青井ノボルです。
世の中には、「投資はギャンブルのようなものだ」と考える方も多いと思います。
ワタシのような普通のサラリーマンにとって、投資は本当にギャンブルなのでしょうか。
今回は、投資とギャンブルの違いについて考えてみます。
期待リターンに大きな差
投資とギャンブル、どちらもお金が増えたり減ったりするのは一緒です。
ただ、平均的に得られるリターンには大きな差があります。
まず投資ですが、プラスサムゲームと言われていて、期待リターンはプラスです。
もちろん、リスクがあるので絶対にプラスというワケではありませんが、
長期的に見れば平均への回帰によりプラスとなる可能性が高いと言えます。
次にギャンブルです。
日本国内では、競馬やオートレース、宝くじなどがあります。
少し古いデータですが、期待リターンは下図の通りです。
(引用元:総務省HP 平成22年宝くじ問題検討会(第4回)の資料3より一部抜粋)
この表の一番上に記載のある「当せん金率」、これが期待リターンです。
いずれも100%を下回っているので、期待リターンはマイナスとなります。
想像よりも低いと感じる方も多いのではないでしょうか。
公営ギャンブルと法律
公営ギャンブルと言われている宝くじや競馬ですが、なぜ期待リターンが低いのでしょうか。
それは、法律の縛りがあるからに他なりません。
宝くじや競馬などは、それぞれに根拠法があり、法律の中に払戻金(当せん金)の規定があります。
例えば、宝くじは当せん金付証票法という法律で「払戻金は販売総額の5割以内」(第五条)と定められているワケです。
もし、宝くじで運よく3億円が当選すれば驚異的なリターン(収益率)になりますが、
発生確率は極めて低く、平均的な人が獲得できる期待リターンは5割未満というのが実態です。
ちなみに、宝くじの当選確率を実験できるweb宝くじシミュレーターというHPがあります。
期待リターンが想像以上に低いことを体感できますので、試してみると面白いと思います。
マイナスサムゲーム
仮に公営ギャンブルに法律の縛りがなくても、期待リターンはマイナスとなるでしょう。
それは、主催者である胴元が存在するからに他なりません。
例えば、競馬場を運営するためには、人件費や施設管理費などのコストがかかります。
胴元もボランティアではないので、必ず胴元が儲かる仕組みにならざるを得ません。
つまり、胴元の取り分を差し引いた残金を、参加者同士で取り合う勝負なのです。
一般的にギャンブルと呼ばれるモノは、参加者全体でみると絶対に損をするマイナスサムゲームと言えます。
ギャンブルのリスク
投資とギャンブルでは期待リターンが違うということが分かりました。
投資であれば、期待リターンがプラスなので、長期的には収益がプラスになる可能性が高いです。
また、値動きの違う投資商品を組み合わせることで、価格変動のリスクをコントロールしながら、プラスのリターンを求めるということも可能です。
一方でギャンブルは、期待リターンがマイナスなので、長期的には収益がマイナスになる可能性が高いでしょう。
また、ギャンブルにおいてはリスクを低減するという選択肢が魅力的に映らず、リスクを取る方向に偏りがちです。
投資とギャンブルのリスクには、大きな違いがあると言えそうです。
ちなみに、投資の期待リターンが何故プラスになるのかは、こちらの記事で書いています。
<参考記事:投資と投機の違いを考える>
ワタシはギャンブルしません
さて、ワタシは4人家族のサラリーマンです。
家族と過ごす穏やかな日常を守り抜くことが一番大事なのです。
やはり、大きなリスクを取るという選択はできません。
さきほど、投資ではリスクをコントロールすることができると言いました。
その一つの手段が、低コスト長期分散投資のインデックス投資だと思っています。
ワタシはギャンブルではなく、インデックス投資で資産形成していきます。
<参考記事:30代サラリーマンがインデックス投資に決めた理由>
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