eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)と自作版の信託報酬差シミュレーション

投資信託・ETF

青井ノボルです。

3月17日に新規設定されることが発表された、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
とても魅力的な投資信託ですが、eMAXIS Slim先進国株式新興国株式を組み合わせて全世界株式を自作した場合の信託報酬と比べると、わずかにコスト高であることが分かっています。
<参考記事:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に投資すべきか考える

この信託報酬の差が、実際に運用していくと結果にどう影響するのか、気になるところです。

今回は、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)全世界株式自作版の信託報酬差が積立投資でどう影響するのか、シミュレーションしてみます。

信託報酬を確認

まずはじめに、信託報酬の差を改めて確認します。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の信託報酬は、年率0.142%(税抜)です。

一方、eMAXIS Slim 先進国株式(年率0.1095%)と新興国株式(年率0.19%)を組み合わせた自作版全世界株式(除く日本)の運用を想定します。
それぞれの信託報酬を時価総額比で按分すると、年率0.120%(税抜)となります。

つまり、先進国株式と新興国株式を時価総額比で組み合わせた自作版全世界株式(除く日本)のほうが、0.022ポイントほど信託報酬が低いという計算になります。

 

シミュレーションの前提条件

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)自作版全世界株式(除く日本)の信託報酬差は0.022ポイントと計算されました。
ただ、0.022ポイントの差と言われても、なかなかピンとこないのが普通の感覚だと思います。

そこで、0.022ポイントの差で運用したケースをシミュレーションして比較してみます。

今回は、長期積立投資で複利運用した場合を想定して、カシオ計算機が運営しているkeisanサービスを利用して計算しました。
(参考:http://keisan.casio.jp/exec/system/1254841870

シミュレーションの前提条件は、下記のとおりです。

  • 年利4%および3.978%(0.022ポイントをマイナス)で運用
  • 積立年数は最長40年まで試算
  • 毎月月初に5万円を積み立てる
  • 運用益は非課税とする
  • 消費税は考慮しない

設定した年利は、GPIFなどの期待リターンよりも少し抑え目の年利4%を基本としています。
毎月の積立金額は、iDeCo(企業年金の無い会社員)とつみたてNISAの限度枠合計(約5.5万円)を参考にして設定。
またシミュレーションを単純化するため、税金は考慮しないこととしました。

 

0.022ポイント差のシミュレーション結果

先ほどの前提条件のもと、シミュレーションした結果はこうなりました。

10年目までの差額は1万円にも満たない少額、20年目でも5万円弱です。
30年目になると10万円を超え、40年目には30万円超まで差が広がりました。

時間経過とともに複利効果が存在感を増し、運用額が雪だるま式に膨れ上がります。
そのため、0.022ポイント差の影響が、月数を重ねるごとに大きくなるワケです。

0.022ポイントというわずかな差、ほぼ誤差のような違いですが、長期運用では無視できない差だと感じました。

 

数字感覚を養う

シミュレーションはあくまで試算なので、実際の運用でもこの通りになるとは限りません。

先進国株式と新興国株式の時価総額比率が変われば、信託報酬の差額も変わってきます。
今回は考慮していない、監査報酬などのコストを加えれば違う結果かもしれません。
SBI証券や楽天証券のポイントサービスの活用まで加味した場合、全然違う結果となるでしょう。

ただ、年率差が運用後の評価額にどの程度影響するのか、数字感覚を養っておく価値はあると思います。

 

コストへの意識

今回のシミュレーション結果をうけて、改めて考えたことがあります。
それは、投資にかかるコストにはシビアに考えたい、ということです。

ファンドの選択により、投資家が唯一コントロールできるコストとされる信託報酬および実質コスト。
いまのところ、eMAXIS Slimシリーズの「業界最低限の運用コストを将来にわたって目指し続ける」に乗るのが良い選択だと考えます。

ただ、三菱UFJ国際投信がこの方針を貫けるかを含めて、この先どうなるかは誰にもわかりません。

今後もインデックスファンドの動向をウォッチしていきたいと思います。

<参考記事:eMAXIS Slim 先進国株式 はコスト的に持続可能なのか

 

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