青井ノボルです。
国際分散投資の方法は様々ですが、ワタシは時価総額比率の全世界株式。
これが最も良いと考えていて、3つの資産区分に分けて投資をしています。
国内株式・先進国株式・新興国株式の3ファンドを対象としています。
いずれもeMAXIS Slim シリーズで、国内株式の中でTOPIXを積立中。
浮動株調整時価総額によるTOPIXに連動した投資成果を目指します。
国内株式は先行き不安で保有価値が無い、という方がいるのも事実。
ワタシには世界分散投資のパーツとして、重要なファンドのひとつです。
数ヵ月前、第2期運用報告書の発表により実質コストが判明しています。
この記事では、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の実質コストは超低コストであるということについて書いていきます。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の歴史
まずはじめに、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の歴史をおさらいです。
2017/02/27 新規設定(信託報酬0.180%)
2017/10/02 信託報酬引き下げ(0.180%→0.170%)
2017/11/10 信託報酬引き下げ(0.170%→0.159%)
2018/10/18 純資産総額50億円突破
2019/02/15 信託報酬引き下げ(0.159%→0.155%)
2019/05/14 信託報酬引き下げ(0.155%→0.140%)
2019/09/05 純資産総額100億円突破
(引用元:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)|三菱UFJ国際投信)
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、シリーズ誕生とともに新規設定。
つみたてNISAが始まるまではパッとしませんでしたが大化けしました。
純資産総額は順調に推移していて、インデックスファンドでは優秀です。
上を見ればキリがありませんが、国内株式では健闘していると思います。
競争の激しい先進国株式よりも、信託報酬が割高な印象はあります。
それでも2019年には立て続けに2回も、信託報酬を引き下げました。
国内株式に限らず、ファンドの超低コスト化が進んでいる証左です。
健全な競争が起こって運用コストが低減される、有難いことですね。
第2期運用報告書から実質コストを推計
ファンドのコストと言えば、真っ先に思い浮かぶのが信託報酬。
運用中に発生するコストで、ファンド全体から引かれています。
それ以外に、実際に運用してみないと金額不明なコストもあって。
こうした信託報酬以外のコスト、運用報告書には記載があります。
決算期における発生コストを、1万口あたりの費用として算出。
信託報酬を含めた年間の運用コストを、実質コストと呼びます。
個人投資家にとって、ファンドの運用コストは重視したい点。
信託報酬だけでなく、実質コストにも目を配りたいものです。
第2期運用報告書を確認
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の公式ページで運用報告書を確認します。
現時点の最新版である第2期運用報告書(2019/7/1)へのリンクがあります。
運用報告書の8ページに、「1万口当たりの費用明細」の記載があります。
(引用元:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 第2期運用報告書)
ここでいう、売買委託手数料・有価証券取引税・その他費用。
これらは信託報酬の他に、第2期に発生していたコストです。
ただ厳密には、全てのコストが開示されているワケではありません。
実質コストが、真のトータルコストではないということです。
ただ参考値として、信託報酬だけより精度が高いと思います。
実質コストを推計
運用報告書に記載のコストを基に、実質コストを計算していきます。
ワタシは以前から、以下のルールにより実質コストとしています。
- 信託報酬については、その時点で判明している最新の年率数値を採用。
- 信託報酬以外のコストは、運用報告書に記載の数値を採用。
- 決算期間が1年ではない場合、信託報酬以外のコストは日数で年率に割り戻し。
この方法が正解とは限りませんが、大外れでは無いと思います。
以上のルールによって推計した実質コストは、下記の通りです。
(公開情報より筆者独自作成)
実質コストは年0.156%であり、超低コストだと言えそう。
外国株式と比較すると、保管費用がゼロなのが影響大です。
なお、上記は決算時点であり消費税率8%を前提としています。
TOPIXに投資する意味
東証一部上場企業に投資するTOPIX連動型のインデックスファンド。
国内株式投資は無意味という強い反論があるのも事実だと思います。
それでも少なからずワタシは、TOPIXへの投資を続けたいと考えます。
世界分散投資を考えた時に、決して無視できない存在だと思います。
何も選ぶことなく、全世界株式に対して投資するというスタンス。
ものすごく儲かる可能性は低いですが、ワタシには合っています。
国内株式に時価総額比率で投資できる、TOPIXへの連動ファンド。
これからも重要な資産クラスとして、君臨し続けることでしょう。
関連記事紹介
「TOPIXは腐った幕の内弁当」と揶揄した、ひふみ投信の藤野氏。
皮肉なことに、ファンドが巨大化して連動率が高まっていました。

村上氏のようなモノ言う株主が台頭してこそ、日本の株式市場は変わる。
徐々にであっても、変化していく必要があるのだなと素直に感じました。

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