サラリーマンには長期投資と短期投資のどちらが有利か

投資準備

青井ノボルです。

サラリーマンが投資を行う場合には、デイトレードといった短期投資ではなく、
長期投資をして時間を味方につけましょう、と言われることが多いです。

ワタシも投資経験の浅い30代サラリーマン、長期投資を実践していくつもりです。
けれども、それは本当にベターな選択なのでしょうか。

今回は、長期投資がサラリーマンにとって最良な選択肢なのか、考察してみます。

サラリーマンの宿命

長期投資がサラリーマンにオススメされる理由として、生活スタイルを崩すことなく継続できるという点があります。

もちろん、長期投資でなくても、短期投資で稼いでいる人は沢山いますし、億り人になったという話もよく聞きます。
ただ、サラリーマンが仕事をしながら、日中に株価をウォッチして何度も売買することは、現実的に不可能です。

原則として日中は給与収入を得るために労働に時間を費やす、これがサラリーマンの宿命ですよね。

短期投資と長期投資のどちらが有利なのかという議論をする以前に、サラリーマンには長期投資しか選択の余地がない、というわけです。
サラリーマンの生活スタイルに合っているのは、長期投資と言い切って良いでしょう。

コストで比較

長期投資と短期投資、コスト面で比較するとどうでしょうか。

デイトレードなどの短期投資の場合、売買を頻繁に繰り返すことになります。
長期投資の場合は、買ったら持ち続けるバイアンドホールドが基本戦略です。

売買に係る手数料を考えると、売買の回数が少ない長期投資が有利です。

運用中のコストを考えるとどうでしょう。

長期投資では、投資信託やETFを対象とするケースが相対的に多く、信託報酬が発生します。
一方短期投資は、個別株式に投資するケースを想定すれば、運用コストは発生しません。

運用コストでは、短期投資のほうが有利なことが多そうです。

また、課税の問題もあります。

短期投資の場合、売買を頻繁に繰り返し、その都度利益から税金が引かれます。
売却して利益を確定した後は、税金分引かれた金額を再投資することとなります。
一方、長期投資は含み益に課税されないため、複利効果を最大限に発揮できます。

そのため、税金面では長期投資のほうが有利と考えられます。

最後に、トータルコストで比べた場合、どっちが有利なのでしょうか。
どちらかと言えば、やや長期投資のほうが有利な気がします。

リスクで比較

リスクを比較するとどうでしょうか。

長期投資は時間分散されるのでリスクが低い、なんて言われていると思います。

ドルコスト平均法であれば、相場が上下変動することを前提として、平均購入単価が下がる効果はあります。高値掴みをするリスクは下がるかもしれません。
ただ、相場環境によってはドルコスト平均法が不利な場合もあり、ドルコスト平均法は決して万能ではない、というのがワタシの考えです。

ドルコスト平均法は本当に有利な投資方法なのか
一般人が投資する場合にオススメの方法と言われているドルコスト平均法。 投資初心者向けの説明では必ずと言っていいほど登場するこの概念。 本当に有利な投資方法なのか、ちょっと考えてみました。

短期投資でも同額投資を徹底できるとすれば、相場が上下変動することを前提として、高値掴みのリスクは下がると思われます。

ちょっと話が戻りますが、そもそもリスクとは何でしょうか。
ワタシは、期待収益率のバラツキ・不確実性を指す言葉、と解釈しています。

期待収益率を考えたとき、長期投資であれば平均への回帰により、その不確実性は低減され、一定のレンジに収まる可能性が高いと言われています。
一方で短期投資の場合、期待収益率の不確実性は、長期投資と比べて大きいというのが一般論です。
期待収益率という観点でいえば、長期投資のほうがリスクが少ないと言えると思います。

ただ、短期投資も回数を重ねていけば、平均への回帰により、不確実性は低減されるのではないでしょうか。

数学的に正しいかは分かりませんが、感覚的には短期投資・長期投資ともに、長く継続できればリスクは同程度になると思います。

定性面で比較

長期投資と短期投資、定性面で比較するとどうでしょうか。

短期投資は、頻繁に売買したり、利益が抜ける個別株を探したり、相場と向き合いながらやるべきことが多いというイメージがあります。
長期投資は、最初にアセットアロケーションを考えて投資商品を決めれば、その後の相場環境をウォッチする必要は無く、定期的なリバランスをする程度です。

長期投資の方が、投資に対する手間はかからないと思います。
面倒くさがりな人、投資に割ける時間が限られてる人にとっては有利です。

株式相場の研究が好きで、投資に割ける時間もある人には、長期投資は退屈と感じるはずです。
短期投資であれば、ボラティリティの高い相場を読み続けることができれば、資金効率が高いため、一気に資産を増やすことも可能です。
もちろん、相場を見誤れば退場を余儀なくされる可能性もあるわけですが。刺激的な世界です。

その人の環境や投資スタイルによって、好みの方を選んだほうが幸せでしょうね。

投資を継続することは難しい

ワタシなりに長期投資と短期投資を比較してみましたが、長期間継続することを前提とすると、
コストは長期投資がやや有利、リスクは同程度、あとは好みの問題というのが結論です。

長期間継続して、平均への回帰により期待収益率が一定のレンジに収まることが前提です。
ただ、この前提条件を満たすということ、実は難易度の高いコトなのです。

投資家のバイブルとして有名な「敗者のゲーム」の著者であるチャールズ・エリス氏は、インタビューでこのように語っています。

人間は短期的な視点で物事を考え、感情的になる傾向がある。自分自身が最大の敵であることを覚えておく必要がある。長期的な視点を見失ってはいけない。例えば、株式相場がどんどん悪くなり、人々は焦って相場の底で売り、短期的な損失を長期的な損失にしてしまう。逆に投資家は相場がどんどん上がっているときに買いたくなり、一番株価が高いときに買う場合が多いが、これもまた長期的な問題を抱える結果となる。自分の性格を理解し、行動や心理をコントロールすることが求められる。
(引用元:モーニングスター チャールズ・エリス氏インタビュー記事

つまり、自分の心理状態をうまくコントロールすることが求められるわけです。

長期投資と短期投資、どちらを選択するとしても、短期的な視点ではなく長期的な視点で考えることが重要ということです。
長期的な視点を得やすいという意味では、長期投資の方がやや有利かもしれません。

自分の心理状態を完璧にコントロールできる人は例外として、普通のサラリーマンであれば、長期投資を選択したほうが総合的に有利であると、ワタシは考えます。

そして個人的にも、インデックス型投資信託の長期投資を継続できるように、頑張りたいと思います。

 

青井ノボル
青井ノボル

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