インデックスファンド純資産総額の増加傾向を統計データで確認

投資信託・ETF

青井ノボルです。

2018年1月のつみたてNISAスタートが契機となったのか、インデックスファンドによる投資は徐々に広がりをみせています。

つみたてNISAは対象ファンドを約100本まで厳選してスタート、その大半がインデックスファンドでした。
2018/5/19時点の対象ファンドをみても、インデックス投信が129本、アクティブ投信が16本、インデックスETFが3本。
国民の安定的な資産形成に資するとして選ばれた対象ファンドのうち、約9割をインデックスファンドが占めています。

こうしたなか、丸井グループがつみたてNISA対象ファンドのつみたて専用証券会社を設立すると発表。
インデックスファンドを取り巻く環境は大きく変化し、ある意味で追い風が吹いているとも言えます。

この記事では、インデックスファンド純資産総額の変化を統計データで確認し、その傾向について感じたことを書いていきます。

 

投資信託協会の統計データを確認します

業界の統計データというのは、どの業界でも業界団体が集計しているケースが多いと思います。
ご多分にもれず、投資信託の統計データも業界団体である投資信託協会のHPで確認できます。

ホームページを見ると、国内のデータはもちろん世界統計のデータも公開されています。
時間があるときに、ひと通り目を通してみると面白そうですね。

今回は、統計データ|一般社団法人投資信託協会で公開されているデータの一部を見ながら、インデックスファンド純資産総額の変化を確認します。

 

統計データの対象を確認

まずはじめに、投資信託協会による統計データの対象を確認します。

日本の法律に基づいて設定・運用される国内投資信託を対象に、当協会の会員である投資信託委託会社から基礎データを収集し、各種統計を作成しています。
なお、ドル建てMMF等、外国の法律に基づき海外で設定・運用される外国投信のデータは当協会の統計には含まれておりません。
(引用元:投資信託協会HPより一部抜粋)

日本の法律による投資信託は統計対象、外国の法律による投資信託は統計対象外となっています。
例えば、楽天投信投資顧問株式会社が運用会社である楽天VTは統計対象であり、米バンガード社が運用会社である米国ETFのVTは統計対象外になる、ということだと思います。

ちなみに投資信託協会の正会員(2018/5/17時点)は182社で、一覧表をざっと見る限りでは、主要運用会社の大多数は会員になっています。
国内投資信託業界の業界全体について反映しているデータと考えて、ほぼ間違いないでしょう。

 

インデックスファンドの占める割合は意外と大きい

さて、投資信託協会の統計データからインデックスファンド純資産総額を拾っていきます。

「数字で見る投資信託」資料を確認すると、2017年6月末のデータからインデックスファンド純資産総額が明記されていました。

数字で見る投資信託(2017年6月末)によると、インデックスファンド純資産総額は33兆004億円。
株式投信純資産総額は約88兆円で、うちインデックスファンドが占める比率は37.5%でした。

もっと少ないと思っていましたが、意外と多いというのが率直な感想です。

さて、インデックスファンド純資産総額は時間経過でどのように変化したのでしょうか。

 

インデックスファンドの資産別データは国内思考が根強い

続いて、直近の資料を確認します。

数字で見る投資信託(2018年4月末)によると、インデックスファンド純資産総額は42兆9,983億円。
株式投信純資産総額は約99兆円で、うちインデックスファンドが占める比率は43.3%でした。

10ヵ月前との差分を計算すると、インデックスファンド純資産総額は約10兆円のプラスです。
株式投信全体の純資産総額が約11兆円のプラスなので、大部分はインデックスファンドの貢献分です。

占有比率は5.8ポイント増となり、インデックスファンドの存在感が増していることが分かります。

さらに「契約型公募投資信託の資産増減状況(実額) 株式投信の商品分類内訳」資料を見てみます。

ここには、インデックスファンドにおける資産別の純資産総額内訳が記載されています。
資産は「日経225」「TOPIX」「その他」の3つに分類され、数字は下記のとおり。

日経225 約15.1兆円(構成比35.2%)
TOPIX 約17.4兆円(構成比40.4%)
その他   約10.5兆円(構成比24.3%)

インデックスファンドのうち、3/4以上が国内株式指数に連動したファンドというコトです。

資産別のデータは直近しか確認できないため変化は不明ですが、国内志向が根強いですね。
海外資産よりも自国資産の配分比率が常に上回るというホームアセットバイアスを感じます。

 

インデックスファンドの広まりを統計データで確認できるのは心強い

統計データを確認した範囲では、インデックスファンド純資産総額は増加傾向という結果でした。

ただし、つみたてNISAが始まった2018年1月以降から急増したというワケでも無さそうです。
他の要因があるのだと思いますが、今回は順調に伸びているという事実確認に留まりました。

とはいえ、インデックスファンドの広まりを統計データでも確認できると、インデックス投資家にとっては心強いですよね。

投資信託協会の統計データは他にも充実しているので、機会を見つけて順次確認していきたいと思います。

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投資信託であっても、日本人は国内株式への投資を好む傾向が強いのかもしれません。
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