20年間の長期積立分散投資の過去実績と将来予想推移

マネー雑記

青井ノボルです。

長期投資に正確な定義はありませんが、バイ&ホールドを数十年続けていく。
ただひたすらに長期分散積立投資を継続し続けた場合、どうなるのでしょう。

将来は誰にも予測することができないし、どうなるかは不透明です。
長期投資を継続したからといって、確実に儲かるとは言えません。

それでも、過去実績や一定条件の下で将来予想推移を推測してみる。
数字でイメージを持っておくことは、有効な手段だと考えています。

三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングで配布されたイボットソンの資料。
長期積立分散投資の重要性を解説する資料のなかに、そのヒントがありました。

この記事では、イボットソンの資料をベースに20年間の長期積立分散投資の過去実績と将来予想推移について書いていきます。

Sponsored Link

20年間投資を続けるということ

長期投資に決まった年数はありませんが、「20年間」はひとつの考え方。
つみたてNISAでは、原則として20年間の非課税期間を設けてあります。


(引用元:つみたてNISAの概要|金融庁)

1年は12ヵ月ですから、20年間240ヵ月というのはなかなかの期間です。
インデックス投資を20年間継続している個人投資家は、たぶん居ません。

元祖・インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんでも約15年。
国内個人投資家によるインデックス投資の歴史は、まだ浅いのです。

日本人にとって、20年間という長期投資は未知の領域とも言えます。

長期分散積立投資の過去実績

ここからは、イボットソンの資料について触れていきます。
20年間の積立分散投資をした場合の、過去実績になります。

前提条件

以後示されるデータの前提条件は、下記の通りです。

  • 20年間、毎月1万円積立分散投資したと仮定
  • 1年12ヵ月のため、20年間240ヵ月の積立投資
  • 積立額(元本)は240万円
  • 国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産分散ポートフォリオ
  • 毎月末リバランスを実施
  • 費用や税金などは一切控除しない

良い時もあれば悪い時も

20年間の積立分散投資、スタート時期によって結果は異なります。
相場環境がどう変化するかによって、運用成果も変わってきます。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

上記のように、運用環境の良い20年間もありました。
積立結果最高額707万円となった、1970-1989年です。

ITバブルが弾ける直前に、積立を終えたパターン。
積立期間後半に相場環境が良いと追い風になります。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

一方で、もちろん運用環境の悪い20年間もありました。
積立結果最低額283万円となった、1992-2011年です。

積立期間後半でリーマンショックに遭ったパターン。
2012年以降の相場急回復による恩恵は皆無でした。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

途中で積立額を下回り、元本割れすることもありました。
1998-2017年がこのパターンで、最後は437万円でした。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

上記3パターンをまとめると、上記のようになります。
まさに運用環境の良し悪しで、運用成果は様々です。

インデックス投資は、相場変動に身を任せる投資法。
長期積立分散投資であっても、最終結果はブレます。

あくまで過去実績ですが、ブレは覚悟すべきですね。

29ケースを示すとぐちゃぐちゃ

20年間の積立投資ですが、開始時期を1970年、1971年…と1年ずつずらします。
1970年開始から1998年開始までの29ケースを示すと、下図の通りとなります。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

まるでスパゲティのような、ぐちゃぐちゃのグラフとなります。
29ケースの場合、最終結果が元本を割れることはありませんでした。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

過去実績の29ケースでは、ピンクと青のラインに収まっています。
ただ将来も全く同じ結果になるのかと言えば、答えはNOでしょう。

過去実績は将来予測の参考になっても、将来を約束するものではない。
なんとなく勘違いしてしまいがちな部分なので、気を付けたいですね。

4資産分散な長期積立投資の予想推移

国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産均等型。
将来の期待リターンとリスクは、どの程度なのでしょうか。

過去の実績ではなくて、将来の期待リターンとリスクです。
当然、予測や推計といった不確実性の高い世界となります。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

ここでは、期待リターン年率4%、推計リスク年率10%を想定
イボットソンが推計しているデータの近似値だと推測されます。

期待リターン±(2×推計リスク)に、概ね(95%)収まるはず。
つまり、年率▲16%~+24%の範囲に大体収まるということです。

期待リターン年率4%、推計リスク年率10%を前提とした将来の予想推移。
過去実績の29ケースと合わせてグラフ化したものが、下図となります。


(※当ブログはイボットソン社より資料使用許諾を得ています)

ピンクと青の線の間が、95%で収まる予想範囲内となっています。
最大で700数十万円、最低の場合は元本割れをしている数字です。

あくまで予測ですから、当然上ブレ下ブレの可能性もあります。
とはいえ、前提条件の下に計算すると予測推移はこうなります。

20年間でも元本割れはあり得る

長期積立分散投資を20年間続けても、元本割れはあり得る。
4資産均等型でもあり得るとは、意外だったかもしれません。

インデックス投資であっても、リスクは必ず存在します。
元本割れの可能性という意味でも、覚悟は必要でしょう。

とはいえ、20年以上長期投資を続ける可能性もあります。
また、20年後に一括売却するケースもだと思われます。

ただ、学資投資をするのであれば一括売却となるでしょう。
学費として使う時に、元本割れをしていたら死活問題です。

子供が生まれてから積立を始めたとして、期間は20年未満。
前述の将来予測推移は20年間でも元本割れの可能性有です。

mattocoが提案する学資投資、やっぱりワタシは反対です。

長期積立分散投資も万能ではない

長期積立分散投資はリスクが相対的に低いかもしれません。
それでも、20年間続けて元本割れするリスクがあるのです。

20年間、インデックス投資を継続するだけでも大変なこと。
難易度の高い継続に成功しても、報われない可能性もある。

使う時期や金額を決めているお金には、適さないですね。
人生を通じた資産形成ツールとして考えるのが無難です。

期待リターンがプラスだし、概ねプラスに落ち着くだろう。
長期投資になればなるほど、その可能性は高まるはずです。

バイ&ホールドのインデックス投資は、どういう投資法か。
イボットソンの資料を見ながら、改めて考えさせられます。

投資方針がブレないように、投資判断を極力しないこと。
思考停止のインデックス投資を、継続したいと思います。

関連記事紹介

イボットソンの資料から、リバランスの重要性を学んで書いた記事です。
ひと手間かかる作業ですが、定期的に実行することが大切だと思います。

インデックス投資において定期的なリバランスは重要です
インデックス投資において、アセットアロケーションは大切です。資産配分によって、期待リターンはもちろんリスクも変わります。アセットアロケーションは維持するのが原則です。この記事では、インデックス投資における定期的なリバランスの重要性を考察します。

インデックス投資を続けている目的は、人生を通じた資産形成のため。
一括売却を必要としないからこそ、選択できる投資法かもしれません。

インデックス投資を何のために継続するのか考える
バイ&ホールドのインデックス投資を続けてもうすぐ1年。絶対的な正解が無い世界だからこそ、自分の軸をしっかりと持つ。投資の原点である「何のために」という視点が大切だと思います。この記事では、インデックス投資を何のために継続するのか改めて考えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました