青井ノボルです。
三菱UFJ国際投信が運用する、インデックスファンドのeMAXISシリーズ。
主にeMAXIS・eMAXIS Slim・eMAXIS Neoの3シリーズを展開しています。
そのeMAXISシリーズが、2019/12/23に純資産総額合計5,000億円を突破です。
4,000億円突破からわずか半年で、なんと1,000億円を積み上げたというのです。
eMAXISシリーズが2009/10/28に設定され、10年かけて到達した境地。
コツコツと積立投資を続ける個人投資家とともに歩んできた10年間です。
ここに至るまでの道のりは、山あり谷ありだったと想像します。
節目を迎えたeMAXISシリーズ、素直に凄いなと感じています。
この記事では、eMAXISシリーズの5,000億円突破について書いていきます。
10年前に誕生したeMAXIS
eMAXISは、三菱UFJ国際投信が設定した低コストファンドシリーズ。
10年前に設定され、国内のインデックスファンドでは目立つ存在に。
当時からインターネットを強く意識してなのか、eから始まる名前。
リアル店舗で販売している印象も強いですが、ネット経由も多い。
インデックスファンドの黎明期を支えたファンドの一つでしょう。
いまはネット専用のeMAXIS Slim シリーズへの世代交代の途中。
環境変化にうまく対応した一方で、思い切った切替でもあった。
ただ勇気ある決断があったからこそ、今があるのだと思います。
eMAXISシリーズ純資産総額合計の歴史
eMAXISシリーズの純資産総額合計は、長い歴史の中で紆余曲折があって。
その歴史を時系列でみると、苦労の末に5,000億円まで到達したようです。
(引用元:eMAXISシリーズ純資産合計の推移|三菱UFJ国際投信より一部抜粋)
この図だけでは、純資産総額合計の細かい推移は分かりません。
過去の節目については、他所を含めて各記事をご参照ください。


eMAXISシリーズにけるこれまでの歴史を、ざっと振り返ります。
2009/10/28 eMAXISシリーズを設定
2014/08/11 純資産総額合計1,000億円突破
2015/06/18 eMAXISプラスシリーズを設定
2015/08/28 純資産総額合計2,000億円突破
2017/02/17 eMAXIS Slimシリーズを設定
2018/08/06 eMAXIS Neoシリーズを設定
2018/08/28 純資産総額合計3,000億円突破
2019/06/19 純資産総額合計4,000億円突破
2019/12/23 純資産総額合計5,000億円突破
純資産総額の推移をみると、2014年~2015年あたりで一気に資金流入。
そのあとは暫く落ち着いていましたが、2018年から再度スパートです。
eMAXISプラス、Slim、Neoなど、派生シリーズが増えていって。
残念なことに、資金流入が多いのはSlimシリーズくらいですね。
eMAXISプラスシリーズには、コモディティが設定されています。
印象が薄いためか、ファンドの種類が拡大する予兆は皆無です。
eMAXIS Neoシリーズは、いつの間にか9ファンドで展開していて。
純資産総額としては小粒なままであり、今後の行方が気になります。
Slimシリーズが牽引する構図は変わらず
eMAXISシリーズが歩んできた10年間のなかで、いまは変化が激しいです。
つみたてNISAが始まった2018年からの2年間は、激動と言えるでしょう。
信託報酬の引き下げ競争が激化し、最近は0.1%近辺の攻防にまで発展。
先進国株式はもちろんのこと、米国株式や全世界株式もこの水準です。
安心してほったらかし投資ができるファンドが増えている気がします。
金融庁がつみたてNISAを創設したことで、大きな流れが出来たのです。
各資産クラスにおいて、eMAXIS Slim シリーズはトップランナーに。
対抗引き下げで超低コストを維持しながら、個人投資家と向き合って。
信頼を獲得してきたことが、純資産総額を大きく伸ばした要因でしょう。
果敢に攻めながらシェアを獲得していく、チャレンジした結果なのです。
三菱UFJ国際投信は運用業界の最大手ではないですが、TOP5の企業です。
奇しくも最大手では無かったことが、この戦略を実現したのかもしれない。
ワタシは中の人ではないので、運用会社の内部事情はよくわかりません。
ただ個人投資家の目線では、情報開示に積極的な運用会社だと感じます。
フィデューシャリー・デューティー、これからは大切なキーワードです。
目指すはシリーズ合計1兆円
ノーロード型インデックスファンドシリーズでは最大手であるeMAXISシリーズ。
ネット専用のeMAXIS Slim シリーズを中心として、業界のトップを独走できるか。
肌感覚に過ぎませんが、シリーズとしては楽天・たわら・ニッセイが2番手集団。
雪だるまやSBIバンガードなど注目されるシリーズも、まだまだという印象です。
超低コストの追求と、個人投資家視点の細やかな改善を愚直に継続すること。
これをしっかりできるシリーズが少ないが故に、eMAXIS Slimが目立ちます。
細かい改善を積み重ねて、もちろん業界最低水準の運用コスト維持に努める。
個人投資家に寄り添った対応こそ、eMAXIS Slimの大きな特長だと思います。
運用会社と個人投資家の間で信頼関係を構築しながら、頑張って欲しい。
運用業界の純資産総額は100兆円超で、そのうちの1%だと約1兆円です。
eMAXIS シリーズであれば、現実的に実現できそうな数字だと思います。
1兆円を目指し、これからもブレずに突き進んでいって欲しいものです。
関連記事紹介
米国株式の信託報酬引き下げ発表後に開催されたブロガーミーティング。
ここで舞台裏の話を聞くことができ、より信頼感が増したと思います。

eMAXIS Slim シリーズの資金流入は好調なようで、なかなかの勢い。
この流れを継続していけば、純資産総額の大きな勢力になりそうです。

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