「マネーと常識 投資信託で勝ち残る道」(ジョン・C・ボーグル著)

書籍

青井ノボルです。

先日、「マネーと常識 投資信託で勝ち残る道」を読み終わりました。
著者は、バンガード社の創業者でありインデックス業界の超有名人であるジョン・C・ボーグルです。

2007年に発刊された本書は、すでに絶版のため新品を買うことができず。図書館で借りて読みました。

ざっくり言うと、インデックスファンドの優位性を様々な角度から数字で示し続ける内容です。
「簡単な数学の冷徹なルール」に基づき、主にアクティブファンドをバシバシ斬っていきます。

そんなわけで、今回は本書の感想を書いていきます。

読みやすい中級者本

数字を使ってインデックスファンドとそれ以外を比較する内容が多い本書ですが、
複雑な数式が出てくることもなく、ボリュームも少なめで読みやすかったです。

ただ、インデックス投資の基礎知識がないとちょっと難しい内容かもしれません。
基本的な知識さえあれば、インデックスファンドへの理解が深まりますし、インデックス投資を続けていくモチベーションになり得る言葉が多いので励みにもなるでしょう。

初心者向けとは言い難いですが、中級者向けの良書だと思います。

 

投資リターンと投機リターン

ワタシが一番印象に残ったのは、株式市場のリターンを投資リターンと投機リターンに分けるという考え方です。

投資リターンは、株式の当初配当利回りとその後の利益成長。これが本質的価値。
投機リターンは、PER変動が株価に与える影響。投資家の感情にあたる部分。

投資リターンは安定してプラス圏内で推移しているのに対して、投機リターンはプラスマイナスでブレブレ。
ただ、投機リターンは平均への回帰でゼロに近づく。よって、市場リターンは長期的には投資リターンに近づくというワケです。

投資家の感情の揺らぎを正確に予測することはできない。しかし、投資の経済学に基づいた長期的な予測は、非常に高い確率で成功をもたらす。
(本書P37より引用)

なるほどなと思いました。

 

感情に左右されるということ

もうひとつは、投資信託の運用成績を示すリターン(1口あたりの資産価値の変化)が、平均的な投資家が獲得するリターンがずっと低いということ。

つまり投資家は感情に左右されやすく、強気相場のピーク付近で株式ファンドに資金を注ぎ、弱気相場になると資金を引き揚げてしまう。
投資タイミングを見誤るケースが多いため、平均的な投資家は運用成績通りのリターンを獲得できないということです。

この点についても、本書では過去のデータに基づいて数字で示されています。

ヒントーーファンドの運用成績がよいとファンドには多くの資金が流入する。そして、ファンドの運用成績が悪いと資金は流出する。
(本書P71より引用)

インデックス投資はバイアンドホールドなので、感情が入り込む余地がない。
感覚的には理解していたことですが、その理解がより深まった気がします。

 

最後に

面白いなと思ったのが、各章末に書かれた「私の言葉を鵜呑みにするな」コーナー。

著名な学者や投資家によるインデックスファンドを礼賛する言葉が並んでいます。
インデックス投資は世界的にはスタンダードな投資方法なのだと再確認させられました。

一方で、インデックスファンドへの否定的な意見も取り上げていれば面白かったのにな、とも思ってみたり。

いずれにしても、インデックス投資を続けていくうえで非常に勉強になる本でした。

 

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