青井ノボルです。
2018/3/19に設定されたeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が、SBI証券・楽天証券で買えるようになりました。
日本以外の先進国・新興国株式に広く分散投資できる投資信託であり、また人気のeMAXIS Slimシリーズからの新設定です。
楽天VTのような大人気ファンドになるのは難しいかもしれませんが、ある程度の人気にはなりそうな予感がします。
今回は、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の人気動向を予想しながら、設定直後の各種ランキングについて調べたことを書いていきます。
国内株式は要らない派に最適か
インデックス投資といっても、どの資産クラスを組み入れるかは人それぞれ。
株式に限定した場合でも、文字通りに全世界株式へ投資したいという人もいれば、そうではない人もいます。
ワタシはブログやtwitterでいろんな人の投資方針に触れる機会が多いのですが、国内株式は要らない派の方も一定数存在するのだと感じています。
その主張をみると、大体こんな感じ。
- 日本は長らくデフレ状態が続いていて経済成長しないから不要
- 少子高齢化のため人口ボーナスに期待できないから不要
- バブル時の日経平均株価まで戻るとは思えないから不要
- サラリーマン収入を円に依存しているから不要
どれも、言われてみれば確かにそうかもしれないと思わずにはいられない内容です。
そんな国内株式要らない派にとって、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)はこれ1本で済む可能性が高いでしょう。
管理の手間を考えると、これ1本だけに投資するというのも選択肢としてアリだと思います。
ただ、恐らくニッチな需要なので、これだけで大きく人気を集めるというのは難しいでしょう。
ライト層から流入期待
改めて考えたのは、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)というネーミングです。
カッコ書きがあるとはいえ全世界株式を謳っているので、投資にあまり興味のない層は楽天VTなどと同列で比較検討する可能性があると思います。
恐らくこうした層にとっては、日本を含むか含まないかは大きな問題にならないからです。
そう考えると、「投資信託を通じて全世界株式に投資したい」とふわっと考えている人達から、ある程度の流入が期待できるでしょう。
人気の底上げに繋がるひとつの要素にはなるかもしれません。
とはいえ、eMAXIS Slimシリーズの先進国株式と新興国株式で自作したほうが信託報酬が安い(年率0.120%)というのも事実。
「除く日本」というニッチな需要と全世界株式ライト層を取り込んでも、大きな人気を集めるのは難しいでしょう。
と、設定のニュースを聞いた時には考えていました。
ランキングを確認
さて、SBI証券と楽天証券で先週から買えるようになったeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)。
その人気は実際のところどうなっているのでしょうか。
まずSBI証券のページから確認します。
2018/3/20から取り扱い開始となっています。
2018/3/19-23の週間販売金額ランキングを確認すると、127位(全2,569本中)でした。
週間販売件数では230位、NISA週間販売金額では131位です。
ほどほどに人気ということで、まずまずのスタートではないでしょうか。
つぎに楽天証券のページも確認します。
こちらは2018/3/23からの取り扱いです。
買い付けランキングはまだ圏外ですが、積立設定件数の週間ランキングでは10位でした。
デイリーの積立設定件数では堂々の第1位です!
新たに積立設定された場合が対象のため、新ファンドに有利なランキングだと思います。
それでもこの順位は素晴らしいですね。初動としてはまずまずと言えそうです。
今後に注目
ほどほどに良い感じの初動でスタートしたeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)。
大きな人気は狙えそうも無いですが、まずまずの滑り出しだったのではないでしょうか。
今後、人気がどのように推移するのか、そして純資産額が積み上がるペースはどうなるか。
人気を集めるeMAXIS Slimシリーズのひとつとして、注目していきたいと思います。
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