eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に投資すべきか考える

投資信託・ETF

青井ノボルです。

本日の10時頃、三菱UFJ国際投信よりeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の新規設定が公表されました。

インデックスファンドを通じて全世界株式に投資したいと考えているワタシにとって、
この投資信託は投資対象になり得るのかどうか、考えてみます。

 

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日本以外の全世界株式に投資できる

2018年3月19日に設定となるeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の概要を確認します。

当ファンドは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)をベンチマークとするインデックス型の投資信託です。
中身としては、日本を除く先進国株式、および新興国株式で構成されています。
つまり、これ一本で日本以外の全世界株式に分散投資できるというワケです。

為替ヘッジは無し。 ファミリーファンド形式です。
注目の信託報酬は、年0.142%(税抜)となっています。

他のファンドとコスト比較

日本以外の先進国株式と新興国株式を対象としたインデックス型投資信託ですが、すでに幾つか存在しています。
主なものを挙げてみます。

EXE-i つみたて グローバル(中小型含む)株式ファンドだけは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとしている点が異なります。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の信託報酬は、おそらくEXE-i つみたて グローバル(中小型含む)株式ファンドの信託報酬を意識して設定したのでしょう。
たとえベンチマークが違うとしても、同じ資産クラスのなかで最低コストを狙ってくるあたりは流石ですね。
Slimシリーズの謳い文句である「業界最低限の運用コストを将来にわたって目指し続ける」をしっかり体現しています。

実質コストやベンチマークとの連動性など、まだ不確定要素が多いとはいえ、ライバルファンドと比べてもコスト面では優位と言えるでしょう。

eMAXIS Slimシリーズの組み合わせとコスト比較

ところで、eMAXIS Slimシリーズには、すでに先進国株式と新興国株式の各ファンドがあります。
<参考記事:eMAXIS Slim 先進国株式 はコスト的に持続可能なのか

マザーファンドは共通しているので、これらの組み合わせと全世界株式(除く日本)のコストを比較してみましょう。
実質コストは不明なので、単純に信託報酬のみで計算します。

参考までに、同じマザーファンドで運用しているeMAXIS 全世界株式インデックスの最新月報をみると、日本以外の先進国株式:新興国株式の比率は、だいたい87:13です。

この比率で、eMAXIS Slim先進国&新興国の信託報酬を按分します。

(eMAXIS Slim 先進国 の信託報酬)0.1095%×87/100=0.095265%
(eMAXIS Slim 新興国 の信託報酬)    0.19%×13/100=0.0247%

0.095265%と0.0247%を足し合わせると、約0.120%。

よって、eMAXIS Slimシリーズの先進国株式と新興国株式を組み合わせて全世界株式を自作した場合、
実質的な信託報酬負担は年約0.120%(税抜)となります。

全世界株式(除く日本)の信託報酬は年0.142%(税抜)ですので、コスト的には先進国株式&新興国株式の組み合わせに軍配が上がります。

手間が省けるメリットも

コスト面では厳しい計算結果となった全世界株式(除く日本)ですが、メリットもあります。

それは、全世界株式に投資したい場合に管理の手間が少なくなる点です。

日本以外の全世界株式インデックスに投資したければ、これ一本でOKです。
日本も含めた全世界株式としても、国内株式を組み合わせるだけでカバーできます。

これから先、先進国株式と新興国株式の時価総額比率が変化した場合に、勝手にリバランスしてくれるのも有難いところです。
ただし、日本株式も組み込みたい場合はリバランスが必要となります。

ワタシは投資すべきか

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)について書いてきましたが、ワタシはこのファンドに投資すべきなのでしょうか。

ワタシは、日本を含む全世界株式のインデックス投資を実践していくつもりです。

そのため、もし当ファンドに投資しても、これとは別に、国内株式のインデックスファンドにも投資する必要があります。

また、信託報酬の差も少し気になります。その差は年率0.022%
わずかとはいえコスト差があるのは事実、できるだけコストは抑えたいところです。
リバランスもさほど手間ではないと考えています。

以上のことから、ワタシの場合はeMAXIS Slimシリーズの3本を組み合わせて投資するのがベターと判断します。

とはいえ、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)も魅力的な投資信託のひとつだと思います。
投資家の選択肢が増えるのは良いことですしね。

eMAXIS Slimシリーズの快進撃はこれからも続くのか、今後も目が離せません!

<追記>
本ファンドは、設定から1年半後に純資産総額100億円を突破しました。
いまでも資金流入が続いていて、一定の需要があることが分かります。

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