日~31日です。
(引用元:eMAXISなんでもランキングより一部抜粋)
やはり、販路をネットに絞っているeMAXIS Slim シリーズが目立ちます。
特に7月は、2018/6/26運用報告書公開直後の時期でもあります。
紙ベースの運用報告書は無いので、WEBで確認する他ありません。
また、前回46位から急上昇したのが第3位のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
のちほど触れますが、大注目のファンドと言って間違いないでしょう。
従来のeMAXISシリーズの顔ぶれを見ると、純資産総額の上位陣が多いです。
ファンドの規模と比例して、投資している人数が多いものと想定されます。
米国株式(S&P500)がスゴイ
2018年7月のトピックといえば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の新規設定。
月次WEB閲覧数ランキングでは第3位、販売額では第7位にランクインしました。
設定初月の動向としては、申し分のない結果だったと言えるでしょう。
また、2018/8/1には純資産総額が10億円を突破しました。
これは本当にスゴイことですし、想像以上の大躍進です。
このままの勢いで突っ走ることが出来るのか、今後も注目したいと思います。
関連記事紹介
eMAXISなんでもランキングの存在を知ったのは、この記事を書く少し前。
こういったデータから、その理由や背景を紐解いていくのは面白いです。

ノーロードインデックスファンドの業界でトップを走る三菱UFJ国際投信。
これからも業界トップを走り続けることができるのか、とても興味深いです。

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