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青井ノボルです。

数年前に流行った「21世紀の資本」という世界的ベストセラー、みなさんご存知でしょうか。

恥ずかしながら、ワタシは全然知らなったのですが、最近になってTwitter経由で知りました。
キッカケは、20代とは思えない圧倒的読書量を誇るブロガー・公務員投資家Rさんです。
<参考:公務員投資家Rのブログ Rワールド(資本の世界)へようこそ

ざっくりいうと、「r>g」という不等式、つまり資本収益率はGDP(所得)成長率に勝るという歴史的事実を膨大なデータから導き出すとともに、放置すれば格差が拡大すると警鐘を鳴らす内容の書籍です。

「r>g」に興味を持ったこともあり、「21世紀の資本」を読もうと思ってamazonで調べたんです。
調べた結果、700ページ超という圧倒的ボリュームの書籍であるということを知ってしまいまして。

この分厚さは厳しいなと思っていたところ、約150ページの本書を発見したので、すぐに読むことに。

勉強になることも多かったので、簡単に感想を書いてみます。



シンプルな解説本

「21世紀の資本」という書籍は、世界的なベストセラーにもなった経済の専門書です。

内容が素晴らしい一方、その分厚さから、途中で挫折してしまう人も多かったとか。
圧倒的ボリュームを前に、読むこと自体を諦めてしまう人も多かったかもしれません。

今回読んだ本書の特徴は、21枚の図表で「21世紀の資本」を解説するというシンプルさです。

重要な図表をピックアップして、そこに適切な解説を加えるという構成となっています。
ひとつの図表につき6ページ前後で解説してくれるのですが、読みやすい文章でサクサク読み進めることができます。

「21世紀の資本」をざっくり把握したいという人に、うってつけの本と言えるでしょう。


戦争は経済への影響力も大きい

面白いなと思った部分のひとつは、「産業革命以降のインフレ」という図です。

第一次世界大戦の主要交戦国であった欧米各国が、金本位制を廃止してどんどん紙幣を刷った結果、急激なインフレが起こったのが20世紀前半のこと。
戦争でモノが少なくなるなか、戦費捻出のために金本位制を放棄してカネを大量に刷った結果が、急激なインフレに繋がったんですね。

当時のフランス・ドイツのインフレ率は、今の日本では想像もできないほど急騰していたようです。

戦争というのは貨幣制度すら変えて、インフレも引き起こす。影響力の大きさを改めて感じます。


r>gという歴史的事実

一番印象に残ったのは、r>gを示す「世界的な資本収益率と経済成長率の比較 古代から2100年」の図です。
歴史的事実として、資本収益率rはつねにGDP(所得)成長率gより大きいという不等式が成り立つことを示しています。

本書を読むと、ピケティが膨大なデータからこの結論を導き出したプロセスの大枠が掴めます。

細かい論点は省きながらも、r>gという結論に至るまでの流れが分かる。
そして、読み終わると「21世紀の資本」の原書に興味が湧いてくる。

本書の価値はココにあるのだと思います。


資本のチカラを有効活用

r>gは、将来的にも続いていく可能性が高い傾向のようです。

大きな資産を持たない一般人と資産家との格差は広がるばかり。
一般人である我々は、一体どうすれば良いのでしょうか。

おそらく、資本のチカラを有効活用するのが現実解ではないでしょうか。

一昔前までは、株式投資というと数十万円用意しないと単元株すら買えませんでした。
いまは100円から積立投資ができる時代です。それも全世界株式への分散投資です。

格差を嘆くのではなく、資本収益率rをいかに取り込むか。
プラス思考で考えたほうが良いのでは、と感じました。


身近なものに置き換えると面白そう

もうひとつ考えたことがあります。

資本収益率rを世界株式市場の期待リターン、また成長率gを年収増加率と置き換えてみます。
そう考えると、r>gをより身近なハナシとして考えることができるのではないかなと。

少なくとも、個人投資家にとっては身近な話題として感じることができそうです。

そして、20代であれば年収増加率が株式の期待リターンを上回る可能性が高いような気もします。
投資と収入増加のどちらを優先すべきか、みたいなことを考えても面白そうですね。

ピケティの主張をキチンと理解するためには「21世紀の資本」を読んだほうが良いと思いつつ。
お手軽に「r>g」の世界を理解できる本書は、ワタシの様な読書初心者にはおススメの一冊です。

まだ読んだことのない人、特に投資をしている人は、本書を読んでみると面白いと思います。


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