eMAXIS Slim 先進国株式が7回目の信託報酬引き下げへ

投資信託・ETF

青井ノボルです。

eMAXIS Slim シリーズといえば、トップランナーであった先進国株式。
米国株式(S&P500)に主役を譲ったものの、まだまだ牽引役です。

ライバルのニッセイに対抗して、7回目となる信託報酬引き下げへ。
2020/3/17より、信託報酬率は年0.0930%(税抜)となります。

受益者還元型の信託報酬は更に薄くなってしまいましたが健在。
実質的に最低水準の運用コストであることには変わりないです。

ただ、信託報酬がしばらくゼロになるファンドも登場してきて。
インデックスファンドは別の次元の競争に突入したと言えます。

この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式が7回目の信託報酬引き下げを実施することについて書いていきます。

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ニッセイ外国株式に対抗

eMAXIS Slim シリーズが誕生し、本ファンドが設定された3年前。
先進国株式は象徴的な存在で、シリーズ全体を押し上げてきました。

信託報酬を引き下げる姿勢を鮮明にし、愚直に対抗引き下げを継続。
コンセプトを体現してきたことで、個人投資家の支持を集めました。

FOY2019の表彰式で、ニッセイ外国株式の信託報酬引き下げを発表。
それに対抗すべく、時間は掛かりましたが本ファンドも引き下げへ。

ニッセイは過去から信託報酬引き下げを実施している歴史があります。
eMAXIS Slimは歴史こそ浅いですが、もう7回目の信託報酬引き下げ。

ライバル同士が切磋琢磨することで、超低コスト化が進行しました。
パフォーマンスを確実に高めるコスト削減は、ありがたい限りです。

信託報酬引き下げの歴史を振り返る

eMAXIS Slim 先進国株式は過去7回、信託報酬の引き下げを実施。
信託報酬の変遷について、これまでの推移を振り返ってみましょう。

2017/02/27 新規設定(信託報酬0.200%)
2017/10/02 信託報酬引き下げ(0.200%→0.190%)
2017/11/10 信託報酬引き下げ(0.190%→0.189%)
2018/01/30 信託報酬引き下げ(0.189%→0.1095%)
2018/07/25 信託報酬引き下げ(0.1095%→0.1090%)
2019/06/25 信託報酬引き下げ(0.1090%→0.0999%)
2019/07/08 純資産総額500億円突破、受益者還元型の信託報酬率スタート
2019/12/27 信託報酬引き下げ(0.0999%→0.0965%)
2020/02/17 信託報酬引き下げ(0.0965%→0.0930%)

過去7回の信託報酬引き下げ、これはシリーズでも最多となります。
eMAXIS Slim シリーズのコンセプトにふさわしいファンドですね。

競争が激しい資産クラスであることは、言わずもがなというところ。
米国株式や全世界株式も勢いがありますが先進国株式は異次元です。

野村スリーゼロ先進国株式という、信託報酬ゼロのファンドも出てきました。
これは別記事で詳しく触れますが、先進国株式は当面激戦区となりそうです。

超低コスト化も新局面に突入

前述の通り、今回の引き下げはニッセイ外国株式が契機となりました。
ニッセイAMは定期的な信託報酬引き下げを行っていて、ファンも多め。

誰も取り残さない信託報酬引き下げは素晴らしいですが、頻度は低い。
eMAXIS Slimと良きライバル関係のファンドで、高い支持を集めます。

両者以外にも、雪だるま先進国株式も無視できない存在となっていて。
信託報酬引き下げに前向きなファンドという印象も強くなっています。

一方でETFを通じて投資をするファンドであり、コスト面では不利です。
少なくとも、過去の実績はベンチマークとの乖離が相対的に大きい模様。

こうしたファンドに加え、野村スリーゼロ先進国株式も参戦してきます。
どれも超低コストとなっている中、競争は激化していると言えそうです。

ところで、eMAXIS Slim 先進国株式信託報酬引き下げの中身を見ると。
そろそろ限界間近だと思わざるを得ないというのも、偽らざる事実です。

変更前 変更後
信託報酬 0.0965% 0.0930%
(内、委託会社) 0.03825% 0.03650%
(内、販売会社) 0.03825% 0.03650%
(内、受託会社) 0.020% 0.020%

信託報酬の内訳を見ると、委託会社と販売会社で痛み分け
ここは従来から変わらず、厚い信頼関係があるのでしょう。

ファンドの純資産総額に応じて 変更前 変更後
500億円未満の部分 0.0965% 0.0930%
500億円以上1,000億円未満の部分 0.09320% 0.09145%
1,000億円以上の部分 0.08990% 0.08990%

受益者還元型の信託報酬、つまり純資産総額が増えたときの信託報酬。
純資産総額が積み重なってくると、ディスカウントされる仕組みです。

こちらは従来と比較して、引き下げ幅が抑制的となっています。
1,000億円以上の部分は据え置きですし、そろそろ限界ですね。

野村スリーゼロ先進国株式がまさかの登場

eMAXIS Slim 先進国株式は、信託報酬の対抗引き下げを実施。
ニッセイAMがFOY2019で発表してから大分遅れての実施です。

そして皮肉なことに、信託報酬引き下げを発表した2020/2/25。
期間限定で信託報酬ゼロの野村スリーゼロ先進国株式の発表も。

ただ、野村證券のインターネット販売に限られるという情報です。
楽天証券での扱いが無いというだけでも、個人投資家には痛手に。

先進国株式へのインデックス投資をしている河童さんの記事です。
諸条件はありますが、楽天証券のハッピープログラムは凄すぎる。

年0.048%ポイント付与は理論値で、実際は約0.042%でしょうか。
ただ大きな後押しですし、信託報酬ゼロに対抗してしまうのです。

ワタシは、ネット証券の雄である楽天証券の方が良いと感じます。
出口戦略を考えてみても、楽天証券のほうが円滑にいきそうです。

何はともあれ、健全な競争は個人投資家にとっては喜ばしいこと。
世界分散投資の中で重要な先進国株式、更なる活性化に期待です。

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