eMAXIS Slim 先進国株式が純資産総額700億円を突破

投資信託・ETF

青井ノボルです。

eMAXIS Slim シリーズの筆頭、シンボル的な存在であるファンド。
先進国株式という激戦区を戦っている、eMAXIS Slim 先進国株式。

たわら先進国株式やニッセイ外国株式など、強力なライバルがいて。
競争が激しい資産クラスのなかで、頭一つ飛び抜けた存在でもある。

残高600億円を突破してから約2ヵ月、あっという間に700億円突破。
相場環境が良かったこともありますが、物凄い勢いの資金流入です。

季節変動はあるものの、安定した資金流入が継続している点が強み。
eMAXIS Slim 先進国株式、FOY2018で第1位に輝いただけあります。

この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式が純資産総額700億円を突破したことについて書いていきます。

スポンサーリンク

過去6回も信託報酬引き下げを断行

日本のインデックスファンドは、従来より3つの資産クラスが中心です。
国内株式・先進国株式・新興国株式の3つであり、基本となっています。

最近は米国株式や全世界株式もありますが、従来は3種類が主流でした。
このうち、先進国株式は強力なライバルが多い激戦区と言われています。

たわら先進国やニッセイ外国株式、雪だるま先進国株式も目立ちます。
eMAXIS Slim 先進国株式は、こうしたライバルに対抗してきました。

直近では、雪だるま先進国株式への信託報酬対抗引き下げを発表して。
これまでに合わせて6回も、対抗引き下げを続けてきた歴史があります。

業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける当ファンド。
魅力は他にもありますが、資金流入増に寄与しているコンセプトです。

歴史が物語るeMAXIS Slim 先進国株式の強さ

ライバルの多い先進国株式クラスで、最も勢いのあるファンド。
実質的に、eMAXIS Slim 先進国株式は現時点でNo.1でしょう。

歴史を振り返ってみても、進化を続けているのが分かります。

2017/02/27 新規設定(信託報酬0.200%)
2017/10/02 信託報酬引き下げ(0.200%→0.190%)
2017/11/10 信託報酬引き下げ(0.190%→0.189%)
2017/12/29 純資産総額30億円突破、信託報酬の大幅引き下げを発表
2018/01/30 信託報酬引き下げ(0.189%→0.1095%)
2018/04/25 純資産総額100億円突破
2018/07/25 信託報酬引き下げ(0.1095%→0.1090%)
2018/08/28 純資産総額200億円突破
2019/01/18 純資産総額300億円突破
2019/03/04 eMAXIS 先進国株式の純資産総額超えを達成
2019/04/03 純資産総額400億円突破
2019/06/25 信託報酬引き下げ(0.1090%→0.0999%)
2019/07/08 純資産総額500億円突破、受益者還元型の信託報酬率スタート
2019/10/15 純資産総額600億円突破
2019/12/12 純資産総額700億円突破
2019/12/27 信託報酬引き下げ(0.0999%→0.0965%)※予定

100億円刻みで推移を見ると、資金流入は確実に加速しています。

300→400億円 約3ヵ月半
400→500億円 約3ヵ月
500→600億円 約3ヵ月
600→700億円 約2ヵ月

基準価額の推移が上昇傾向にあるのも事実ですが、凄い勢いです。
受益者還元型の信託報酬が充実する1,000億円も見えてきました。

FOY2018で第1位に輝いたこと、そして受益者還元型が開始した。
理由は様々だと思いますが、積立投資で利用されている証左です。

一人勝ちはいつまで続くか

正直なところ、eMAXIS Slim 先進国株式は飛び抜けた存在です。
資金流入ではニッセイ外国株式も根強いですが、勢いが違います。

この辺りのデータは改めて整理しますが、雰囲気は一人勝ち状態。
まだ競争が激しいとはいえ、そろそろ落ち着くのかもしれません。

信託報酬も下がるところまで下がった気がして、今後は不鮮明に。
パフォーマンスを比較する、新たな時代になるのかもしれません。

FOY2019の結果がどうなるか分かりませんが、上位にはなりそう。
ライバルファンドの順位を含めて、今後を占う試金石となります。

一人勝ちが続くのか、それとも状況が変わることがあり得るのか。
これからどうなるかは、神のみぞ知るといったところでしょうか。

実質的な信託報酬の開示を要望します

ところで、受益者還元型の信託報酬が採用されるようになって。
いま時点の実質的な信託報酬は細かく計算しないと算出不可能。

700億円を突破するとどうなるのか、また引き下げ後はどうか。
信託報酬の数字がパッと分からない点は、モヤモヤが残ります。

これがすぐに分かると、いつ時点で信託報酬は幾つと言えます。
自動的に計算してくれるツールや、HPへの情報掲載を望みます。

実質的な信託報酬が開示されることで、ストレスフリーに近づく。
細かい要求内容ではありますが、分かりにくさがあると思います。

きめ細やかな対応が本ファンドの強みなので、期待しています。

関連記事紹介

信託報酬引き下げにより数字は変わりますが、超低コストです。
実質コストがこれだけ低ければ、高パフォーマンスも頷けます。

eMAXIS Slim 先進国株式の実質コストは超低コストである
eMAXIS Slim 先進国株式は、FOY2018で第1位を獲得した人気の高いファンドです。先日、第2期の運用報告書が公開され、最新の実質コストが判明しました。この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式における現時点の実質コストを改めて考察します。

運用会社の三菱UFJ国際投信は、ブロガーミーティングの開催を重ねて。
個人投資家と意見交換しながら、情報開示に努めている点が素晴らしい。

S&P500引き下げ直後のブロガーミーティングに参加
対抗引き下げに時間が掛かって、それでも引き下げを断行。その直後である2019/10/18に開催、三菱UFJ国際投信主催のブロガーミーティングに参加しました。この記事では、三菱UFJ国際投信ブロガーミーティングの参加レポートを約1万字でお届けします。

 

青井ノボル
青井ノボル

もし良い記事だと感じたらポチっとお願いします

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ

●twitterもやってます●

コメント

タイトルとURLをコピーしました