eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の実質コストは超低コスト

投資信託・ETF

青井ノボルです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、設定から1年に。
FOY2018で初登場第3位に輝くなど、鮮烈なデビューを果たしました。

全世界株式はライバルが少ない資産クラスですが、最近は競争が激化。
たわらノーロードが新規設定したほか、雪だるまが信託報酬引き下げ。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も先日引き下げを実施。
苦しみながらも、最低水準の運用コストを目指す姿勢は変わっていません。

4ヵ月ほど前になりますが、第1期の運用報告書が公開されました。
あくまで参考値なのですが、最新の実質コストが判明しています。

この記事では、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の現時点における実質コストを考察します。

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全世界株式(オール・カントリー)は順調にスタート

時価総額比率の全世界株式に1本だけで投資できる超低コストファンドが欲しい。
期待が高まるなか、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を設定へ。

個人投資家からの要望を、真正面から受け止めて設定されたファンド。
MSCIジャパンのマザーファンドを新たに設定してまで、作ったのです。

eMAXIS Slim シリーズといえば、既存のマザーファンドを活用して。
規模の経済を発揮していく戦略でしたが、このときだけは違いました。

新規設定のマザーファンドで大丈夫なのかという心配の声も多かった。
こうした声が届いたのか、三菱UFJ国際投信からは異例のリリースが。

【異例の公表】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のポートフォリオ構成公開
先日設定されたeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。国内株式のマザーに関連して情報提供資料が公表されました。この記事では、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ポートフォリオ構築のお知らせ」について書きます。

MSCIジャパンのマザーファンドは規模が小さいので先物運用なのでは。
そして高コストの運用を強いられるという疑念を払拭してくれました。

運用会社の努力で、オール・カントリーは順調な滑り出しとなったのです。

第1期運用報告書から実質コストを推計

さて、ここからは本記事の本題となる実質コストを推計します。
投資信託の運用に係るコストは、信託報酬だけではありません。

1年間で発生した、すでに純資産総額から差し引かれたコスト。
信託報酬以外のコストも、運用報告書には記載されています。

実際に運用をしないことには、発生コストは分かりません。
そのため、年1回の運用報告書で確認するしかないのです。

第1期運用報告書を確認

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の公式ページで運用報告書を確認します。
現時点の最新版である第1期運用報告書へのリンクが張られています。

運用報告書の9ページに、「1万口当たりの費用明細」の記載があります。


(引用元:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)第1期運用報告書P9)

ここに記載のある、売買委託手数料・有価証券取引税・保管費用等。
これらは信託報酬以外に、第1期において発生したコストなのです。

ただ注意点は、全コストが開示されているワケでは無いということ。

信託報酬+運用報告書で判明するコスト、すなわち実質コスト。
実質コストはトータルコストではない為、あくまで参考値です。

実質コストを推計

運用報告書に記載のコストを基に、実質コストを計算していきます。
ワタシは以前から、以下のルールに則って実質コストとしています。

  • 信託報酬については、その時点で判明している最新の年率数値を採用。
  • 信託報酬以外のコストは、運用報告書に記載の数値を採用。
  • 決算期間が1年ではない場合、信託報酬以外のコストは日数で年率に割り戻し。
  • ETFに投資をするファンドの場合、ETFの経費率を加算。

実質コストの計算方法に、絶対的な正解は無いと思われます。
この方法が大体正しいであろうと解釈して、計算しています。

なお第1期は2018/10/31~2019/4/25、177日間の変則決算です。
そこで今回、年率に換算すべく日数で割り戻す計算をしています。

以上のルールによって推計した実質コストは下記の通りです。


(公開情報より筆者独自作成)

実質コストは0.25%と推計するも、これは決算発表当時の信託報酬。
信託報酬の引き下げが実施予定、最新の信託報酬はさらに低いです。

そこで、強引ですが最新の信託報酬を当てはめるとどうなるのか。
決算当時は消費税率8%なので、便宜的に8%の前提で試算します。


(公開情報より筆者独自作成)

2019/11/12に引き下げ予定の信託報酬、消費税8%を前提として。
実質コストを推計したところ、税込みで0.209%という結果でした。

以上を踏まえて、実質コストは超低コストと言っても過言ではない。
先進国株式には及ばないものの、ワタシはそのように感じています。

ライバルファンドとの比較は難しい

前述の通り、実質コストでコスト比較をしても参考に過ぎません。
ライバルファンドとの比較、どのようにすべきか正解は無いです。

たわらノーロード全世界株式、雪だるま全世界株式、そして楽天VT。
どれも強力なライバルですが、複合的に判断して選択したいところ。

実質コストは、ファンド選びのひとつの要素になり得ると思います。
ただ実質コストの数字を過信することが無いよう、注意が必要です。

個人的には、現物で運用しているたわらとeMAXIS Slimに着目して。
パフォーマンスに差が出てくるのかどうか、見届けたいと思います。

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これだけ手間をかけずに、なおかつ超低コストなのはありがたい。

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青井ノボル
青井ノボル

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