青井ノボルです。
世の中には、様々な保険商品が存在しています。
よく分からないけど、何となく不安だから入る。
そういう方も、結構多いのではないでしょうか。
ワタシも金融知識に乏しいころから、保険に入っていました。
いま現在、入っていて良かったと思える保険はわずかです。
個人賠償責任保険は、自らの意思で入った数少ない保険のひとつ。
子供が生まれてからは特に、その重要性を感じているところです。
この記事では、子育て世代こそ入っておきたい個人賠償責任保険について書いてきます。
大きなリスクを回避する個人賠償責任保険
日常生活の中で起こしてしまう可能性のある事故やトラブル。
例えば、自転車で事故を起こして相手に重傷を負わせてしまった。
実際に自転車事故で9,500万円賠償命令となった事例もあります。
そのほかにも、他人に怪我を負わせてしまう、他人の物を壊してしまうなど。
法律上の賠償責任を負った場合に対応できるのが、個人賠償責任保険です。
自転車事故の高額賠償がニュースとなり、話題になった保険でもあります。
2017年にもスマホ運転の女子大生による高齢者死亡事故が起こりましたね。
自転車以外にも、日常生活には意外なところにリスクが潜んでいます。
- 風呂の水を出しっ放しにして水漏れを起こしてしまった
- ハイキング中に落石を発生させてしまい登山者が怪我をした
- デパートで買い物中に商品に当たって破損させてしまった
- キャッチボール中に誤って駐車中の車にぶつけてしまった
法律上の賠償責任を負う事故は、身近なところに潜んでいるのです。
日常生活の中における、偶然な事故であれば補償対象となります。
当然と言えば当然ですが、故意(わざと)の事故は対象外です。
事故によっては、数千万円単位の高額賠償となるケースも出てきています。
1億円近い賠償金となった場合、ほぼ一生をかけて支払うことになります。
金額的に大きなリスクを、保険で回避するのが個人賠償責任保険。
ある意味では、これこそが保険のあるべき姿なのかもしれません。
補償の対象者
商品によって異なりますが、原則は本人及び同居している家族が対象です。
個人単位で入るというよりは、1人でも入れば家族全員が対象となります。
そのほか、生計を共にしている別居の子供も対象となる場合があります。
大学進学で下宿している子供でも、仕送りをしていれば対象となります。
家族が対象となるというのは、大きな意味を持っていると考えます。
子育て世代であれば、子供たちが起こした事故も対象となるのです。
自転車に乗り始めた子供であれば、交通ルールが守れない懸念もあります。
好奇心旺盛な子供が、悪戯をして人のモノを壊してしまうかもしれません。
子育てをするなかで実感していますが、子供は本当に予測不能です。
大人の思い通りにできるわけもなく、子供が3人もいれば尚更のこと。
躾はしていきますが、事故やトラブルを起こす可能性をゼロにはできません。
子供が起こした事故でも高額賠償となることがあるので、備えは重要です。
補償額はどうすべきか
個人賠償責任保険は、高額賠償に備えて入っておきたい保険です。
万が一の際に支払われる補償額上限は、幾らが妥当なのでしょう。
これについては、明確な答えが無いというのが実情だと思います。
高額賠償の事例を確認する限りでは、1億円未満が大半のようです。
現時点で考えれば、1億円の保険金があれば大体カバーできるでしょう。
ただし、今後も1億円で済むかどうかは誰にも分かりません。
更なる高額賠償が一般的となる可能性もゼロでは無いです。
万が一に備える保険なので、保険金が足りないのは最も避けたい事態でしょう。
想定外の高額賠償となり、個人賠償責任保険でカバーできないのは不味いです。
ワタシの場合は、できれば無制限にしておきたいと考えます。
もし難しければ3億円、最低でも1億円は必要という感覚です。
具体的な個人賠償責任保険をピックアップ
個人賠償責任保険は、単体加入と特約加入の2パターンがあります。
ここでは、掛金と保険金のバランスが良いものをピックアップします。
楽天銀行
単体で手軽に入れるのが、楽天銀行の個人賠償責任プランです。
楽天銀行で口座開設をしていれば、入れる保険です。
楽天スーパーポイントで払えるのもメリットですね。
単体加入ができ、掛金は月140円で保険金は1億円。
最低限、これくらいは入っておきたいところですね。
三井住VISAカード
厳密には単体契約ではないですが、三井住友VISAカードも手軽です。

月40円で加入できるポケット保険自由設計コース。
個人賠償責任のオプションを付けることができます。
掛金月額と保険金の組み合わせは下記の通りです。
- 月140円で保険金1億円
- 月150円で保険金2億円
- 月160円で保険金3億円
保険金が1~3億円で選べるのが大きなメリットです。
もちろん、三井住友VISAカード所有が条件となります。
都道府県民共済
特約での契約となりますが、都道府県民共済も良さそうです。
例えば、都民共済だと基本契約の総合保障1型が月掛金1,000円です。
個人賠償責任保険を付加する場合、プラスで月140円で加入できます。
個人賠償責任保険の月掛金が140円で、保険金は3億円となっています。
ワタシは都民共済に加入していて、以前から存在を知っていました。
数年前から始まった特約で、当初は保険金1億円だったと思います。
保険金が3億円まで引き上げられ、掛金とのバランスが良い感じです。
おとなの自動車保険
自動車保険の特約で付けるというケースもあります。
ネット系なら、おとなの自動車保険がおススメです。

実はワタシ、おとなの自動車保険の特約で個人賠償責任保険に入っています。
ネット系では唯一、保険金が無制限となっているのが最大の特徴です。
そのほか、大手3社の自動車保険特約も保険金無制限となっています。
ワタシは2年前、東京海上日動の自動車保険から乗り換えました。
ネット系を検討するなかで、決め手は個人賠償責任保険特約でした。
賠償金額が今後どうなるか不透明なので、保険金は無制限が良いと思っています。
掛金は人によりますが、ワタシは年1,620円(月135円)で加入しています。
自転車保険や園児24保険よりも大事な保険
世の中には様々な保険商品があって、迷うことも多いと思います。
本当に必要な補償をカバーする保険にだけ、入りたいところです。
例えば、自転車事故による高額賠償により注目を集める自転車保険。
相手に怪我を負わせたとき、自分が怪我をしてしまったとき。
両方をカバーする保険が多いですが、本当に両方必要でしょうか。
ワタシは、相手に怪我を負わせたときの高額賠償は備えが必要。
一方で、自分が怪我をした際の入院・手術代は不要と考えます。
それ以外にも、幼稚園入園で勧誘されることがある園児24保険。

子供自身の怪我にかかる補償や、扶養者(親)の死亡補償があります。
前者は医療費無料が多いですし、後者は生命保険でカバーすべきもの。
充実した補償内容ですが、無駄に充実していると捉えることもできます。
個人賠償責任保険も付いていますが、その他の無駄な補償は要りません。
高額賠償となる事故を発生させる可能性は極めて低いですが、起きてしまったら最後。
大きな金額となるリスクがあるからこそ、個人賠償責任保険に加入すべきだと考えます。
本当に必要な補償に対して、最低限の保険掛金でしっかりカバーする。
子育て世代であれば、子供が事故を起こすリスクは相対的に大きいです。
個人賠償責任保険だけは、本気で加入検討することをおススメします。
関連記事紹介
郵便局の販売現場では、不適切な営業の実態があったようです。
ノルマで現場を締め付ける管理方法は、長続きしないですね。

家財保険を更新すべきかどうかを考えたときの記事になります。
家財保険に特約で個人賠償責任保険を付けることもできます。

●twitterもやってます●
Follow @sindanindex
コメント