世界分散投資のチカラを再確認!卵は複数のカゴに盛りましょう

投資方針

青井ノボルです。

投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という有名なことわざがあります。

卵をひとつのカゴに盛ると、落とした時に全ての卵が割れてしまうかもしれない。
複数のカゴに卵を分けて盛れば、そのうちの一つのカゴを落としてカゴの中の卵が全て割れたとしても、他のカゴに盛っている卵には影響がない。
というお話です。

投資の世界で言えば、1つの個別銘柄ではなく、複数の個別銘柄を持つということによってリスクが低減されるということですね。
もちろん銘柄だけの話ではなく、国(地域)といった切り口で考えても、リスクを抑えるには分散投資が有効と言われています。

感覚的には分かるような気もしますが、本当にそうなのかという疑問を持たれるかもしれません。

この記事では、投資のセオリーとも言われる分散投資について、改めて考えてみます。

個別銘柄リスクを分散

個別銘柄リスクを考える前に、インデックス投資について改めて考えてみます。

特定市場の動きを示す指数(S&P500やTOPIXなど)との連動を目指すのがインデックス投資です。

インデックスには複数の個別銘柄が組み込まれていて、例えばTOPIXなら東証一部上場企業が全て含まれています。
インデックスに連動したファンドに投資した時点で、もう複数銘柄への分散投資ができているというワケです。

個別銘柄に集中投資するリスクは、倒産リスクが代表的ですが、発生確率はさほど高くありません。
ただ倒産に至らなくても、不祥事等で経営危機に陥ることはありますし、上場廃止や廃業に追い込まれるケースは結構あります。

超有名な大企業であっても、いつの間にか経営危機に陥っているケースが後を絶たない時代でもあります。
個別銘柄をしっかりと選定できる眼を持っていれば別ですが、少なくともワタシには判別不能ですので、個別銘柄リスクを負うのは賢い選択とは言えないでしょう。

投資のプロではない、一般人が投資をするのであれば、個別銘柄リスクは避けたほうが良いと思います。

インデックス投資であれば、個別銘柄リスクを低コストで簡単に抑えることができます。
個人投資家がこれを活用しない手はないなと、改めて感じますね。

 

米国株式オンリーよりも地域分散

ここからが本題です。

インデックス型投資信託では、株式クラスだと主に3地域に分類されます。
それは、国内株式・先進国株式(除く日本)・新興国株式、の3地域です。

そのほか、米国株式だけを抜き出して考えるケースも結構あります。
2008年のリーマン・ショックがそうであったように、米国株式市場の動向が他国の株式市場に与える影響は非常に大きいです。
それはMSCIオールカントリー(先進国+新興国株式の指数)の国別構成比をみても明かで、米国株式が半分以上を占めています。

また直近数年間でみると、米国株式(S&P500など)が全世界株式のリターンを上回っているというデータもあり、米国株式オンリーで良いと考える方も多いです。

ただ、過去のリターンが将来も続くかどうかというのは、誰にも分かりません。
米国株式が好調をキープできるかどうか、少なくともワタシには判断できません。

どの地域の期待リターンが良いのか判断できないのであれば、広く地域分散して投資するのが無難でしょう。
また特定地域に集中投資するよりも、地域分散したほうがリスクが抑えられるのは間違いないです。

米国株式と先進国株式、あるいは新興国株式は、相互に連動して価格変動しやすいのは前述の通り。
ただ、全く同じ値動きをするワケではないのも事実です。

相関係数で言えば、その値が1(全く同じ値動きをする)でなければ、複数の地域に分散投資することでリスク低減効果が期待できます。

そのポイントは、期待リターンは加重平均されるものの、リスクは加重平均した値よりも低減されるという点にあります。

 

世界分散投資のチカラを再確認

世界分散投資の地域分散効果を視覚的に把握するのに、とても良い資料があります。
三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングで配布された、イボットソン・アソシエイツ・ジャパン作成の資料です。(ブログ掲載OKという寛大な対応に感謝!!)

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この図は、横軸が推計リスク(標準偏差)で、縦軸が期待リターンとなっています。
それぞれの期待リターンと推計リスクは、イボットソンで計算している推定値です。

ここで、〇印の国内株式・先進国株式(除く日本)・新興国株式、3地域に均等投資するケースを考えます。

期待リターンおよび推計リスクを加重平均(均等投資なので単純平均と同じ)すると、黄色の□印にプロットされます。
3地域の相関係数が1(3地域とも全く同じ値動きをする)なら、ここが3地域均等のリスク・リターンとなります。

ただ、イボットソンの推定値を当てはめると、3地域均等のリターン・リ
スクは青色の□印にプロットされるとのこと。
黄色の□印と比べると、期待リターンは変わらないものの、推計リスクが減少していることが分かります。
これが地域分散投資の効果というワケですね!

相関係数の細かい数値は当然ながら非公開でしたが、3地域とも一定割合で連動しているのは間違いないでしょう。
恐らくそれぞれの相関係数は0.7~0.8の間くらい、つまり、値動きはある程度連動するけど完全一致することはない、だと推測されます。

それでも相応のリスク低減効果が期待できるとは、地域分散効果は馬鹿にできないですね。

 

地域分散効果は地味にスゴい

ちなみに、さきほどの図表で国内株式先進国株式(除く日本)を見比べてみます。

国内株式のほうが、期待リターンが低いのに推計リスクが大きいことが分かります。
先進国株式(除く日本)と比べて、相対的にハイリスクローリターンということです。

リターンとリスクには正の相関がある、つまりハイリスクならハイリターンと考えるのが一般的なのに、おかしいですよね。

実は、ここにも地域分散効果が潜んでいます。

というのも、先進国株式(除く日本)はMSCIコクサイという指標のことなのですが、22ヵ国で構成されています。
つまり、国内株式と比較すると地域分散効果が効いている分だけ、リスクが抑えられているのです。

 

ワタシは複数のカゴに盛ります

銘柄分散はもちろん、地域を分散することでもリスク低減効果が得られることが分かりました。

相関係数が1ではないことを前提として、現代ポートフォリオ理論に基づくとこうなる、ということです。
いやしかし、相関係数が1に近い数値であっても、分散効果が得られるというのは面白いですよね。

さてさて、ワタシは30代の平凡なサラリーマン。投資は人生のオマケ的な位置付けです。

どの銘柄が、あるいはどの国が、今後リターンが大きくなるのか、残念ながら予測できません
頑張って勉強すれば予測できるのかもしれませんが、そこに多大な時間を割くこともできません。
投資素人の誤った判断や感情を排除して、市場平均リターンを求めるのが最善の選択肢だと考えています。

そんなワタシには、全世界株式に広く分散したインデックス投資がベターだなと、改めて感じました。
「卵は複数のカゴに盛る」ことに決めて、これからも長期投資を実践していきます。

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