奨学金を繰上返済しない方が良い3つの理由

マネー雑記
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青井ノボルです。

奨学金を繰上返済した方が良いのかどうか、あるいは、奨学金の繰上返済と資産形成(貯蓄や投資)のバランスをどうするか、あるいはどちらを優先すべきか。
このような悩みを抱える若者は、意外と多いのではないでしょうか。

ワタシも大学時代に奨学金を借りて、もう10数年が経ちますが、未だに返済(返還)を続けています。
今まで遅れなく返済を続けていますが、今後も繰上げ返済する気は全くありません

このように考える理由を、30代サラリーマンの実体験を交えながら書いていきます。

 

奨学金は低金利

この記事では、日本学生支援機構(旧:日本育英会)の奨学金のうち、貸与型について考えます。

奨学金制度は、経済的理由により進学が難しい学生に対して、教育の機会均等・人材育成の観点から、経済的支援を行う国の教育政策です。

その歴史は古く、管轄省庁である文部科学省HPではこのように記載されています。

我が国の奨学金事業は、昭和18年に創設された財団法人大日本育英会の奨学金事業に端を発します。無利子の貸与型奨学金としてスタートし、学生数の増加や利用者数の増加に伴い規模を拡大してきました。昭和59年には、貸与希望者の増大に対応するため、財政投融資資金を活用した有利子奨学金が創設されました。現在は、無利子と有利子をあわせて、全学生の約4割が奨学金制度を利用しています。
(引用元:文部科学省HPより一部抜粋)

国としても、憲法で教育の機会均等を掲げている以上、重要な教育政策のひとつに位置付けているようです。

貸与型の奨学金には2種類あって、無利子の第一種と有利子の第二種、があります。

有利子といっても、その金利は不動産担保の取れる住宅ローン金利よりも低水準。
H29/3貸与終了であれば、固定で年0.33%、変動で年0.01%という驚異的な低金利です。

第一種であれば、無利子なので当然ながら金利負担なしの元本返済のみでOK。

借入金としての性格はありますが、とんでもなく恵まれた条件であると思います。

 

金利差の分だけトク

さて、ここからが本題です。

奨学金を繰上返済しない方が良い理由、ひとつ目は非常に低金利の借入金であることです。

さきほども触れたとおり、この金利は驚異的と言わざるを得ません。

国が100%出資している日本政策金融公庫にも教育ローン貸付がありますが、2018/3/6時点で金利は年1.76%(固定)となっています。
<参考:日本政策金融公庫HP 教育一般貸付 (国の教育ローン)

人的保証や機関保証は必要ですが、こんな好条件でお金を借りることは、奨学金以外では不可能です。

学校を卒業して社会人になってから、住宅ローンや自動車ローンを組むかもしれません。
これらの金利は、奨学金の金利よりもほぼ確実に高金利でしょう。
金融機関も営利企業なので仕方の無いことです。

将来的に住宅購入や自動車購入で借入れするのであれば、奨学金の通常返済を続けたまま手元資金を貯めておき、これらの借入れを少しでも減らしたほうが、金利差でお得なのは言うまでもありません。

また、奨学金の平均借入額は300万円前後とも言われています。
一方で、住宅ローンであれば数千万単位で組むことも少なくありません。

金利差はもちろんのこと、金利として支払う絶対額の差も大きいです。

もし、絶対に借金しないと決めている人であっても、人生どうなるかなんて分かりません。

ワタシも一生賃貸暮らしだと思っていたものの、結婚して子供が生まれるとなって。
住環境について夫婦で話し合った結果、住宅ローンを組むことになりました。
もちろん、奨学金を繰上返済せずに貯蓄したお金を頭金に充当しています。

借入リスクを考えると、奨学金の繰上返済よりも貯蓄の優先度が高いと考えます。

 

若者こそ投資すべき

理由のふたつ目は、若いうちこそ投資すべきと考えているからです。

株式や投資信託といった投資は、若いうちにこそ経験しておくべきです。
ワタシの場合は苦い失敗経験になりましたが、新社会人の投資経験が今に活きています。
<参考記事:リーマンショック前に一括投資して失敗した話(第1話/若さゆえの過ち)

若いうちから長期投資を継続していれば、平均への回帰により期待リターンを得られる可能性が高くなります。
繰上返済にまわすお金があるなら、その分を長期投資に充てるべきだと思います。

また、金銭的な意味の投資だけでなく、自分への投資にもお金を使ったほうが良いです。
若いうちでないと経験できないこと、吸収できないこと、世の中には沢山あります。

海外で異国文化に触れるのも良いですし、資格の勉強でスキルアップを目指すも良し。
自分の趣味にどっぷり浸かるのもアリですし、合コン三昧で人脈を広げるのもアリです。

ワタシは、残念ながら両手で数えられる程度しか合コンに行ったことがないですが・・・

20代の頃、中小企業診断士の勉強で資格学校に通った経験は、直接的なキャリ
アアップに繋がったのはもちろん、いまのサラリーマン生活にも活きています。
趣味である登山でコミュニティを広げたことで、家族ぐるみで付き合える一生の仲間もできました。

どちらともお金はかかりましたが、人生の貴重な財産になっていることは間違いありません。

奨学金の返済は継続しつつ、手元のお金は迷わず投資にまわして良いと考えます。
繰り返しますが、若いうちにしか経験できないことが世の中には沢山あるのです。

投資をしたあとに余ったお金は、借入リスクに備えて貯蓄しておきましょう。

 

インフレ対応

理由の三つ目は、インフレへの対応です。

日銀がインフレ率2%を目指して金融緩和を継続していますし、今後ゆるやかにインフレが進む可能性は否定できません。
もしインフレが進んでいくと、借入金負担は相対的に軽くなると言えます。

例えば、インフレ率100%で物価が2倍、そして給料も2倍になったとします。
手元のキャッシュインが2倍になっても、借入金の額は変わりませんので、相対的な借入金の価値は半減されます。

ただ、インフレが進むと金利が上がる、ということも容易に想像できます。

奨学金の場合、第二種の変動金利であっても3%を越えることはありません。
第一種、あるいは第二種の固定金利であれば、金利上昇リスクは無しです。
これは安心ですよね。

また、株式クラスなどへの投資は、インフレ対策として有効であると言われています。

奨学金を繰上返済しないで、上手く投資していれば、インフレに対応できる可能性は高いでしょう。

 

奨学金と上手く付き合うということ

奨学金を繰上返済するよりも貯蓄や投資を優先すべき理由を書いてきましたが、繰上返済にメリットが無いわけではありません。

第二種であれば、低金利とはいえ金利負担の確実な圧縮になります。
奨学金の借入残高が無くなることで、心理的な負担が軽減されることもあるでしょう。

ただ、これらのメリットよりも「繰上返済しない」という選択肢のメリットが勝ると考えます。

奨学金と上手く付き合っていくことを前提として、繰上返済しないで投資を優先すべきです。

上手く付き合うというのは、とても単純なことで、遅れなく返済を続けていくということ。

返済が滞れば、個人信用情報機関への登録や裁判所への支払督促申立をおこされる可能性もあります。
奨学金も借入金のひとつであることを自覚して、きちんと期日に返済し続けることが必要です。

そのためには、給与入金口座から返済口座(リレー口座)に定期自動送金するなど、うっかりミスを防ぐ工夫は必須です。
もしリストラなどで返済が困難になった場合は、返済の減額や期限猶予を申し出ることもできます。
国の制度ということもあり、きちんと手続きを踏めば人道的な対応をしてくれるので、安心しましょう。

借入金であることを自覚して、遅れなく返済を続ける。これだけは押さえておきたいポイントです。

ワタシは奨学金で大学に通わせてもらって、貴重な経験をすることができましたし、奨学金制度には感謝しています。
幸運なことに第一種で借りさせてもらっていて、あと数年の返済が残っていますが、繰上返済はしないつもりです。

これからはインデックス投資を実践することで、人生のまだ見ぬ頂を目指していきます。

<参考記事:30代サラリーマンがインデックス投資に決めた理由

 

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