青井ノボルです。
登山というのは、とても地味なスポーツです。
登山道を1歩ずつ、自分の足で歩き続け、山頂を目指します。
何時間も掛けて山を登り、そして下る。ただそれだけです。
例えば、ジェットコースターのような乱高下はありません。
機械のチカラに頼らず、人力でゆっくりと進んでいきます。
投資はというと、投資手法によって歩む道は千差万別です。
ワタシが実践しているインデックス投資は、コツコツ積立投資が基本。
積立投資を長期間継続することで、資産形成を目指しています。
この記事では、投資と登山の共通点「1歩の積み重ねがいずれ大きな成果となる」について書いていきます。
一定のペースで歩き続けることが大事
一般登山道を歩く登山の場合、重要なのは歩みを止めないこと。
ハイペースで登っても、途中でバテてしまったら大変です。
また、頻繁に休憩していてもなかなか進むことができません。
6時間前後の行程を想定した場合、50分間歩いて10分休憩。
これくらいのペースで歩き続けると、ちょうど良い感じに。
体力に応じて個別対応が必要ですが、一般的には上記のイメージです。
登りであれば、息が切れないくらいのペースが理想です。
下りであれば、足に強い衝撃を与えない程度が良いですね。
1歩1歩足を前に出し続けて、できるだけ止まらないようにする。
体力を温存しながら、登山で歩ききるために必要な考え方です。
登山中にやっていることは、本当に地味なことなのです。
長期投資はコツコツ投資を続けることが大事
個人投資家による長期投資、特にインデックス投資は継続こそが重要です。
投資をしたら、それをずっと保有し続ける。
バイ&ホールドが基本戦略になります。
また、サラリーマン投資家であれば、給与収入の一部を定期的に積立投資へ。
ドルコスト平均法の積立投資(定期定額投資)を続けるのが良いとされています。
コツコツと積立投資を続けることで、投資額が徐々に大きくなっていく。
投資額が大きくなれば、複利効果によって資産形成の加速が期待できる。
定期収入のあるサラリーマンだからこそできるのがコツコツ投資です。
1回あたりの投資額が数千円~数万円だとしても、何十年と続けるとどうでしょう。
投資額や期待リターンによりますが、数千万円単位の資産形成も夢ではありません。
暴落相場に遭遇しても、本業による収入を絶やすことなく積立投資を続ける。
やるべきことは極めて単純ですが、続けるのは意外と難しいようです。
歩き続けた先に見える景色は格別です
一般的に、登りはじめの登山口は森林に覆われていることが多いです。
山頂に近づくと視界が開けてきて、気持ちの良い展望となります。
1歩ずつ登り続けることで、標高差1,000mを登ることだってできます。
東京タワー3つ分(333m×3)の高さを、数時間で登ってしまう計算です。
1歩で稼げる標高はたかが知れていますが、積み重なると結構な標高に。
特別な人間で無くとも、一般的な体力と気力があれば十分に達成可能です。
1歩を積み重ねて、自分のチカラで登った先ある景色は、本当に特別なもの。
山の景色は純粋に綺麗ですが、現実以上に美しく見えるのかもしれません。
この記事のアイキャッチ画像は、南アルプスの仙丈ケ岳で撮った写真です。
大学時代の仲間と秋晴れのもとで見たあの景色、今でも脳裏に焼き付いています。
投資を続けることで得られるもの
ワタシの場合は、投資による資産形成に目標額は不要であると考えています。

積立投資を続けていったその先に、どんな未来が待っているのか分かりません。
それでもきっと、現時点では見えていない何かが見えてくるのだと思います。
果たして良い景色が待っているのかどうか、現時点では想像しかできません。
投資の金額的なゴールが無くても、コツコツ投資を続けることで養われるもの。
それが金融リテラシーであり、自分で考えて投資するからこそ身に付くもの。
誰かに言われるままではなく、自分自身で悩み考えて1歩を踏み出すこと。
そして自分の足で歩き続けること、その積み重ねが重要なのだと思います。
投資による資産形成を登山に例えるなら
相場は山あり谷あり、過去の歴史からも大きな変動が十分に起こり得ます。
リスク資産に投資していれば、アップダウンを覚悟しなければいけません。
それでも、長期的には緩やかに成長すると信じて長期投資を続けるワケです。
資産形成期においては、アップダウンを繰り返しながらも登りがメイン。
息が苦しくなる時期もあるでしょうし、心身ともにタフさが求められます。
それでも1歩を踏み出し続けることで、着実に登ることができるハズです。
年月が経ち、資産活用期に差し掛かる頃には、それなりの標高に到達していることでしょう。
資産活用期に入ったら、その後は緩やかな下りが続くことが想定されます。
登りとは違った大変さがありますが、山道を歩き続けた経験値があります。
登りよりは体力的にラクなので、景色を見る余裕もあるかもしれません。
登山道を踏みしめる1歩の積み重ねで、登山における歩き方を体で理解する。
投資で言い換えるならば、ここで習得するのが金融リテラシーですね。
資産形成期のアップダウンを自分のチカラで乗り越えると、精神的にも鍛えられます。
そして心の余裕が生まれ、目の前の景色がより鮮やかに映し出されるハズです。
だから、投資も登山も「1歩の積み重ねがいずれ大きな成果となる」と考えます。
アップダウンを乗り越えた先にある、資産活用期に見える景色はきっと素晴らしい。
そんな希望を抱いて、これからもコツコツ投資を続けていきたいと思います。
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金融リテラシーというのは、自分で悩み考える投資によって養われるのでしょう。
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インデックス投資を継続するという最大の課題に対して、どのように向き合うべきか。
インデックス投資ナイト2018の第3部は参考になる話が多く、色々考えさせられました。

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